一番のやりがいは、お客様からの「ありがとう」

今回は、IBMコンサルティング事業本部のConcurチームのコンサルタント、Yuriさんのインタビューをお届けします。

 

Q.現在の所属部署と入社時期を教えてください。

現在はIBMコンサルティング事業本部のBTS事業部、Concurチームに所属しています。IBMへは2回入社しています。1回目が2017年4月、2回目が2023年4月です。

 

Q.ということは、1度卒業(退職)しているわけですね。

はい。2022年に卒業し、2023年に戻ってきました。

 

Q.なぜ、卒業しようと思ったのですか?

お客様の中で何が起こっているのかに興味が湧いたからです。

 

Q.詳しく教えてください。

新卒で入社し、コンサルタントとしてSAPの導入プロジェクトや、Concurの導入プロジェクトに参画し、経験を積みました。お客様への提言が、お客様の社内検討の末に違う結論に変わることが何度かありました。IBMがその提言を作り上げる過程は間近で見てきたのですが、お客様の中で何が起こっているのか、どのように意思決定がされているのかに興味を抱くようになり、事業会社への転職を考えるようになりました。

転職先は、事業会社です。新しくできた部門の立ち上げ初期のメンバーとして、社内で様々なプロジェクトを推進する仕事を行いました。ITが関連するプロジェクトと関連しないプロジェクト、両方関わりましたが、いずれにも面白さを感じていました。

 

Q.なぜ、IBMに戻ってこようと思ったのですか?

もう一度、お客様向けのプロジェクトに関わりたいと思ったのが、大きな理由です。

 

Q.詳しく教えてください。

元々IBMにいた時から、プロジェクトワークは好きでした。性に合っているのだと思います。1つの課題に対して、周囲の方々と一緒になって解決していく。自分が考えたアイデアが評価され、取り入れられる。みんなで何かを達成する。そういった点に面白さを感じていました。転職した会社でもプロジェクトの面白さを感じていたのですが、何かぽっかりと穴が空いた感覚がありました。

Q.なぜ、そのような感覚を感じたのですか?

プロジェクトに関わる点では一緒だったのですが、IBMにいた時との大きな違いは、そのプロジェクトが、お客様向けか、社内向けかという点です。IBMでコンサルタントとして関わっていたお客様向けのプロジェクトでは、終わった時にお客様から、「今までありがとう。あなたがいてくれて本当に良かった」と感謝の言葉をいただくことがありました。私にとっての一番のやりがいは、お客様からの言葉だったことに転職をしてから気づきました。改めてもう一度、お客様向けのプロジェクトに関わりたいと思いました。

そう考え始めた頃に、たまたま以前の上司と話す機会がありました。職位が上の方なのですが、IBMに在籍していた時の私の仕事ぶりや、お客様との関係性を評価してくださっていたことを知り、もう一度IBMでやってみようと思いました。

 

Q.現在の仕事内容を教えてください。

Concurという、経費精算システムに関わる仕事に従事しています。私たちのチームは、お客様の業界を問わず、日本IBMのConcurに関わるビジネスを全て担当しています。ですので、新規のお客様へのご提案も、Concurの導入プロジェクトを推進することもあります。

私自身、最も多くの時間を使っているのが導入プロジェクトです。コンサルタントとして、プロジェクト初期の要件定義だけではなく、テスト、移行、お客様のトレーニング、システム導入後の業務整理まで、広い領域に関わっています。また、新規のお客様へのご提案活動や、新規ビジネスの立ち上げ、若手の育成にも関わっています。

 

Q.そもそもの質問です。お客様は、なぜ経費精算のシステムとしてConcurを選び、なぜ導入パートナーとしてIBMを選んでくださっているのでしょうか?

確かに経費精算ができる仕組みは、Concurだけではありません。その中でConcurがお客様からご評価いただいているのは、機能や実績、安心感が大きいのだと思います。Concurは、経費精算に関わるコストを最小化するためのフローや機能が備わったシステムであり、かつ、多くのお客様が既にConcurをお使いになられているという実績、安心感が、Concurが選ばれている理由なのだと思います。また、私が担当させていただいたお客様は、日本だけではなく海外拠点も含めて経費精算の仕組みを立ち上げたいとお考えだったので、多言語対応している点を評価し、Concurを選ばれました。

IBMがお客様に選ばれている理由は、幾つかあります。1つは、プロジェクトを遂行し、やり切る力です。システム導入を進める中で、予期せぬこと、例えば新たな課題が見つかる、ご要望が変化するのは、起き得ることです。色々な課題が出てきたとしても、IBMはそれらを解決し、プロジェクトをやり切る。その実績を、お客様にご評価いただいています。その実績はConcur社にも評価いただき、度々ベストパートナー賞を受賞してきました。また、IBMが選ばれているもう1つの理由が、Concurの導入に留まらない点です。

