ネットワーク・マウント・クライアント環境を作成するには、まずサンプル・クライアント上にクライアント構成をセットアップする必要があり
ます。 その後、その環境を共有ネットワーク・パスに移動することができます。 クライアントがネットワーク上で使用可能な場合、ネットワーク・マウント・クライアントを使用するには、それぞれ
のユーザーでクライアント・ワークステーションを構成しなければなりません。
始める前に
手順で示されているように、まずネットワーク・マウント・クライアント環境をステージング・クライアント・ワークステーションに構築する必要があります。 その後、クライアント・ファイルを共有ネットワーク・パスに置くことができます。 クライアント・ファイルを作成するために使用するステージング・クライアント・ワークステーションと
ネットワーク・マウント・クライアント環境の一部を構成するクライアントは、同じオペレーティング・システムでなければなりません。
このタスクについて
ネットワーク・マウント・クライアント環境は、 IBM® Data Server Client パッケージまたは IBM Data Server Runtime Client パッケージを使用する Linux® および UNIX オペレーティング・システムでサポートされます。
注: C シェル (csh) 環境の場合は、 export コマンドの代わりに setenv コマンドを使用して環境変数を設定してください。 その他のコマンド・シェルについて詳しくは、 Db2® インフォメーション・センターのトピック「 Linux および UNIX オペレーティング・システムでのプロファイル・レジストリー外の環境変数の設定」を参照してください。
注: このインスタンスなしのクライアント環境では、インスタンス・コマンドを実行しないでください。
プロシージャー
ネットワーク・マウント・クライアントをデプロイするには、次のようにします。
- ステージング・クライアント・ワークステーションで、以下のステップを実行します。
- root 権限を持たないが、ネットワーク・ディレクトリーの書き込み権限を持つユーザー ID を使用してログインします。
- クライアントを $HOME/sqllib パスにインストールします。
-
chmod
コマンドを使用して、クライアント・インストール済み環境からすべての setuid ビット を除去します。
HP-UX の場合、実行可能ファイルを検索するため、
LD_LIBRARY_PATH 変数および
SHLIB_PATH を有効にする必要があります。
chatr コマンドを、
$HOME/sqllib/adm、
$HOME/sqllib/bin、および
$HOME/sqllib/security ディレクトリーにあるファイルに対して実行して、変数を有効にします。
chmod u+w $HOME/sqllib/adm/*
chatr +s enable $HOME/sqllib/adm/*
chmod u-w $HOME/sqllib/adm/*
chmod u+w $HOME/sqllib/bin/*
chatr +s enable $HOME/sqllib/bin/*
chmod u-w $HOME/sqllib/bin/*
chmod u+w $HOME/sqllib/security/*
chatr +s enable $HOME/sqllib/security/*
chmod u-w $HOME/sqllib/security/*
- db2cli.ini ファイル内の CLI パラメーター、LDAP ディレクトリーなどのクライアント環境を構成し、 db2dsdriver.cfg ファイル、レジストリー変数、およびデータベース・マネージャー構成パラメーターを更新します。
- クライアント構成が予期したとおりに動作することを確認するために、クライアント構成をテストします。
- $HOME/sqllib ディレクトリーとその内容を、コード・サーバー上の共有ネットワーク・ロケーションにコピーします。 このロケーションは、ネットワーク・マウント・クライアント環境内のすべてのクライアント・ワークステーションがアクセス可能でなければなりません。
cp
コマンドで -R
オプションと -L
オプションを使用して、サブディレクトリー内のすべてのファイルをネットワーク・パスにコピーし、すべてのリンクを実ファイルおよびディレクトリーとして実体化する必要があります。
cp -R -L $HOME/sqllib <network_dir>/sqllib
- (オプション)
chown
コマンドを使用して、 sqllib ネットワーク・ディレクトリーの所有権を変更します。chown -R owner:group <network_dir>/sqllib
ここで、
owner はユーザー ID、
group はこの
sqllib ディレクトリーを共有しているすべてのクライアント・ホストに認識されているグループです。
- ネットワーク・マウント・クライアントを使用する各ユーザー・アカウントに関して、以下を行います。
- 以下のコマンドを使用して、 DB2_NET_CLIENT_PATH 環境変数を、 sqllib ディレクトリーをコピーした共有ネットワーク・ロケーションに設定します。
export DB2_NET_CLIENT_PATH=<network_dir>/sqllib
- DB2_NET_CLIENT_PATH によって指定されたパスにある db2profile ファイルと db2cshrc ファイルを使用して、ローカル・クライアントによって使用されるシステム環境変数を構成します。 次のコマンドを使用して、これらのファイルにアクセスできます。
. $DB2_NET_CLIENT_PATH/db2profile
または、C シェルで以下を入力します。
source $DB2_NET_CLIENT_PATH/db2cshrc
- DB2_APPL_DATA_PATH 環境変数を、ユーザー固有のデータおよび診断ファイルを保管するローカル・ディレクトリーに設定します。 例えば、アプリケーション・データ・パスをローカル・ディレクトリー $HOME/db2に設定するには、以下のコマンドを実行します。
mkdir $HOME/db2
export DB2_APPL_DATA_PATH=$HOME/db2
重要: DB2_APPL_DATA_PATH が無効なパスまたは書き込み不能パスに設定されると、 SQL1042C エラーが発生する可能性があります。
- (オプション) 上記の環境変数設定をすべて自動的に適用するには、それらを .profile ファイルで定義します。
次の作業
以下のステップを実行することにより、ネットワーク・マウント・クライアント環境構成に基づいて、ユーザー固有のクライアント構成を作成できます。
- db2ccprf コマンドを使用して、ネットワーク上の共有クライアント構成をローカル・ディレクトリーにコピーします。 例えば、クライアント構成をローカル・ディレクトリー
$HOME/db2 にコピーするには、以下のコマンドを実行します。
db2ccprf -t $HOME/db2
- DB2_APPL_CFG_PATH 環境変数をこのローカル・ディレクトリーに設定します。 例えば、クライアント構成パスをローカル・ディレクトリー $HOME/db2に設定するには、以下のコマンドを実行します。
export DB2_APPL_CFG_PATH=$HOME/db2
db2diag.log ファイル内の項目などのログ項目は、インストーラーのユーザー名でラベル付けされます。 それらは、クライアントを実行しているプロセスに関連付けられているユーザー名ではラベル付けされません。
ローカル
・ディレクトリーを使用するようにクライアント構成を変更した場合、クライアント構成に対する読み取りおよび更新の結果としてローカル・ディレクトリー内のファイルに変更が加えられます。 グローバルなクライアント構成に対して加えられる変更は
、ローカル・クライアント構成ディレクトリーを使用するクライアントには影響を及ぼしません。