システム機密保護の構成コマンドの設定値

以下の表に、QSYS/QSECCFGS と呼ばれるプログラムを実行する システム機密保護の構成 (CFGSYSSEC) コマンドを実行するときに設定するシステム値をリストします。

表 1. CFGSYSSEC コマンドの設定値
システム値名 設定値 システム値記述
QAUTOCFG 0 (いいえ) 新規装置の自動構成
QAUTOVRT 0 使用できる装置がない場合にシステムが自動的に作成する仮想装置記述の数
QALWOBJRST *NONE システム状態プログラムおよび権限を借用するプログラムが復元できるか どうか
QDEVRCYACN *DSCMSG (メッセージによる切り離し) 通信の再確立時のシステム処置
QDSCJOBITV 120 システムが切り離しジョブに対する処置を行う前の時間間隔
QDSPSGNINF 1 (はい) ユーザーにサインオン情報画面を表示するかどうか
QINACTITV 60 システムが対話式ジョブに対する処置を行う前の時間枠
QINACTMSGQ *ENDJOB システムが非活動ジョブに対して行う処置
QLMTDEVSSN 1 (はい) ユーザーが一度に 1 つの装置でのサインオンに制限されるかどうか
QLMTSECOFR 1 (はい) *ALLOBJ および *SERVICE のユーザーが特定の装置に限定されるかどうか
QMAXSIGN 3 連続して何回までサインオンの失敗が認められるか
QMAXSGNACN 3 (両方) QMAXSIGN 限界に達した場合に、システムがワークステーションまたは ユーザー・プロファイルを使用不可にするかどうか
QPWDEXPITV 60 ユーザーがパスワードを変更しなければならない頻度
QPWDMINLEN

6 (注 3 および 5 を参照)

パスワードの最小文字数
QPWDMAXLEN

8 (注 4 および 5 を参照)

パスワードの最大文字数
QPWDPOSDIF

1 (はい) (注 5 を参照)

新規パスワードのすべての桁が、直前のパスワードの桁と異なっている必要が あるかどうか
QPWDLMTCHR

注 2 および 5 を参照

パスワードで使用できない文字
QPWDLMTAJC

1 (はい) (注 5 を参照)

パスワードで数字の隣接が禁止されるかどうか
QPWDLMTREP

2 (連続反復不可) (注 5 を参照)

パスワードで文字の反復が禁止されるかどうか
QPWDRQDDGT

1 (はい) (注 5 を参照)

パスワードに 1 つ以上の数字が必要かどうか
QPWDRQDDIF 1 (32 個の固有パスワード) パスワードが反復できるようになるまでには何個の固有パスワードが必要か

QPWDRULES

  • *MINLEN6
  • *MAXLEN10
  • *LMTSAMPOS
  • *LMTPRFNAME
  • *DGTMIN1
  • *CHRLMTAJC
  • *DGTLMTAJC
  • *DGTLMTFST
  • *DGTLMTLST
  • *SPCCHRLMTAJC
  • *SPCCHRLMTFST
  • *SPCCHRLMTLST
(注 6 を参照)

有効なパスワードの作成規則

QPWDVLDPGM *NONE パスワードの妥当性検査を行うためにシステムが呼び出すユーザー出口プログラム
QRMTSIGN *FRCSIGNON システムがリモート (パススルーまたは TELNET) サインオンの試行を処理する方法
QRMTSVRATR 0 (Off) この値の指定により、遠隔地からシステムを分析することを可能にする
QSECURITY 50 強制されるセキュリティー・レベル
QVFYOBJRST 3 復元でのオブジェクトの検査
注 :
  1. 現在 QSECURITY の値を 30 以下に指定して実行している場合は、 より高いセキュリティー・レベルに変更する前に、システム・セキュリティー (QSecurity) システム値の使用方法 に記載されている情報を必ずお読みください。
  2. メッセージ・ファイル QSYS/QCPFMSG のメッセージ ID CPXB302 に制限文字が 保管されます。 出荷時には AEIOU@$# となっています。 メッセージ記述変更 (CHGMSGD) コマンドを使用すれば、制限文字を変更することができます。
  3. パスワードの最小文字数がすでに 6 文字より多い場合は、QPWDMINLEN システム値は変更されません。
  4. パスワードの最大文字数がすでに 8 文字より多い場合は、QPWDMAXLEN システム値は変更されません。
  5. このシステム値は、QPWDRULES システム値に現在 *PWDSYSVAL 値が指定されている場合にのみ変更されます。
  6. このシステム値は、現行値が *PWDSYSVAL の場合は変更されません。
また、CFGSYSSEC コマンドは、以下の IBM 提供ユーザー・プロファイルの パスワードを *NONE に設定します。
  • QSYSOPR
  • QPGMR
  • QUSER
  • QSRV
  • QSRVBAS

最後に、CFGSYSSEC コマンドは、セキュリティー監査変更 (CHGSECAUD) コマンドを 使用して指定された値にしたがって、セキュリティー監査を設定します。