カタログ統計の表

データベースの表、索引、および統計ビューのサイズに関する統計情報が、システム・カタログ表に格納されます。

以下の表では、この統計情報の簡単な説明と、その格納場所を示します。
  • 「表」 列は、 RUNSTATS コマンドの FOR INDEXES パラメーターまたは AND INDEXES パラメーターが指定されていない場合に、特定の統計が収集されるかどうかを示します。
  • 索引の列では、FOR INDEXES パラメーターまたは AND INDEXES パラメーターが指定されている場合に、特定の統計が収集されるかどうかを確認できます。
統計によって、表のみで提供されるもの、索引のみで提供されるもの、および両方で提供されるものがあります。複数列分布統計 表 4. 複数列分布統計 (SYSCAT.COLGROUPDIST と SYSSTAT.COLGROUPDIST)表 5. 複数列分布統計 (SYSCAT.COLGROUPDISTCOUNTS および SYSSTAT.COLGROUPDISTCOUNTS) は、 RUNSTATS ユーティリティーによって収集されません。 それらを手動で更新することはできません。
表 1. 表統計 (SYSCAT.TABLES および SYSSTAT.TABLES)
統計 説明 RUNSTATS オプション
索引
FPAGES 表が使用しているページの数 はい はい
NPAGES 行が含まれているページの数 はい はい
OVERFLOW オーバーフローしている行の数 はい いいえ
CARD 表内の行の数 (カーディナリティー) はい はい (注 1)
ACTIVE_BLOCKS MDC 表の場合、占有されているブロックの合計数 はい いいえ
注:
  1. 表に定義された索引がないときに、索引の統計を要求した場合には、CARD 統計が更新されることはありません。 前の CARD 統計は引き続き保持されます。
表 2. 列統計 (SYSCAT.COLUMNS および SYSSTAT.COLUMNS)
統計 説明 RUNSTATS オプション
索引
COLCARD 列カーディナリティー はい はい (注 1)
AVGCOLLEN 列の平均長 はい はい (注 1)
HIGH2KEY 列内で 2 番目に高い値 はい はい (注 1)
LOW2KEY 列内で 2 番目に低い値 はい はい (注 1)
NUMNULLS 列内の NULL 値の数 はい はい (注 1)
SUB_COUNT サブエレメントの平均数 はい いいえ (注 2)
SUB_DELIM_LENGTH サブエレメントを分ける各区切り文字の平均長 はい いいえ (注 2)
注:
  1. 列統計は、索引キーの中の最初の列に関して収集されます。
  2. これらの統計では、ブランクで区切られている一連のサブフィールドまたはサブエレメントを含む列の、 データに関する情報が提供されています。 SUB_COUNT および SUB_DELIM_LENGTH 統計が収集されるのは、1 バイト文字セット (SBCS) のコード・ページ属性、FOR BIT DATA、または UTF-8 のタイプ CHAR および VARCHAR の列の場合だけです。
表 3. 複数列統計 (SYSCAT.COLGROUPS および SYSSTAT.COLGROUPS)
統計 説明 RUNSTATS オプション
索引
COLGROUPCARD 列グループのカーディナリティー はい いいえ
表 4. 複数列分布統計 (SYSCAT.COLGROUPDIST および SYSSTAT.COLGROUPDIST)
統計 説明 RUNSTATS オプション
索引
タイプ
F = 頻度値
Q = 変位値
はい いいえ
ORDINAL グループ内の列の序数 はい いいえ
SEQNO n 番目の TYPE 値を表す、 シーケンス番号 n はい いいえ
COLVALUE 文字リテラルまたは NULL 値としてのデータ値 はい いいえ
表 5. 複数列分布統計 (SYSCAT.COLGROUPDISTCOUNTS および SYSSTAT.COLGROUPDISTCOUNTS)
統計 説明 RUNSTATS オプション
索引
タイプ
F = 頻度値
Q = 変位値
はい いいえ
SEQNO n 番目の TYPE 値を表す、 シーケンス番号 n はい いいえ
VALCOUNT TYPE = F の場合、VALCOUNT は、この SEQNO を持つ列グループでの、COLVALUE のオカレンスの数です。 TYPE = Q の場合、VALCOUNT は、この SEQNO の列グループで、値が COLVALUE 以下である行の数です。 はい いいえ
DISTCOUNT TYPE = Q の場合、この列には、 この SEQNO の列グループでの、COLVALUE 以下の固有値の数が含まれています。 利用不能の場合は NULL です。 はい いいえ
表 6. 索引統計 (SYSCAT.INDEXES および SYSSTAT.INDEXES)
統計 説明 RUNSTATS オプション
索引
NLEAF 索引リーフ・ページの数 いいえ はい
NLEVELS 索引レベルの数 いいえ はい
CLUSTERRATIO 表データのクラスタリングの程度 いいえ はい (注 2)
CLUSTERFACTOR クラスタリングの度合いの詳細 いいえ 詳細説明 (注 1、2)
DENSITY 索引の対象となるページ範囲にあるページ数に対する SEQUENTIAL_PAGES の比率 (パーセンテージ) (注 3) いいえ はい
FIRSTKEYCARD 索引の最初の列の固有値の数 いいえ はい
FIRST2KEYCARD 索引の最初の 2 つの列の固有値の数 いいえ はい
FIRST3KEYCARD 索引の最初の 3 つの列の固有値の数 いいえ はい
