mount [–t fstype] [–rv] [–a yes|include,sysname1,... sysnameN |exclude,|no|unmount] [–o fsoptions] [–d destsys] [–s nosecurity|nosetuid] –f fsname pathname[-wn]
mount –q [–d destsys][–v] pathname
ファイル・タグ固有オプション:
mount [–c ccsid,text|notext]
mount シェル・コマンドは、/usr/sbin に置かれており、ファイル・システムをマウントしたり、ファイル・システム全体のすべてのマウントをリストしたりするのに使用します。
規則: mount コマンドを発行するには、マウント権限を持っている必要があります。 「z/OS UNIX System Services 計画z/OS UNIX System Services 計画」のマウント権限に関するセクションを参照してください。
-q と -v が指定された場合、 出力は、6 文字モード、ファイル・システム名、およびファイル・システムのマウント・ポイント・パス名で構成されます。 6 文字モードは、表 1で説明するとおりに解釈することができます。
列 | フラグ | 説明 |
---|---|---|
1 | – |
読み取り/書き込み |
2 | – |
SETUID がサポートされる |
3 | – |
ファイル・システムは |
4 | – |
セキュリティー検査が強制される |
5 | – |
Noautomove |
6 | – |
システムまたはシスプレックス対応 |
pathname マウント・ポイントのパス名を指定します。
ファイル・タグの詳細は、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。
mount -q /ict/hfsfir
は、次のように入力として使用できます。unmount $(mount -q /ict/hfsdir)
mount -f omvs.hfs.user.wjs -o 'SYNC(120)' /u/wjs
mount -q /u
ファイル共用システム環境でファイル・システムをリカバリーするには、-a yes|no|unmount や そのファイル・システムが読み取り専用か読み取り/書き込みのどちらでマウントされているかなどのファイル・システム指定を考慮に入れる必要があります。
一般に、所有権を持ったシステムに障害が発生すると、–a yes でマウントした ファイル・システムの所有権を、他のシステムでそのファイルが使用可能なシステムに 移動します。ただし、ファイル・システムが 読み取り/書き込みでマウントされている場合、所有権を持ったシステムに障害が発生すると、そのファイル・システム内のファイルに対するファイル・システムのすべての操作は失敗します。 この理由は、ファイル・システムの所有権を持ったシステムに障害が発生すると、データ保全性が失われるからです。ファイル・システムのリカバリー時に、すべてのファイルを クローズ (BPX1CLO) して再オープン (BPX1OPN) する必要があります。 (BPX1CLO と BPX1OPN 呼び出し可能サービスについては、「z/OS UNIX System Services プログラミング: アセンブラー呼び出し可能サービス 解説書
読み取り専用でマウントされたファイル・システムでは、ファイル・システムの所有権を持った システムの障害発生時に実行中だった特定の入出力操作を再度サブミットする必要があります。 実行中でなかった場合は、ファイル・システムは使用可能です。
一部の状況では、たとえファイル・システムが –a yes オプションでマウントされていても、そのファイル・システムの所有権は即時に別システムに移動するとは限りません。例えば この状況は、別システムからそのファイル・システムがあるボリュームへの物理入出力パスが 利用不能な場合に発生することがあります。この結果、そのファイル・システムは「unowned」となります (そのシステムはこの状態が 発生すると、BPXF213E メッセージを発行します)。 このことは、ファイル・システムが読み取り/書き込み、もしくは読み取り専用でマウントされている場合でも同じです。ファイル・システムは依然としてファイル・システム階層に存在します。これによって、別システムが所有するすべての従属ファイル・システムは使用可能なままです。
ただし、所有者のないファイル・システムのファイル操作は、新規所有者が確立されない限り、すべて失敗します。ファイル共用システム・サポートは、シスプレックス内のすべてのシステム上で –a yes でマウントされたファイル共用システムのリカバリーを試行し続けます。後続のリカバリー試行が成功した場合、ファイル・システムは 非所有状態からアクティブ状態に遷移します。
所有されていないファイル・システムにあるファイルを使用するアプリケーションは、そのファイル・システムがリカバリーされた後で、そのファイルをクローズ (BPX1CLO) して 再オープン (BPX1OPN) する必要があります。
–a no オプションでマウントしたファイル・システムは、そのファイル・システム所有者が シスプレックスから離れた時点で非所有状態となります。このファイル・システムは、元の所有システムが再始動するか非所有状態のファイル・システムが アンマウントされるまでは、非所有状態のままです。そのファイル・システムはまだファイル・システム階層に存在しているので、そのファイル・システムのマウント・ポイントはそのまま使用されます。
未所有のファイル・システムは、所有者がいないマウント済みファイル・システムです。 このファイル・システムは依然としてファイル・システム階層に存在します。このようにして、非所有のファイル・システムをリカバリーしアンマウントすることができます。
「非移動」PFS に関連するファイル・システムは、非活動のシステム・リカバリー中に アンマウントされます。例えば、TFS は「非移動」PFS であるので、所有権を持ったシステムがシスプレックスを離れるときに、TFS 上にマウントされている すべてのファイル・システムと同様に、アンマウントされます。
使用上の注意でも説明したとおり、自動マウントされたファイル・システム には、–a unmount を指定することはできません。ただし、このファイル・システムは、シスプレックス内の他のシステムがそれを 参照していない場合には、(その所有者が非活動システムである) 自動マウントしたファイル・システムの 非活動システム・リカバリー処理中にアンマウントされます。
chmount, unmount