LNKLST セットは、LNKLST 連結として処理されるデータ・セットの番号付きリストで構成されます。すべての LNKLST セットに、LNKLST 連結の 1 次データ・セットとして、データ・セット LINKLIB、MIGLIB、CSSLIB、LINKLIBE、および MIGLIBE が含まれています。
SYSLIB ステートメントによって指定変更されない限り、すべての LNKLST セットは、以下のデータ・セットのいずれかで始まります。
- SYS1.LINKLIB
- SYS1.MIGLIB
- SYS1.CSSLIB
- SYS1.SIEALNKE
- SYS1.SIEAMIGE
システムは、ユーザーが定義した LNKLST セットの先頭にこれらのデータ・
セットを自動的に追加します。これらのデータ・セットが IPL 時にシステム
に対して使用可能でないと、待ち状態が生じます。
LNKLST ステートメントを使用すると、次のことができます。
- LNKLST セットを定義する。
- LNKLST セットにデータ・セットを追加する。
- LNKLST セットからデータ・セットを削除する。
- PROGxx から LNKLST セットの定義を削除する (ただし、IPL 後でのみ有
効)。
- LNKLST セット内のデータ・セットの 1 つに関連するルーチンの位置を
テストする (ただし、IPL 後でのみ有効)。
- ジョブまたはアドレス・スペースを現行 LNKLST セットに関連付ける (た
だし、IPL 後でのみ有効)。
- LNKLST セットのアクティブ化を指示する。
データ・セットは定義する LNKLST セットのいずれに対しても追加することができ、またリスト内のデータ・セットの位置をどこにするかも指定することができますが、IPL 時に作成された LNKLST に別名を追加することはできません。連結内のシステム・デフォルト・データ・セットの前にはデータ・セットを追加できません。つまり、LNKLST セット内の CSSLIB データ・セットの後にのみデータ・セットを連結できます。LNKLST 連結の先頭に入れられているシステム・デフォルト・データ・セットを変更する場合には、SYSLIB ステートメントの使い方を参照
してください。
注意:
SETPROG LNKLST コマンドの使用時には、一部のアクション (ADD や ACTIVATE など) は、LNKLST 連結内のすべてのデータ・セットを一時的にマスター・スケジューラー・アドレス・スペースに割り振る可能性があることに注意してください。マスター・スケジューラーのアドレス・スペースの TIOT サイズは 12 K であり、約 600 単位の割り振りが可能です。LNKLST 連結内のデータ・セットが、1 より大きい動的ボリューム・カウントを指定して割り振られている SMS データ・クラスを持っている場合、追加の TIOT スペースが必要になる可能性があり、マスター・スケジューラーのアドレス・スペース内に割り振ることができるデータ・セットの数が削減されます。LNKLST 連結では、マルチボリューム・データ・セットはサポートされません。このため、IBM では、1 より大きい動的ボリューム・カウントを指定したデータ・クラスを LNKLST 連結内のデータ・セットに割り当てないことをお勧めします。