automount - 自動マウント機能を構成する

形式

  • automount [–aeqs] [master_file_name]
  • automount –f filesystem_name

説明

automount は、自動マウント機能を構成するために使用されます。自動マウント機能は、ファイル・システムがアクセスされるときに、それを自動的にマウントし、さらに、後にアンマウント (マウント解除) することができます。1 つの自動マウント・ポリシーを使用して、HFS と zFS の両方のファイル・システムを管理することができます。 自動マウント機能のセットアップについては、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。

automount は、スーパーユーザー権限が必要です。

automount は、/etc/rc スクリプトから引数なしで実行します。このアクションにより、ご使用のシステムのデフォルト構成ファイル automount が処理されます。引数なしで実行すると、automount/etc/auto.master ファイルを読み取り、自動マウントのために構成するすべてのディレクトリーと、その構成仕様を持つファイル名を判別します。
注: /etc/auto.master ファイルには、自動マウント機能でモニターするディレクトリーが含まれます。また、マウント・パラメーターを持つ関連 MapName ファイルも含まれます。マップ・ファイルの名前は、MVS™ データ・セット名として指定できます。データ・セット名は完全修飾名として指定する必要があり、大文字または小文字にすることができます。単一引用符は必要ありません。

自動マウント・ポリシーがロードされた場合、戻りコード 0 を受け取ります。ゼロ以外の戻りコードは、ポリシーがロードされなかったことを示します。

自動マウント・ファイル・システム (*AMD/) は、AUTOMOVE または UNMOUNT のどちらかの automove 属性でマウントされます。automove 属性は、 その親ファイル・システムの automove 属性が UNMOUNT に設定されている場合にのみ UNMOUNT に設定されます。 automove 属性が UNMOUNT に設定されると、 自動マウント・ファイル・システムの所有システムが 親の所有システムと等しくなります。

automount を [master filename] 引数と一緒に 使用すると、/etc/auto.master の代わりにそのファイル名が 使用されます。

ヒント: zFS が推奨されるファイル・システムです。HFS の継続使用はお勧めしません。新規ファイル・システムは zFS ファイル・システムとして作成してください。

オプション

–a
ロード中のポリシーを、既存ポリシーを置き換えるのではなく、既存ポリシーに追加することを示します。 例えば、以下のとおりです。
/usr/sbin/automount -a
–a は、–q とは互いに排他的です。
–e
新規 zFS または HFS ファイル・システムを作成しようとした automount からの最新エラー情報を表示します。通常、最後の割り振りエラー (あった場合) に関する 1 つの割り振りエラー値と理由コードが表示されます。zFS ファイル・システムを作成できなかった場合は、zFS ファイル・システムが作成されるはずだったそれぞれの自動マウント管理ディレクトリーごとに、メッセージ・テキストかエラーと理由コード (あるいはその両方) が表示されます。
–f
指定されたファイル・システムに最後にアクセスしたジョブの情報を表示します。 ファイル・システム名を指定する必要があり、これは大/小文字を区別しないものとして扱われます。一致したすべての自動マウント管理ファイル・システムが報告されます。この情報には、ファイル・システム名、マウント・ポイント、状態、タイマー、UID、PID、およびジョブ名が含まれます。状態の値は、duration と delay の 2 つです。タイマーは、指定されたファイル・システムがこの状態にある残りの分数です。
–q
現行の自動マウント・ポリシーを表示します。–q は、 –a と互いに排他的です。
–s
構成ファイルの構文を検査します。自動マウントは行われません。

  1. 次の例は、ディレクトリーに対して自動アンマウントをバイパスする方法を示しています。
    name       wjs
    duration   nolimit

    個々の項目で指定されなかったキーワードは、上に示した総称項目 (ある場合) から、受け継いだものです。総称項目がなければ、またはキーが指定されて いなければ、デフォルトが使用されます。ファイル・システム・キーが 解決できない場合、項目は無効とされます。その項目に filesystem 属性があらかじめ存在している必要があります。この属性が、継承された allocany 値を使用して作成されることはありません。

  2. 以下の例は、自動マウント管理として /u を指定するために使用される /etc/auto.master ファイル、および /etc/u.map 内のそのディレクトリーの ための指定です。
    /u       /etc/u.map

ファイル

automount は以下のファイルを使用します。
/etc/auto.master
構成されるディレクトリーのリストを、その MapName ファイルと共に、指定します。

