GDPC 環境の構成
地理的に分散した Db2® pureScale® クラスター (GDPC) 環境の構成には、クラスターのインストールと実行、 IBM® Spectrum Scale レプリケーションのセットアップ、データベースの作成、および高可用性のためのクラスターの構成が含まれます。
始める前に
地理的に分散した Db2 pureScale クラスター (GDPC) 実装に対する 注: IBM のサポートには、別個に課金される初期インストール・サービスに対する IBM Lab Services の関与が必要です。 詳しくは、IBM 営業担当員にお問い合わせください。
続行する前に、「 GDPC インフラストラクチャーおよび GDPC 固有の前提条件 」セクションでベスト・プラクティスに示されている条件が満たされていることを確認してください。
このタスクについて
この例では、以下のハードウェア構成を使用します。
3 つのサイトがあります。 この例では、その 3 つのサイトの構成は以下のとおりです。
- サイト A: ホスト hostA1、hostA2、hostA3
- サイト B: ホスト hostB1、hostB2、hostB3
- サイト C: ホスト T
2 つのサイトでは、同サイズの LUN がストレージにプロビジョンされています。また、LUN はすべて、両方のサイトのどのホストからもアクセス可能です。
- サイト A に配置されたディスク上の LUN は、以下のとおりです。
/dev/hdiskA1 /dev/hdiskA2 /dev/hdiskA3 /dev/hdiskA4 /dev/hdiskA5 /dev/hdiskA6 /dev/hdiskA7
ここで、
/dev/hdiskA1
はインスタンス共有ファイル・システム用に使用され、/dev/hdiskA2
はデータベース・ログ・ファイル・システム用に使用され、/dev/hdiskA3
、/dev/hdiskA4
、/dev/hdiskA5
、/dev/hdiskA6
、および /dev/hdiskA7
はデータベース・データ・ファイル・システム用に使用されます。- サイト B に配置されたディスク上の LUN は、以下のとおりです。
/dev/hdiskB1 /dev/hdiskB2 /dev/hdiskB3 /dev/hdiskB4 /dev/hdiskB5 /dev/hdiskB6 /dev/hdiskB7
ここで、
/dev/hdiskB1
はインスタンス共有ファイル・システム用に使用され、/dev/hdiskB2
はデータベース・ログ・ファイル・システム用に使用され、/dev/hdiskB3
、/dev/hdiskB4
、/dev/hdiskB5
、/dev/hdiskB6
、および /dev/hdiskB7
はデータベース・データ・ファイル・システム用に使用されます。- サイト C に配置されたディスク上の LUN は、以下のとおりです。 これらのディスクは、50 MB の小さなボリュームとすることができます。 この例では、デバイス・タイプとして hdisk を使用します。 AIX® オペレーティング・システムでは、デバイス・タイプとして論理ボリュームを使用できます。
/dev/hdiskC1 /dev/hdiskC2 /dev/hdiskC3
このシナリオでは、地理的に分散した Db2 pureScale クラスター (GDPC) を以下のようにセットアップします。
- データベース MYDB がインスタンス db2inst1 に作成されます。
- db2inst1 には、次の 3 つのファイル・システムが備わっています。
- MYDB 用のトランザクション・ログおよびデータベース・メタデータのための logfs。
- MYDB 用のデータベース・コンテナーのための datafs。
- インスタンス用の共有ファイル・システムのための db2fs1。
この例のコマンド構文では、次の形式を使用します。
uid@host> command
ここで、uid はコマンドを実行するユーザー ID、host はコマンドを実行する場所、command は実行するコマンドです。プロシージャー
次の作業
GDPC 環境を構成したら、 テストによって GDPC を検証します。