キュー・マネージャー構成ファイル qm.ini

キュー・マネージャー構成ファイル qm.ini には、特定のキュー・マネージャーに関係のある情報が含まれています。

各キュー・マネージャーごとに、1 つのキュー・マネージャー構成ファイルがあります。qm.ini ファイルは、関連したキュー・マネージャーが作成されるときに、自動的に作成されます。

[V7.5.0.9 Sep 2018]IBM® WebSphere® MQ バージョン 7.5.0、フィックスパック 9 以降、strmqm コマンドは、キュー・マネージャーを完全に開始する前に qm.ini ファイル内の CHANNELS および SSL スタンザの構文をチェックします。これにより、strmqm によって qm.ini ファイルのエラーが検出された場合に、誤りを容易に見つけたり、それを迅速に修正したりできます。詳しくは、strmqm を参照してください。

UNIX および Linux システムでは、qm.ini ファイルはキュー・マネージャーが占有するディレクトリー・ツリーのルートに保持されます。例えば、QMNAME という名前のキュー・マネージャーの構成ファイルのパスと名前は、次のとおりです。
/var/mqm/qmgrs/QMNAME/qm.ini
Windows システムで、qm.ini ファイルの位置は、HKLM¥SOFTWARE¥IBM¥WebSphere MQ キーで指定された WorkPath によって指定されます。例えば、QMNAME という名前のキュー・マネージャーの構成ファイルのパスと名前は、次のとおりです。
C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere MQ¥qmgrs¥QMNAME¥qm.ini

キュー・マネージャーの名前の長さは 48 文字までです。ただし、この名前が有効である、または固有であるかは保証されません。 このため、キュー・マネージャー名に基づいてディレクトリー名が生成されます。 このプロセスは名前変換 と呼ばれています。説明については、WebSphere MQ ファイル名についての理解を参照してください。

図 1 は、IBM WebSphere MQ for UNIX および Linux システムのキュー・マネージャー構成ファイル内で属性のグループをどのように配置するかを示しています。

図 1. IBM WebSphere MQ for UNIX および Linux システム用のキュー・マネージャー構成ファイルの例

#* Module Name: qm.ini                                             *#
#* Type       : WebSphere MQ queue manager configuration file      *#
#  Function   : Define the configuration of a single queue manager *#
#*                                                                 *#
#*******************************************************************#
#* Notes      :                                                    *#
#* 1) This file defines the configuration of the queue manager     *#
#*                                                                 *#
#*******************************************************************#

ExitPath:
   ExitsDefaultPath=/var/mqm/exits
   ExitsDefaultPath64=/var/mqm/exits64

Service:
   Name=AuthorizationService
   EntryPoints=13

ServiceComponent:
   Service=AuthorizationService
   Name=MQSeries.UNIX.auth.service
   Module=opt/mqm/bin/amqzfu
   ComponentDataSize=0

Log:
   LogPrimaryFiles=3
   LogSecondaryFiles=2
   LogFilePages=4096
   LogType=CIRCULAR
   LogBufferPages=01
   LogPath=/var/mqm/log/saturn!queue!manager/

AccessMode:
   SecurityGroup=wmq¥wmq

XAResourceManager:
   Name=DB2 Resource Manager Bank
   SwitchFile=/usr/bin/db2swit
   XAOpenString=MQBankDB
   XACloseString=
   ThreadOfControl=THREAD

Channels: 2
   MaxChannels=200
   MaxActiveChannels=100
   MQIBindType=STANDARD

AccessMode:
   SecurityGroup=wmq¥wmq
TCP:
   KeepAlive = Yes
   SvrSndBuffSize=32768
   SvrRcvBuffSize=32768
   Connect_Timeout=0

QMErrorLog:
   ErrorLogSize=262144
   ExcludeMessage=7234
   SuppressMessage=9001,9002,9202
   SuppressInterval=30

ApiExitLocal:
   Name=ClientApplicationAPIchecker
   Sequence=3
   Function=EntryPoint
   Module=/usr/Dev/ClientAppChecker
   Data=9.20.176.20 
図 1 の注:
  1. LogBufferPages の値を 0 にすると、値 512 が使用されます。
  2. Channel スタンザの詳細については、初期設定および構成ファイルを参照してください。
  3. XAResourceManager スタンザの最大数は 255 に制限されています。 ただし、トランザクションの性能低下を防ぐため、少数のスタンザのみを使用してください。
注: Unix では、WebSphere MQ はファイル拡張子が .ini の構成ファイル (例: qm.ini) を使用します。 WebSphere MQ には、このようなファイルの一時的なバックアップ・コピーを作成するユーティリティー (setmqm など) がいくつかあります。 例えば、ファイル qm.ini については、qm.ini.bak というバックアップ・コピーが作成されます。 ユーティリティーは、qm.ini ファイルを変更し、更新したファイルを保管してから、qm.ini.bak ファイルを削除します。 ユーティリティーは、qm.ini ファイルを保管できない場合、qm.ini の内容をバックアップ・ファイル qm.ini.bak から復元し、qm.ini.bak ファイルを削除します。

既存の qm.ini.bak ファイルがある場合、ユーティリティーは、その qm.ini.bak の内容を使用して qm.ini ファイルを元に戻し、qm.ini.bak ファイルを削除します。 したがって、*.ini ファイルのバックアップ・コピーを、.bak ファイル拡張子を使用して作成すべきではありません。 そのようなバックアップ・ファイルは、WebSphere MQ ユーティリティーによって削除される可能性があるからです。

変更が有効になるタイミングについては、UNIX、Linux、および Windows システムでの構成情報の変更を参照してください。


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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2018 年 10 月 2 日 (火)
http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSFKSJ_7.5.0/com.ibm.mq.con.doc/com.ibm.mq.con.doc/q018710_.htm fa12510_