このファイルの各行は、少なくとも 1 つのスペースで分けられた 2 つのパス名 を持っています。管理されるべきディレクトリー名と MapName ファイルのパス名です。これらのパス名は、絶対名でなければなりません。

管理されるディレクトリーのパス名は、*AMD/ の接頭部のついた ファイル・システムの名前として使用されます。このことは、管理されるディレクトリーの パス名の長さを 40 文字までに制限します。もしこれより長いパス名が必要な場合は、シンボリック・リンクを使用してパス名の全体または一部を解決してください。

ブランク行と /* 文字で始まる行は、コメントとして扱われ 無視されます。暗黙に行コメントになることはありません。

ヒント: MVS システム・シンボル (&ZOSREL など) をマスター・ファイル内で使用できますが、予期しない結果を回避するため、 静的なシステム・シンボルのみを使用してください。シンボルは、 自動マウント・ポリシーがロードされるときに解決されます。ポリシーのロード後に シンボルが動的に変化した場合、シンボルを再び解決するためにポリシーを 再ロードする必要があります。シンボル置換を表示するには、 automount -q オプションを使用します。
MapName
MapName ファイルは、automount で管理される ディレクトリーのサブディレクトリーと、マウント・パラメーターとの間の マッピングを持っています。

このファイルは、一連の仕様で編成されています。各仕様は 1 つ以上の 行を持っています。各行は 、keyword argument の形です。各仕様は、キーワード name で 始まらなければなりません。

ブランク行と * 文字で始まる行は、コメントとして扱われ 無視されます。暗黙に行コメントになることはありません。

変更の始まり行は、 末尾に円記号文字 (¥) を付けることで継続できます。 継続行において先行するタブやブランクは無視されます。 継続される行において継続文字 (¥) の前にあるタブやブランクは無視されません。 例えば、次のとおりです。
parm mynfs.ibm.com:/SY1/tmp/fs1/abcd¥
efgh/myfs,¥
XLAT(Y)
変更の終わり

総称項目は、最初の仕様として name (名前) に * を 使用することによって指定できます。総称仕様では、後続の特定の仕様に対して デフォルトの値を指定することができます。自動マウント機能は、検索要求の解決を試行するときに、特定エントリーを検出しようとします。 特定の項目が、探しているその名前で存在しない場合は この総称項目を使用しようとします。

以下の例は総称項目を示したものです。
name           *
type           HFS
filesystem     OMVS.HFS.USER.<uc_name>
mode           rdwr
duration       30
delay          10
parm           SYNC(60)
tag	           text,819
以下の特殊記号は名前置換を提供します。
  • <asis_name> は、名前を現状のまま正確に表すために使用されます。
  • <uc_name> は、名前を大文字で表すために使用されます。
  • <sysname> および &SYSNAME. は、システム名を置換するために使用されます。

<sysname> は互換性を維持するために一時的にサポートされているにすぎないため、&SYSNAME. を使用してください。

これらのシンボルは、名前が修飾子として挿入されている特定の形式のファイル・システム名およびファイル・システム・パラメーターを指定するときに使用することができます。

サポートされるキーワードのリストを以下に挙げます。キーワードは大文字、小文字の混合文字を使用して入力できます。引数によっては、これらを混合する必要のあるものもあります。allocanyallocuser、および lowercase の各キーワードはどの指定上でも有効ですが、総称項目上でのみ意味をなします。

注: その項目に filesystem 属性があらかじめ存在している必要があります。この属性が、継承された allocany 値を使用して作成されることはありません。
allocany allocation-spec
automount を使用して HFS または zFS ファイル・システムを割り振るときの、割り振りパラメーターを指定します。zFS が推奨ファイル・システムである点に注意してください。allocany キーワードを指定すると、自動マウント管理ディレクトリー内で検索されたどの名前でもデータ・セットが存在しない場合に割り振りを行います。

