図 1 は、マウント属性と使用属性を定義する VATLSTxx 内の項目を示しています。表 1 で、各フィールドが詳しく説明されています。
図 1 の最初の項目では、通し番号が 30565A のボリュームが 3330 型にマウン トされ、永続常駐のマークが付けられます。ボリュームの使用 属性は、専用となります。ボリュームがアンマウントされると、マウント・メッセージが出されます。オプションの 情報、PAGING VOLUME がインストール先の印刷出力に表れますが、VATLST 処 理には影響を与えません。
例の 2 番目の項目では、通し番号に文字ストリング「TSO」を含むボリュームは、任意の DASD 上でマウントされ、予約されます。ボリュームの使用属性は、公用となります。総称ボリューム通し番号を指定したので、システムはマウントされていないボリュームのマウント・メッセージを出しません。オプションの情報、TSO がインストール先の印刷出力に表れますが、VATLST 処理 には影響を与えません。
3 番目の項目では、305%* 指定の中に含まれる通し番号を持つボリュームは 3380 型にマウントされ、永続常駐のマークが付けられます。使用属性は、専用となります。
4 番目の項目では、特定のボリューム通し番号 (30565B) が 7 桁目に S を含んでおり、このボリューム通し番号は特定であることを示しています。しかし、このボリューム通し番号は特殊文字の % または * のいずれも含んでいないため、エラー・メッセージ IEA855I が出されます。S は、特定のボリューム通し番号が特殊文字を含む場合にのみコーディングする必要があります。
パラメーター | 桁 | 意味および用途 | 値の範囲 | デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
ボリューム通し番号 | 1 から 6 | mount 属性と use 属性が設定される直接アクセス・ボリュームか、または総称ボリューム通し番号のどちらかを指定します。ボリューム通し番号は、レコード内の最初の文字位置で始まらなければなりません。 | 1 文字から 6 文字の英数字と特殊文字 (% と *) から成り、フィールドに左寄せ され、6 桁を占めるように右側にブランクが埋め込まれます。 | なし |
特定のボリューム通し番号 ID | 7 | S は、項目が特定のボリューム通し番号で総称ではないことを示します。S は、ボリューム通し番号がアスタリスクまたはパーセント記号を含んでいて、総称項目としてシステムに処理させたくない場合にのみコーディングしてください。ボリューム通し番号が、特殊文字を含まない特定のボリューム通し番号であるか、総称ボリューム通し番号である場合には、コンマをコーディングします。 | S または , | なし |
マウント属性 | 8 | ボリュームが永続常駐であるかまたは予約であるかを指定します。1 以外のいずれかの文字が指定された場合は、デフォルトが割り当てられます。
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0 または 1 | 0 |
使用属性 | 10 | ボリュームが、ストレージ、公用、または専用のいずれに定義されているかを指定
します。0、1、または 2 以外の文字が指定された場合、デフォルトが割り当てられます。
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0 から 2 | 1 (ただし、VATDEF オペランドが別のデフォルトを指定する場合を除く) |
装置タイプ | 12 から 19 | 3380 のような装置タイプを指定します。最大 8 文字まで指定できますが、先頭文字は桁 12 から始まる必要があります。HCD を通して定義された、サポートされる装置タイプのみが受け入れられます。この パラメーターは、基本装置は指示しますが、トラック・オーバーフローのよ うな特殊機構については表示しません。12 桁目のアスタリスク (*) は、総称装置タイプを示します。 | 最大 8 文字、フィールド内で左寄せされ、8 桁を占めるように右側にブランクが埋め込まれます。 | なし |
マウント・メッセージ抑止 | 21 | ボリュームがまだマウントされていない場合に、マウント・メッセージを出すべきかどうかを指定します。このパラメーターは、総称 VATLST 項目として定義されているボリュームは無視します。
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N、ブランク、または任意の文字。 | ブランク (マウント・メッセージが出されることを示します) |
オプション情報 | 23 から 80 | インストール先印刷出力に入れられる、インストール先定義のオプション 情報 (例えば、目印または簡単なコメントなど) を含みます。システムは 、この情報を使用しません。 | 該当せず。 | なし |