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ストレージ・グループ

ストレージ・グループは、データを保管できるストレージ・パスの名前付きセットです。 ストレージ・グループは、データベース・システムで使用可能なさまざまなストレージのクラスを表すように構成されます。 データに最適なストレージ・グループに表スペースを割り当てることができます。 ストレージ・グループを使用するのは、自動ストレージ表スペースだけです。

表スペースは 1 つのストレージ・グループとのみ関連付けられますが、ストレージ・グループは複数の表スペースと関連付けることができます。 ストレージ・グループ・オブジェクトを管理するために、CREATE STOGROUP、ALTER STOGROUP、RENAME STOGROUP、DROP、および COMMENT ステートメントを使用できます。

表パーティション・フィーチャーを使用して、表データを複数の表スペースに置くことができます。 このフィーチャーを使用して、ストレージ・グループは、表データのサブセットを高速ストレージに保管し、残りのデータはそれより低速のストレージの 1 つ以上の層に置くことができます。 ストレージ・グループを使用して、ストレージのクラスに基づいてデータを優先順位付けする Multi-Temperature Storage をサポートします。 例えば、データベース・システム内のさまざまなストレージの層にマップするストレージ・グループを作成することができます。 その後、定義済みの表スペースは、それらのストレージ・グループに関連付けられます。

ストレージ・グループを定義する際、ストレージ・パスがそのサービス品質特性に従ってグループ分けされるようにしてください。 データの一般的なサービス品質 特性は、あるエージング・パターンに従います。 それは、最新のデータは頻繁にアクセスされて最短のアクセス時間を必要とするのに対し (ホット・データ)、より古いデータはアクセス頻度が下がり、より長いアクセス時間を許容する (ウォーム・データ またはコールド・データ) というものです。 データの優先順位は、次の要素に基づきます。
  • アクセスの頻度
  • 許容されるアクセス時間
  • データの揮発性
  • アプリケーション要件
通常、データの優先順位は、ボリュームに反比例します。 その場合、コールド・データとウォーム・データがかなり多く、ホット・データはほんの一部です。 DB2® Work Load Manager (WLM) を使用して、表スペースまたはストレージ・グループの定義によってアクセス対象データに割り当てることができるタグに基づいてアクティビティーを処理する方法に関する規則を定義できます。