自動マウント・ポリシーで指定されたファイル・システムが存在しない場合、 自動マウント機能によって新しい zFS ファイル・システムが HFS 互換ファイル・システムとして作成されます。 zFS ファイル・システムのスペースは、他の指定にかかわらず、常にシリンダー単位を前提とします。 HFS で使用できるその他すべての割り振りキーワードは指定可能ですが、無視されます。 ただし、構文は正しくなければなりません。これらの制約事項は、zFS へのマイグレーションを行ったり HFS へ戻したりする場合に 自動マウント・ポリシーに対する変更を最小限にするために設けられています。 注 5 を参照してください。

allocation–spec
割り当てキーワードを指定するストリング。ストリングには、表 1 に示すキーワードを指定できます。
表 1. allocany と allocuser 用の allocation-spec キーワード
キーワード zFS HFS 説明
変更の始まりスペース変更の終わり 変更の始まり適用される変更の終わり 変更の始まり適用される変更の終わり 変更の始まり1 次の、およびオプションの 2 次のスペース割り振りを指定します。変更の終わり
cyl | tracks | block 適用される 適用される 変更の始まりスペースの単位をシリンダー、トラック、またはブロックで指定します。変更の終わり
vol 適用される 適用される 変更の始まりデータ・セットを置く適格直接アクセス・ボリュームのシリアル番号を指定します。変更の終わり
maxvol 無視される 適用される 変更の始まりマルチボリューム・データ・セットのボリュームの数。変更の終わり
装置 無視される 適用される デバイス名、デバイス・タイプ、または装置アドレスを指 定します。
storclas 適用される 適用される データ・セットのストレージ・クラスを指定します。
mgmtclas 適用される 適用される データ・セットの管理クラスを指定します。
dataclas 適用される 適用される データ・セットのデータ・クラスを指定します。
pathperm 適用される サポートされない ルート・ディレクトリーに対する権限を指定します。
要件: pathperm キーワードを使用するには、 共用ファイル・システム構成内のすべてのシステムが少なくとも z/OS® V2R1 レベルである必要があります。
euid 適用される 適用される 新規データ・セット所有者が有効な UID と GID に設定されます。
例 : 変更の始まりallocany の例を以下に示します。
allocany         space(100,20) cyl vol(MYDISK) pathperm(777) euid
変更の終わり
allocuser allocation–spec
automount を使用して HFS または zFS ファイル・システムを割り振るときの、割り振りパラメーターを指定します。zFS が推奨ファイル・システムである点に注意してください。検索された名前が現行ユーザーのユーザー ID と一致する場合にだけ割り振りを実行します。

自動マウント・ポリシーで指定されたファイル・システムが存在しない場合、 自動マウント機能によって新しい zFS ファイル・システムが HFS 互換ファイル・システムとして作成されます。 zFS ファイル・システムのスペースは、他の指定にかかわらず、常にシリンダー単位を前提とします。 HFS に使用できる他のすべての割り振りキーワードは指定可能ですが、無視されます。 ただし、構文は正しくなければなりません。これらの制約事項は、zFS へのマイグレーションを行ったり HFS へ戻したりする場合に 自動マウント・ポリシーに対する変更を最小限にするために設けられています。 注 5 を参照してください。