FIRST4KEYCARD 索引の最初の 4 つの列の固有値の数 いいえ はい
FULLKEYCARD 索引のすべての列の固有値の数 (ただし、すべてのレコード ID (RID) が削除対象としてマークされている索引のキー値はすべて除く) いいえ はい
PAGE_FETCH_PAIRS 異なるバッファー・サイズでのページ取り出し見積もり いいえ 詳細説明 (注 1、2)
AVGPARTITION_CLUSTERRATIO 単一のデータ・パーティション内でのデータ・クラスタリングの程度 いいえ はい (注 2)
AVGPARTITION_CLUSTERFACTOR 単一のデータ・パーティション内での、クラスタリングの度合いのより精密な測定 いいえ 詳細説明 (注 1、2)
AVGPARTITION_PAGE_FETCH_PAIRS 単一のデータ・パーティションを基にして生成された異なるバッファー・サイズのページ取り出し見積もり いいえ 詳細説明 (注 1、2)
DATAPARTITION_CLUSTERFACTOR 索引スキャン中のデータ・パーティション参照の数 いいえ (注 6) はい (注 6)
SEQUENTIAL_PAGES 索引キーの順序で、間をあまり空けずにディスクに位置づけられたリーフ・ページの数 いいえ はい
AVERAGE_SEQUENCE_PAGES 順次にアクセスできる索引ページの平均数。これは、プリフェッチャーが順次として検出できる索引ページの数です。 いいえ はい
AVERAGE_RANDOM_PAGES 順次ページ・アクセスの間のランダム索引ページの平均数 いいえ はい
AVERAGE_SEQUENCE_GAP シーケンス間のギャップ いいえ はい
AVERAGE_SEQUENCE_FETCH_PAGES 順次にアクセスできる表ページの平均数。これは、索引を使用して表の行をフェッチするときに、プリフェッチャーが順次として検出できる表ページの数です。 いいえ はい (注 4)
AVERAGE_RANDOM_FETCH_PAGES 索引を使用して表の行をフェッチするときの、順次ページ・アクセスの間のランダム表ページの平均数 いいえ はい (注 4)
AVERAGE_SEQUENCE_FETCH_GAP 索引を使用して表の行をフェッチするときの、シーケンス間のギャップ いいえ はい (注 4)
NUMRIDS 索引内の RID の数 (削除対象の RID を含む) いいえ はい
NUMRIDS_DELETED 索引内の削除対象としてマークされている RID の合計数 (すべての RID が削除対象としてマークされている、リーフ・ページの RID は除く) いいえ はい
NUM_EMPTY_LEAFS すべての RID が削除対象としてマークされている、リーフ・ページの合計数 いいえ はい
INDCARD 索引項目の数 (索引のカーディナリティー) いいえ はい
注:
  1. 詳細索引統計は、RUNSTATS コマンドに DETAILED 節を指定して収集します。
  2. 表のサイズが十分にある (約 25 ページより大きい) 場合を除き、CLUSTERFACTOR と PAGE_FETCH_PAIRS は DETAILED 節で収集されません。 この場合、CLUSTERRATIO は -1 です (収集されません)。 表が比較的小さいと、RUNSTATS ユーティリティーで CLUSTERRATIO だけが収集され、 CLUSTERFACTOR および PAGE_FETCH_PAIRS は収集されません。 DETAILED 節を指定しない場合は、CLUSTERRATIO だけが収集されます。
  3. この統計は、その表に属する索引を含むページがファイルに対してどのくらいの比率 (パーセンテージ) を占めるかを測定します。 表に定義された索引が 1 つしかない表の場合には、DENSITY は 100 になるはずです。 DENSITY は、索引ページがプリフェッチされたときに、 他の索引から不適切なページが平均してどのくらい読み取られたのかについて、 オプティマイザーが見積もるのに使用されます。
  4. この統計は、表が DMS 表スペースにある場合は計算できません。
  5. プリフェッチ統計は、統計収集がロードまたは索引の作成コマンドの呼び出し時に指定されている場合でも、その操作の実行中には収集されません。 seqdetect データベース構成パラメーターを NO に設定した場合も、プリフェッチ統計は収集されません。
  6. 表の RUNSTATS オプションが Noの場合、表統計の収集時に統計は収集されません。索引の RUNSTATS オプションが Yesの場合、 INDEXES オプションを指定して RUNSTATS コマンドを使用すると統計が収集されます。
表 7. 列分散統計 (SYSCAT.COLDIST および SYSSTAT.COLDIST)
統計 説明 RUNSTATS オプション
索引
DISTCOUNT TYPE = Q の場合、DISTCOUNT は COLVALUE 統計以下の固有値の数 分散 (注 2) いいえ
タイプ 行の統計が頻出値統計であるか変位値統計であるかの標識 分散 いいえ
SEQNO 表の行を固有に識別するのに役立つシーケンス番号の頻度のランク 分散 いいえ
COLVALUE 頻出値統計または変位値統計を収集する際のデータ値 分散 いいえ
VALCOUNT 列内でデータ値が発生する頻度。変位値の場合は、データ値 (COLVALUE) 以下の数値 分散 いいえ
注:
  1. 列分散統計は、 RUNSTATS コマンドで WITH DISTRIBUTION 節を指定することによって収集されます。 列の値が十分に不均一でないかぎり、分散統計は収集できません。
  2. DISTCOUNT は、索引の最初のキー列である列でのみ収集されます。