共通権限取り消しコマンドの機能

共通権限取り消し (RVKPUBAUT) コマンドを使用すると、 一連のコマンドおよびプログラムの共通権限を *EXCLUDE に設定することができます。

RVKPUBAUT コマンドは、QSYS/QSECRVKP というプログラムを実行します。出荷時に、QSECRVKP は、表 1 にリストされている コマンドおよび 表 2 にリストされている アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) の共通権限を (共通権限を *EXCLUDE に設定することによって) 取り消します。システムの到着時、これらのコマンドと API の共通権限は、 *USE に設定されています。

表 1 にリストされているコマンドと 表 2 にリストされている API すべてがシステム上で実行する機能によって、損害が生じる可能性があります。機密保護管理者は、すべてのシステム・ユーザーに権限を与える のではなく、これらのコマンドとプログラムを実行する権限を ユーザーに明示的に与える必要があります。

RVKPUBAUT コマンドを実行する際に、これらのコマンドを含むライブラリーを 指定します。デフォルト値は QSYS ライブラリーです。システム上に複数の国別言語が ある場合には、それぞれの QSYSxxx ライブラリーにこのコマンドを実行する 必要があります。
表 1. RVKPUBAUT コマンドによって共通権限が設定されるコマンド
コマンド

ADDAJE
ADDCFGLE
ADDCMNE
ADDJOBQE
ADDPJE
ADDRTGE
ADDWSE
CHGAJE
CHGCFGL
CHGCFGLE
CHGCMNE
CHGCTLAPPC
CHGDEVAPPC

CHGJOBQE
CHGPJE
CHGRTGE
CHGSBSD
CHGWSE
CPYCFGL
CRTCFGL
CRTCTLAPPC
CRTDEVAPPC
CRTSBSD
ENDRMTSPT
RMVAJE
RMVCFGLE

RMVCMNE
RMVJOBQE
RMVPJE
RMVRTGE
RMVWSE
RSTLIB
RSTOBJ
RSTS36F
RSTS36FLR
RSTS36LIBM
STRRMTSPT
STRSBS
WRKCFGL

表 2 の API はすべて、QSYS ライブラリーにあります。
表 2. RVKPUBAUT コマンドによって共通権限が設定されるプログラム
API

QTIENDSUP
QTISTRSUP
QWTCTLTR
QWTSETTR
QY2FTML

   

RVKPUBAUT コマンドを実行すると、 システムによって、ルート・ディレクトリーの共通権限が *USE に設定されます (すでに *USE またはそれ以下ではない場合)。