allocation–spec
割り当てキーワードを指定するストリング。ストリングには、表 1 に示すキーワードを指定できます。
charcase [lower|upper|asis]
* を指定した場合に、小文字の名前のみをヒットさせるか、それとも大文字小文字を区別しないで ヒットさせるかを指定します。このキーワードは、どの指定上でも有効ですが、総称項目上でのみ意味をなします。このキーワードは、小文字のキーワードと互いに排他的です。
lower
小文字で構成される名前だけが * 指定でヒットします。数字と特殊文字も使用できます。 このキーワードを指定すると、大文字はヒットしません。このオプションは lowercase yes と同じです。
upper
大文字で構成される名前だけが、* 指定でヒットします。数字と特殊文字も使用できます。 このキーワードを指定すると、小文字はヒットしません。
asis
いずれの名前も * 指定でヒットします。このキーワードはデフォルトで、lowercase no と同じです。
delay
期間が過ぎてファイル・システムが使用されなくなった後に ファイル・システムをマウントしておく最低限の時間です (分の単位)。デフォルトは 10 です。
ヒント: 共用ファイル・システム環境では、最小でも遅延時間 10 を使用してください。
duration
ファイル・システムをマウントしておく最低限の時間です (分の単位)。デフォルトは nolimit です。
filesystem
マウントされるファイル・システムの名前です。この引数は、大・小文字の識別が必要です。HFS ファイル・システムでは、この引数は大文字で指定しなければなりません。
制約事項: ファイル・システム名テンプレートで使用する、シンボルのシンボリックの長さは、44 文字を超えないようにしてください。automount に使用されるシンボリック (<sysname>、<asis_name><us_name>) は、ファイル・システム名テンプレートの長さ検査の一部として、automount で解決されます。
lowercase [Yes|No]
* を指定した場合に、小文字の名前のみをヒットさせるか、それとも大文字小文字を区別しないで ヒットさせるかを指定します。このキーワードは、どの指定上でも有効ですが、総称項目上でのみ意味をなします。このキーワードを charcase キーワードと一緒に使用することはできません。
Yes
小文字で構成される名前だけが * 指定でヒットします (数字と特殊文字も使用できます)。Yes を指定すると、大文字はヒットしません。Yes は、charcase lower と同じです。
No
いずれの名前も * 指定でヒットします。これはデフォルトで、charcase asis と同じです。
mode
ファイル・システムのマウント・モードです (rdwr または read)。デフォルトは rdwr です。
name
マウントされるディレクトリーの名前です。このキーは必須で、項目に指定される最初のキーでなければなりません。もし最初の項目 で * の name を指定すると、それは自動マウントで管理される ディレクトリーのための総称項目として扱われます。
parm
ファイル・システム固有のパラメーターです。この引数は、大・小文字の識別が必要です。例えば、次のパラメーターは HFS ファイル・システム用に指定することができます。
parm   SYNC(t),NOWRITEPROTECT  
security [Yes|No]
これは、ファイル・システムにおけるファイルのセキュリティー検査を指定します。 以下の値を指定できます。
Yes
通常のセキュリティー検査が行われます。 Yes がデフォルトです。
No
このファイル・システム内のファイルに対してセキュリティー検査を実行しないことを指定します。すべてのユーザーが、すべてのファイルおよびディレクトリーに 自由にアクセスし変更することができます。

ご使用のシステムが実行結果について監査している場合、セキュリティー監査は依然として実行されます。

このファイル・システムからのファイルで、SETUID、 SETGID、APF、および プログラム制御モード・ビットがオンになっている場合がありますが、NOSECURITY が 指定されてファイルがマウントされている場合は無効です。ファイル・システムが NOSECURITY オプションを使用可能にしてマウントされると、どの UID が要求を出しても、作成されるすべての新規ファイルまたはディレクトリーには UID 0 の所有者が割り当てられます。

ヒント: ご使用のシステムは通常はデフォルト (Yes) を使用してください。

セキュリティーを指定しないマウント、および BPXPRMxx 内の MOUNT ステートメントの詳細については、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。TSO MOUNT コマンド 上のセキュリティー・キーワードの説明が mount - ファイル・システムを論理的にマウントするにあります。

setuid [Yes|No]
setuid および setgid モード・ビットが、このファイル・システムから実行 される実行可能ファイルに対し有効であるか否かを指定します。以下の値を指定できます。
Yes
setuid および setgid モードが受け入れられます。Yes がデフォルトです。
No
setuid および setgid モードは無視されます。
tag (text|notext,ccsid)
マウントされたファイル・システムでタグ付けされていないファイルに対して ファイル・タグが暗黙的に設定されるかどうかを指定します。タグが指定されている場合、text または notext、 および ccid (コード化文字セット ID) を指定する 必要があります。
text
タグ付けされていない各ファイルは、変換可能な純粋のテキスト・データを含むものとして マークされることを暗黙的に指定します。
notext
ファイル・システム中のタグ付けされていないすべてのファイルは、ファイルの読み取り および書き込み中に自動変換しないことを指定します。
ccsid
コード化文字セット ID が、タグ付けされていないファイルに対して暗黙的に 設定されることを指定します。ccsid は、0 から 65535 の 10 進数を指定します。 テキストが指定されている場合、その値は 0 から 65535 の間にある必要があります。それ以外の場合、有効な値としてこの値はチェックせず、関連コード・ページはインストール済みであるものとしては チェックされません。

