グループ・プロファイルと権限リストの比較

グループ・プロファイルを使用すると、類似したセキュリティー要件を持つ ユーザーのユーザー・プロファイルの管理が簡単になります。権限リストは、類似したセキュリティー要件のあるオブジェクトを保護するのに 役立ちます。

表 1 に、2 つの方式の特性を示します。

表 1. 権限リストとグループ・プロファイルの比較
比較される項目 権限リスト グループ・プロファイル
複数オブジェクトの保護に使用される。 はい はい
ユーザーは複数に属することができる はい はい
専用権限が他の権限を一時変更する はい はい
ユーザーは単独に権限を割り当てられなければならない はい いいえ
指定された権限は全オブジェクトに共通 はい いいえ
オブジェクトは複数で保護される いいえ はい
オブジェクト作成時に権限を指定できる はい はい 1
すべてのオブジェクト・タイプを保護できる いいえ はい
オブジェクトが削除されるとオブジェクトとの関連も削除される はい はい
オブジェクトが保管されるとオブジェクトとの関連も保管される はい はい 2
1
グループ・プロファイルのメンバーに権限を与えることができるのは、 オブジェクトを作成するユーザーのプロファイル内の GRPAUT パラメーターを使用して、 オブジェクトが作成されるときです。
2
1 次グループ権限は、そのオブジェクトとともに保管されます。専用グループ権限は、保管コマンドで PVTAUT(*YES) が指定されている場合に保管されます。
項目「オブジェクト作成時に権限を指定できる」の権限リスト
  • 権限リストをライブラリー・ベースのオブジェクトに割り当てるには、CRTxxxx コマンドで AUT (*LIBCRTAUT)、およびライブラリーに対して CRTAUT (権限リスト名) を指定します。 妥当性検査リストなどの一部のオブジェクトでは、CRT コマンドで *LIBCRTAUT の値を使用できません。
  • 権限リストをディレクトリー・ベースのオブジェクトに割り当てるには、MKDIR コマンドで DTAAUT および OBJAUT パラメーターに対して *INDIR 値を指定します。 これにより、権限リストによって親ディレクトリーと新規ディレクトリーの両方が保護されます。 システムでは、オブジェクトを作成するときに任意の権限リストを指定するこ とはできません。