要求モニター・エレメント

要求モニター・エレメントは、要求メトリック とも呼ばれ、 さまざまなタイプの要求を処理するために、データベース・サーバーにより費やされた作業量または処理動作を測定します。 これにはシステム全体の処理、特定のタイプの処理に関係した要求、および特定のデータ・サーバー環境に関係した要求が含まれます。 データベース・システム (特に、アプリケーション要求を処理するためにデータ・サーバーが費やした作業量および労力) をモニターするには、要求モニター・エレメントを使用します。
要求 とは、データベース・リソースを消費する作業を実行するための、データベース・エージェントに対する命令です。要求のソースとしては、以下のようなものがあります。
  • 外部アプリケーションにより直接出される命令。OPEN または EXECUTE 命令など。 これらはアプリケーション要求と呼ばれます。
  • コーディネーター・エージェントによって、同じまたは異なるデータベース・メンバーのサブエージェントに出される命令。
  • 異なるデータベース・メンバーのエージェントにより出される命令。
システム全体の処理情報を測定するためのいくつかの代表的なモニター・エレメントには、以下のものがあります。
  • rqsts_completed_total モニター・エレメントは、システムにより完了された数を測定します。
  • total_rqst_time モニター・エレメントは、待機時間と処理時間を含む、データ・サーバーの要求により費やされた時間を測定します。
  • total_wait_time モニター・エレメントは、待機時間全体を測定します。
  • total_cpu_time モニター・エレメントは、CPU 使用時間を測定します。
クライアント・サーバーの処理情報を測定するためのいくつかの代表的なモニター・エレメントには、以下のものがあります。
  • client_idle_wait_time モニター・エレメントは、オープン接続からの次の要求を待機するために費やされた時間を測定します。
  • tcpip_recv_volume モニター・エレメントは、データ・サーバーがクライアントから TCP/IP 経由で受信したデータの量を測定します。
共通データ・サーバー処理操作を測定するためのいくつかの代表的なモニター・エレメントには、以下のものがあります。
  • pool_data_l_reads は、バッファー・プール・リソース使用に関する情報を提供するモニター・エレメントの 1 つです。
  • pool_read_time は、入出力処理に関する情報を提供するモニター・エレメントの 1 つです。
  • lock_wait_time は、ロックおよび現在進行中のロックに関する情報を提供するモニター・エレメントの 1 つです。
  • total_section_sorts は、ソートに関する情報を提供するモニター・エレメントの 1 つです。
選択したタイプのデータ・サーバー環境に関係したモニター処理のためのいくつかの代表的なモニター・エレメントには、以下のものがあります。
  • fcm_recv_wait_time は、高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) 処理を測定するモニター・エレメントの 1 つです。
  • wlm_queue_time_total は、ワークロード管理制御アクションを測定するモニター・エレメントの 1 つです。

表関数を使用した要求メトリックへのアクセス

要求メトリックにアクセスするために、以下の表関数を使用することができます。
  • MON_GET_SERVICE_SUBCLASS および MON_GET_SERVICE_SUBCLASS_DETAILS
  • MON_GET_WORKLOAD および MON_GET_WORKLOAD_DETAILS
  • MON_GET_CONNECTION および MON_GET_CONNECTION_DETAILS
  • MON_GET_UNIT_OF_WORK および MON_GET_UNIT_OF_WORK_DETAILS
モニター表関数のこの一連の各表関数には 2 つの形式があり、その 1 つは名前の末尾に「DETAILS」が付きます。 「DETAILS」が末尾に付かない関数は、最も一般的に必要とされるデータを返す SQL リレーショナル・インターフェースを提供します。 それ以外の関数は、モニター・データへの XML ベースのアクセスを提供し、さらに総合的なデータ集合を返します。

この一連の表関数により、特定の集約レベルの要求メトリックに焦点を当てることができます。 特定の状況で、関心対象のシステム・ワークロードのサブセット (または集約) に焦点を当てることのできる表関数を選択できます。 これらのすべての表関数には、要求メトリック・モニター・エレメントの共通セットが組み込まれています。 それぞれの表関数は、いくつかの追加の詳細を返す場合があり、それらはすべての表関数に共通というわけではありません。

ユーザー定義のワークロードまたはサービス・クラスがないデータベースでは、データベース・マネージャーによって実行されるすべてのユーザーの作業は、デフォルトのユーザー・ワークロードおよびユーザー・サービス・クラスで実行されます。 各サービス・クラス (またはワークロード) にデータを返す表関数は、データベース全体のユーザー・ワークロードの処理を表す、単一のサービス・クラス (またはワークロード) のデータを返します。

ユーザー定義ワークロードおよびサービス・クラスがあるデータベースでは、各サービス・クラス (またはワークロード) のデータを返す表関数により、サービス・クラス (またはワークロード) 単位で処理を比較することができます。 SQL を使用すると、サービス・クラス (またはワークロード) 全体の値を合計して、データベース全体のユーザー・ワークロードの処理を表すモニター・エレメントの値を取得することができます。

イベント・モニターを使用した要求メトリックへのアクセス

要求メトリックは、以下のイベント・モニターにより報告されます。
  • 統計イベント・モニター - 要求メトリックは、このイベント・モニターにより報告されるいくつかのタイプの情報の 1 つです。
  • UoW イベント・モニター - このイベント・モニターは、MON_GET_UNIT_OF_WORK 表関数と類似のまたは同じフィールドを報告します。