VATLSTxx メンバーの処理

システムは、IEASYSxx 内の VAL パラメーターに指定された VATLSTxx メン バーを読み取ります。システムが正しくない VATLSTxx 項目を検出した場合 、通知メッセージ IEA855I が出され、残りの項目の処理が続行されます。

読み取り中に入出力エラーが発生した場合、オペレーターは、処理されるす べてのボリューム、装置タイプ、および属性をリストする通知メッセージ (IEA850I) を表示させることができます。オペレーターは、その次のメッセ ージ (IEA853A) によって、次に挙げるリカバリー・オプションから 1 つを選択でき ます。

読み取り中に入出力エラーが発生しない場合、システムはメッセージ IEA168I に IPL および SYSTEM 使用属性をリストします。

ボリューム属性処理は、すべての VATLSTxx 項目のリストをコンパイルしま す。特定のボリューム通し番号が、複数の項目に現れた場合、システムはそ のボリューム通し番号に関する最後の項目で指定されたボリューム属性を使 用します。

マウントされていないボリュームに対してマウント・メッセージを、処理さ れる項目の最大数まで出すことができます。システムは、IPL 時に、最大 64000 の固有な VATLSTxx 項目を処理することができます。

オペレーターは、要求された装置タイプ (すなわち 3330-1) の装置番号を返 すことによって、マウント・メッセージに応答できます。ボリュームをマウントしない場合、オペレーターは「U」または ENTER で応答します。

オペレーターが入力する装置番号が正しくない場合、または装置へのパスが 利用不能な場合には、オペレーターは、新しい装置番号を再入力することが できます。

それ以上マウントするボリュームがないことを示すには、「U」を入力または ENTER を押します。

メッセージ IEA860A にボリュームを必要とする装置がリストされている場合、オペレーターはその応答に示されている装置に必要なボリュームをマウントする必要があります。すべての装置が作動可能 (緑のライトがつく) になると、オペレーターはメッセージ IEA860A に対して「U」または ENTER で応答します。 次に、ボリューム属性処理は、マウントされたボリュームがあるかどうかを スキャンします。

マウント・メッセージに表示されなかったボリュームが、オペレーター指定 の装置にマウントされている場合、そのボリュームはアンロードされます。 また、オペレーターがボリューム属性リストに指定されたものではない装置 タイプ上または要求されなかった装置上にボリュームをマウントした場合も 、ボリュームはアンロードされます。

必要な装置のすべてが作動可能にならない場合、ボリューム属性処理はメッ セージ IEA893A を出します。このメッセージは、作動可能でない装置をリス トします。オペレーターがこれらの装置を作動可能にしたい場合には、メッ セージに対して「U」または ENTER で応答する前に、これらの装置 を作動可能にすることができます。何らかの理由で (ハードウェア障害のよ うな)、ボリュームを装置上にマウントできない場合、他のすべての必須装置 が処理された後で、オペレーターはメッセージに対して NO を返答します。 この応答は、ボリューム属性処理に対して、それ以上ボリュームがマウント されることはないことを示します。

総称ボリューム通し番号項目に一致するボリュームを、システムが見つけら れないとき、システムはメッセージ IEA166I を出します。