IBM i への IBM MQ クライアントのインストール

IBM i 用 IBM® MQ クライアントは、 IBM MQ 製品の一部です。

始める前に

重要: IBM MQ サーバーが既にインストールされている場合は、クライアントが既に存在しているため、スタンドアロン・クライアントのインストールを試行してはなりません。

サーバーの各パーティションにインストールできる IBM MQ Client for IBM i のインスタンスは 1 つのみです。

IBM MQ Client for IBM i をインストールすると、以下の 2 つのユーザー・プロファイルが作成されます。

QMQM
QMQMADM

これら 2 つのオブジェクトは、 IBM MQ for IBM iを正しく実行するための中核となります。これらを変更したり削除したりしないでください。その場合、 IBM は製品の正しい動作を保証できません。これらのプロファイルは、プロダクトが削除されてもそのまま維持されます。

本タスクについて

この手順では、クライアントとクライアント・サンプルの両方のインストールを扱います。クライアント・サンプルをインストールしない場合は、サンプルに関するステップは完了しないでください。

オプションのステップに従ってライセンス条項に事前に合意し、RSTLICPGM コマンドを発行すると、対話式の入力を必要とせずにインストールが実行されます。

手順

*ALLOBJ 特殊権限を持つユーザー・プロファイル (例えば QSECOFR) を使用してシステムにサインオンします。
オプション: ライセンス条項に事前に同意します。ライセンス条項に事前に合意することを選択しなかった場合、使用条件を受諾するための画面が表示されます。次のコマンドを実行して、ライセンス条項に事前に合意します。
1. クライアントの場合:
```
CALL PGM (QSYS/QLPACAGR) PARM ('5725A49' 'V8R0M0' '0000' 0)
```
  PARM のパラメーターは、以下のとおりです。
  
  5725A49
  
  IBM MQ Client for IBM i の製品 ID
  
  V8R0M0
  
  バージョン、リリース、および修正レベル
  
  0000
  
  IBM i 製品用の基本 IBM MQ クライアントのオプション番号
  
  0
  
  未使用のエラー構造体
2. クライアント・サンプルの場合
```
CALL PGM (QSYS/QLPACAGR) PARM ('5725A49' 'V8R0M0' '0001' 0)
```
  PARM のパラメーターは、以下のとおりです。
  
  5725A49
  
  IBM MQ Client for IBM i の製品 ID
  
  V8R0M0
  
  バージョン、リリース、および修正レベル
  
  0001
  
  サンプルのオプション番号
  
  0
  
  未使用のエラー構造体
対話式の入力を要求しないでインストールを実行するには、インストール・コマンドを発行します。
1. 次のコマンドを発行して、クライアントをインストールします。
```
RSTLICPGM LICPGM (5725A49) DEV (installation device) OPTION (*BASE) OUTPUT (*PRINT)
```
  RSTLICPGM のパラメーターは、次のとおりです。
  
  LICPGM (5725A49)
  
  IBM MQ Client for IBM i の製品 ID
  
  DEV (インストール装置)
  
  製品のロード元のデバイス。一般的なものは、OPT01 などの光ディスク・ドライブです。
  
  オプション (*BASE)
  
  インストールされている IBM MQ Client for IBM i 製品のレベル
  
  出力 (*PRINT)
  
  ジョブのスプール出力が印刷されたかどうか
2. 次のコマンドを発行して、サンプルをインストールします。
```
RSTLICPGM LICPGM (5725A49) DEV (installation device) OPTION (1) OUTPUT (*PRINT)
```
  RSTLICPGM のパラメーターは、次のとおりです。
  
  LICPGM (5725A49)
  
  IBM MQ Client for IBM i の製品 ID
  
  DEV (インストール装置)
  
  製品のロード元のデバイス。一般的なものは、OPT01 などの光ディスク・ドライブです。
  
  オプション (1)
  
  サンプル・オプション
  
  出力 (*PRINT)
  
  ジョブのスプール出力が印刷されたかどうか
プロダクトが正しくロードされたことを確認するには、「ソフトウェア・リソースの表示 (Display Software Resources)」( DSPSFWRSC ) を発行します。ライセンス・プログラム 5725A49 がリストされていることを確認してください。ベースおよびサンプル (オプション) をインストールした場合には、次のように表示されます。
```
Resource
ID    Option Feature Description
5725A49  *BASE  5050   IBM MQ client for IBM i
5725A49  1    5050   IBM MQ client for IBM i -Samples
```
インストールされている製品のライブラリーおよびバージョン番号を表示するには、「ソフトウェア・リソースの表示 (Display Software Resources)」画面を表示しているときに、 F11を押します。以下のような画面が表示されます。
```
Resource          Feature
ID    Option Feature  Type  Library  Release
5725A49  *BASE  5050   *CODE  QMQM    V8R0M0
5725A49  1    5050   *CODE  QMQMSAMP  V8R0M0
```
インストールしたバージョンを正確に確認するには、 DSPMQMVER プログラムを使用します。
例えば、コマンド・ラインから CALL PGM(QMQM/DSPMQVER) を実行するか、qshell で /QSYS.LIB/QMQM.LIB/DSPMQVER.PGM -a を実行します。

次のタスク

インストール結果を詳しく調べる場合は、次の 1 つまたは複数の作業を実行してください。

DSPJOBLOG コマンドを使ってログ・ファイルを表示します。
RSTLICPGM コマンドによって生成されたスプール・ファイルを表示します。

IBM MQ Client for IBM i のインストールが失敗した場合は、 IBM i を参照してください。