 

Q.もう1つの理由、詳しく教えてください。

経費精算に関わる業務のアウトソーシングサービスや、不正検知サービスをお客様にご提供することができます。申請者は各種連携データを用いてConcurの申請を行う。手入力ではなく、連携データを活用する。事後分析が必要なデータは、IBMの分析ツールを使い、明らかにする。原本の確認が必要なものや、お客様固有の細かい規程に合致しているかどうかの確認は、外部委託先が確認する。こうしていただくことで、お客様は業務観点のみの申請、承認を行うことができるため、経費精算に係る労力や工数を、ほぼ0にしていただくことができるというご提案です。会社の経費精算の仕組みそのものを変えるご提案が、お客様からご評価いただいています。これからますます人材不足が進む中で、間接業務の工数を最小化するための取り組みとして、多くのお客様からご相談をいただいています。

 

Q.IBMの好きなところを教えてください。

人の優しさと働きやすさです。

 

Q.詳しく教えてください。

私のいるConcurチームは、営業やアウトソーシングのチームをはじめ、他の組織の方々とも一緒に仕事をしています。相談をすると「あのチームにも相談をして、一緒に提案をしよう」ですとか、「そのナレッジだったら、あの人が知っているよ」ですとか、「こういうアセットがあるから、今回活用してみよう」のように、どんどん話が膨らんでいく場面に何度も遭遇しました。誰かに話を繋いでいただく時も、勝手に連絡しておいて、というのではなく、「一緒に話をしに行こう」ですとか、「先に繋いでおくから」のように、フォローをしてくださいます。人の優しさは、IBMの社風なのかもしれません。

また、ライフスタイルに合わせた働き方をしている方が周りに大勢います。子育てをされているある男性の方は、夕方5時過ぎになったら一旦ご飯を作るために仕事を抜け、その分は違う時間でカバーするという働き方をしています。自分の人生と、仕事のバランスをうまく取り、無理なく働けるのがIBMの好きなところです。

 

Q.「社風」言葉で表現するのが難しいですね。

そう思います。ですが、転職をお考えの方が、気になることの1つだと思います。

 

Q.「IBMの社員は、なぜ優しいのか」気になります。

「新卒だから」「中途だから」というので何か区別があるわけではないですし、「困ったときはお互い様」という感覚をみなさん持ってらっしゃるからなのかもしれません。私は新卒で入社し、5年ほどいたのですが、中途で入社した方が馴染めずに苦労している姿は見たことがありません。いくつか理由がありそうですが、私の所属するIBMコンサルティング事業本部は、中途で入社された方の立ち上げを組織的に支援しているのも大きいと思います。それまでどんなに社外で経験やキャリアを積んできた方であったとしても、新しい会社ですぐに活躍するのは簡単なことではありません。仕事の進め方や使うツール、カルチャー、社内の人脈に至るまで何もかもが変わるからです。ですので、早期に馴染み、力を発揮できるよう、入社後に必要なアクション、事務処理や情報収集の方法だけでなく、研修やネットワーキング、マネージャーとの継続的なコーチングやメンタリングなど、様々なサポートを行っています。これは日本独自のプログラムで、もしかしたらこれは、IBM社員の優しさが形になったものなのかもしれません。

 

Q. Concurのチームには、中途入社の方はいますか?

はい、私以外にもいます。これまでのキャリアでConcurのビジネスに携わってきた方が大半です。

 

Q. その方々が、IBMに転職をして良かったと仰っていることはありますか?

はい、ある方は、プロジェクトの規模の大きさが全然違う、緊張もするが、それが楽しいと仰っていました。また、以前はお客様に「どうしますか」と聞いていたのが、IBMでは、「こうしましょう」「こうしていきましょう」と、提案型で仕事を進めるよう奨励されているのが勉強になっていると仰っている方もいます。そういう方は、受け身で言われたことを作るのではなく、論理的に課題を整理してお客様をリードするコンサルタントとしての仕事のやり方、考え方が、自分の幅を広げていると仰っています。私たちの部門、IBMコンサルティング事業本部は、コンサルタント向けの研修が豊富にあるだけではなく、コンサルタントが大勢います。ですので、学びの環境としては申し分ないと思います。

 

Q. IBMでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。

Concurの導入プロジェクトをリードする立場として、いつか、海外のお客様、海外のIBMも巻き込んだプロジェクトに関わりたいと思います。また、今まで以上に後輩の育成にも携わっていきたいと思います。

 


 

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