ファイル・タグの詳細は、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。TAG パラメーターについての詳細は、mount - ファイル・システムを論理的にマウントするを参照してください。

type
ファイル・システムのタイプ (HFS、zFS、NFS など)。 デフォルトは HFS です。

使用上の注意

  1. タイプ HFS の新規ファイル・システムが作成されて新規ユーザーに割り振られた場合、所有者の UID および GID はそのユーザーに基づきます。許可ビットの設定は 700 です。デフォルトでは、automount はプロセスを所有するユーザー ID の UID と GID を使用します。allocany または allocuser に対して euid キーワードが指定された場合、スレッド・レベル UID と GID が代わりに使用されます。
  2. zFS タイプの新規ファイル・システムが作成され、新規ユーザーに割り振られた場合、所有者 UID と GID はそのユーザーに基づいて設定されます。権限は、 pathperm の値に設定されます (デフォルトは 750)。権限が指定されない場合、およびこの値が 000 の場合は、デフォルトが使用されます。allocanyallocuser に対して指定されているかどうかに関係なく pathperm 値を表示するには、automount -q オプションを使用します。デフォルトでは、automount はプロセスを所有するユーザー ID の UID と GID を使用します。allocany または allocuser に対して euid キーワードが指定された場合、スレッド・レベル UID と GID が代わりに使用されます。
  3. automount master ファイルの構文は、オプションでフィルター・ユーティリティーの名前を含むように拡張されます。各行には、 以下が含まれます。
    • 管理対象となるディレクトリーのパス名
    • map ファイルのパス名
    • 変換ユーティリティーのパス名 (オプション)

    型変換ユーティリティーが指定された場合、automount はそのユーティリティーを実行し、そのユーティリティーの標準入力として、指定された map ファイルを用意します。ユーティリティーからの標準出力を automount map ファイルとして処理し、それを標準出力にリストします。automount 機能によって検出されたエラーは、前と同じようにフラグが立てられますが、行番号が指すのは、ユーティリティーが処理するオリジナルの map ファイルではなく、型変換ユーティリティーからの出力としての行です。

  4. automount は HFS および zFS の automount マップ・ファイル 内の type 仕様を、交換できる可能性のあるファイル・システム・タイプとして認識します。automount は、マウントの仕様を適用するときに、ファイル・システムが zFS または HFS ファイル・システムのいずれの名前であるかを判別し、必要に応じてタイプを変更します。データ・セットが存在せず、allocany または allocuser が指定されている場合、type に指定されているファイル・システム・タイプの新規ファイル・システムが割り振られます。 割り振りは、allocany または allocuser が指定されている場合にのみ行われます。 新規ファイル・システムを zFS ファイル・システムとして割り振りたい 場合は、タイプ zFS を指定するように automount ポリシーを変更してください。

    これにより、ファイル・システム名と automount ポリシーを変更することなく、automount 管理対象ファイル・システムを HFS から zFS に変更できます。 ファイル・システム名を変更しなければならない場合は、特定のエントリーをこのファイル・システムの automount ポリシーに追加するか、他の管理対象ディレクトリーで管理する必要があります。

  5. zFS のファイル・システムの allocany または allocuser オプションで、allocation-spec キーワードの TRACKS または BLOCK が指定された場合、指定された SPACE( ) 単位は、zFS ファイル・システムの割り振りの前に、それとほぼ等価の CYL 単位に変換されます。
    CYL 単位への変換には、次の公式が使用されます。
    1 TRACKS Unit = 1/15 CYL Unit
    1 BLOCK Unit = 1/180 CYL Unit

    使用される変換では、装置タイプは考慮されません。

  6. /// プレースホルダーは、自動マウント・ポリシー・ファイルで新規ファイル・システムを作成するために allocany または allocuser キーワードで使用される場合はサポートされます。
  7. 変更の始まりz/OS UNIX System Services 計画z/OS UNIX System Services 計画」の『RACF® のための準備』のステップでは、カーネル・アドレス・スペースをトラステッドにする方法について説明しています。ローカル・アドレス・スペースをトラステッドにしなかった場合は、ステップ 5 で説明されているようにローカル・データ・セットへのカーネル・アクセス権を付与する必要があります。

    allocany および allocuser が 使用されている場合、カーネル・アドレスはトラステッドでなければなりません。 そうでなければ、マウント障害が発生します。 また、zFS が使用されている場合は、データ・セットを ZFS として正しく識別するために、zFS 開始タスク・アドレス・スペースもトラステッドでなければなりません。 このタスクについては、「z/OS Distributed File Service zFS 管理ガイド」で、RACF の インストールに関するセクションを参照してください。

    変更の終わり

関連情報

chmountmountunmount