[V9.0.2 2017 年 5 月][Linux]

Debian パッケージを使用した Linux Ubuntu での IBM MQ のアンインストールまたは変更

Debian パッケージ・マネージャーを使用してインストールされた IBM® MQ サーバーまたはクライアントをアンインストールできます。 システムに現在インストールされている選択済みパッケージ (コンポーネント) を削除することにより、インストールを変更することもできます。

始める前に

アンインストールする IBM MQ のバージョンに 1 つ以上のフィックスパックを適用した場合は、インストールとは逆の順序でフィックスパックを削除してから基本パッケージを削除する必要があります。

アンインストール手順を開始する前に、どの更新も除去しておく必要があります。 詳しくは、 IBM MQ on Linux® での以前の保守レベルの復元 を参照してください。

重要: IBM MQのアンインストールまたは変更のプロセスを開始する前に、すべての IBM MQ キュー・マネージャー、その他のオブジェクト、およびアプリケーションを停止する必要があります。

手順

  1. アンインストールまたは変更するインストール済み環境に関連付けられているすべての IBM MQ アプリケーションを停止します (まだ停止していない場合)。
  2. サーバー・インストールの場合、アンインストールまたは変更するインストール済み環境に関連したすべての IBM MQ アクティビティーを終了します。
    1. グループ mqmのユーザーとしてログインします。
    2. アンインストールまたは変更するインストール済み環境を処理するための環境をセットアップします。 以下のコマンドを入力します。
      
      . MQ_INSTALLATION_PATH/bin/setmqenv -s
      
      ここで、MQ_INSTALLATION_PATHIBM MQ がインストールされている場所を示しています。
    3. システムのすべてのキュー・マネージャーの状態を表示します。 以下のコマンドを入力します。
      
      dspmq -o installation
      
    4. アンインストールまたは変更するインストール済み環境に関連したすべての稼働中のキュー・マネージャーを停止します。 各キュー・マネージャーに対して次のコマンドを入力します。
      
      endmqm QMgrName
      
    5. キュー・マネージャーに関連付けられたすべてのリスナーを停止します。 各キュー・マネージャーに対して次のコマンドを入力します。
      
      endmqlsr -m QMgrName
      
  3. root としてログインします。
  4. Debian インストール・コマンドを使用して IBM MQ をアンインストールまたは変更します。
    • aptを使用する。
      次のコマンドを発行します。
      apt remove "ibmmq-*"
      製品は削除されますが、キャッシュされたパッケージ定義は残されます。
      次のコマンドを発行します。
      apt purge "ibmmq-*"
      キャッシュされた製品定義がパージされます。
    • dpkgを使用する。
      次のコマンドを発行します。
      dpkg -r packagename
      製品は削除されますが、キャッシュされたパッケージ定義は残されます。
      次のコマンドを発行します。
      dpkg -P packagename
      キャッシュされた製品定義がパージされます。

結果

アンインストール後、ディレクトリー・ツリー /var/mqm および /etc/opt/mqm の下にある特定のファイルは除去されません。 これらのファイルにはユーザー・データが入っているため、今後のインストールで再利用できるように残されます。 残されるファイルのほとんどは、INI ファイル、エラー・ログ、FDC ファイルなどのテキストを含むファイルです。 ディレクトリー・ツリー /var/mqm/shared には、実行可能ファイル共用ライブラリー libmqzsd.so および libmqzsd_r.so を含む、インストール間で共有されるファイルが含まれています。

次のタスク

  • 製品が正常にアンインストールされた場合、インストール・ディレクトリーに含まれるすべてのファイルとディレクトリーを削除できます。
  • システム上にその他の IBM MQ インストールが存在せず、再インストールまたはマイグレーションを計画していない場合は、/var/mqm および /etc/opt/mqm ディレクトリー・ツリー (ファイル libmqzsd.so および libmqzsd_r.so を含む) を削除することができます。 これらのディレクトリーを削除すると、すべてのキュー・マネージャーとそれに関連したデータは破棄されます。