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QRadar: SystemX® および ThinkSystem™ のアプライアンスで LAN Over USB のステータスを判別する方法

Troubleshooting


Problem

アプライアンスのファームウェア更新は、ファームウェア更新を適用する前に管理者が Ethernet Over USB を有効にする必要があります。Ethernet Over USB が有効となっていない場合、管理者が Bootable Media Creator または ToolsCenter ユーティリティーを使用してファームウェアの更新を適用しようとしても、UEFI の更新に失敗します。ISO ファイルを使用したリモート・ファームウェア更新、および IMG ファイルを使用したローカル USB 更新パッケージには、Ethernet/LAN Over USB が必要となります。ファームウェアを更新する前に、Ethernet Over USB 設定を有効にする必要があります。ファームウェアの更新の完了後、管理者は Ethernet Over USB の機能を無効にできます。

Environment

 QRadar のファームウェア更新は、QRadar アプライアンスに対して有効となります。この技術情報では、M3、M4、M5 および M5 アプライアンスの Ethernet Over USB 設定を表示および有効にする方法をご案内します。ユーザー・インターフェースのパラメーターは、アプライアンス・タイプ間で異なる場合がありますが、この技術情報では、ユーザー・インターフェースの Ethernet Over USB 設定、およびコマンド・ラインからの IMM.LanOverUsb 設定手順を参照します。

Resolving The Problem

クイック・リンク

  1. M6 アプライアンス: LAN Over USB が有効であるか確認する方法
  2. M4 および M5 アプライアンス: LAN Over USB が有効であるか確認する方法
  3. M3 アプライアンス: LAN Over USB が有効であるか確認する方法
  4. LAN Over USB を有効にするため、コマンド・ライン・インターフェース( CLI )と拡張設定ユーティリティー( ASU )を使用する

M6 アプライアンス: LAN Over USB が有効であるか確認する方法

 

手順:

  1. 任意の Web ブラウザーを使用して、ThinkSystem™ アプライアンスの XCC インターフェースの IP アドレスを入力します。
    例): https://192.168.70.125 など
  2. XCC インターフェースにログインします。
  3. ナビゲーション・メニューから、「 BMC Configuration 」>「 Network 」の順に選択します。
  4. Ethernet Over USB 」までスクロールダウンします。
  5. 「 Ethernet Over USB 」を有効にするため、「 Enabled 」にスイッチします。
  6. Ethernet Over USB が有効の状態で更新に失敗している場合は、デフォルトの BMC および OS の IP アドレスが設定されていることを確認してください。
    • BMC IP アドレス: 169.254.95.118
    • OS IP アドレス: 169.254.95.120
    • ネットワーク・マスク: 255.255.0.0
  7. Enable external Ethernet via USB port forwarding 」がチェックされ、ポート 3389 および 5900 が設定されていることを確認してください。
    image 4655
結果:
使用するアプライアンスのファームウェア・インストールを完了させるための準備ができます。ファームウェア更新の完了後、管理者はこの部分をセキュリティー・リスクと見なす場合に、Ethernet/LAN Over USB の設定を無効にすることができます。アプライアンスのファームウェア・バージョン一覧を確認するには、http://ibm.biz/qradarfirmware をご参照ください。


 

M4 および M5 アプライアンス: LAN Over USB が有効であるか確認する方法

手順:

  1. 任意の Web ブラウザーを使用して、SystemX® アプライアンスの IMM2 インターフェースの IP アドレスを入力します。
    例): https://192.168.70.125 など
  2. IMM インターフェースにログインします。
  3. ナビゲーション・メニューから、「 IMM Management 」>「 Network 」の順に選択します。
  4. USB 」タブをクリックします。
  5. Enable Ethernet over USB 」のチェック・ボックスにチェックが入っていることを確認してください。
  6. Ethernet Over USB が有効の状態で更新に失敗している場合は、「 Configure IP Settings 」のチェック・ボックスがチェックされていることと、デフォルトの IMM イーサネットおよび OS イーサネットの IP アドレスが設定されていることを確認してください。
    • IMM IP アドレス: 169.254.95.118
    • OS IP アドレス: 169.254.95.120
    • ネットワーク・マスク: 255.255.0.0
  7. Enable external Ethernet via USB port forwarding 」がチェックされ、ポート 3389 および 5900 が設定されていることを確認してください。
    image 4656
  8. Apply 」をクリックします。
結果:
使用するアプライアンスのファームウェア・インストールを完了させるための準備ができます。ファームウェア更新の完了後、管理者はこの部分をセキュリティー・リスクと見なす場合に、Ethernet/LAN Over USB の設定を無効にすることができます。アプライアンスのファームウェア・バージョン一覧を確認するには、http://ibm.biz/qradarfirmware をご参照ください。

M3 アプライアンス: LAN Over USB が有効であるか確認する方法

手順:
 M3 アプライアンスの場合、Ethernet Over USB 設定は IMM ユーザー・インターフェース内の「 UAllow commands on USB interface 」にリストされています。ファームウェアの更新が失敗しないようにするには、管理者は「 Allow commands on USB interface 」を有効にする必要があります。

  1. 任意の Web ブラウザーを使用して、SystemX® アプライアンスの IMM インターフェースの IP アドレスを入力します。
    例): https://192.168.70.125 など
  2. IMM インターフェースにログインします。
  3. ナビゲーション・メニューから、「 IMM Control 」>「 System Settings 」の順に選択します。
  4. Miscellaneous 」で「 Allow commands on USB interface 」のドロップダウンが「 Enabled 」に設定されていることを確認してください。
  5. Save 」をクリックします。

結果:
使用するアプライアンスのファームウェア・インストールを完了させるための準備ができます。ファームウェア更新の完了後、管理者はこの部分をセキュリティー・リスクと見なす場合に、Ethernet/LAN Over USB の設定を無効にすることができます。アプライアンスのファームウェア・バージョン一覧を確認するには、http://ibm.biz/qradarfirmware をご参照ください。


 

拡張設定ユーティリティー( ASU )でコマンド・ライン・インターフェース( CLI )を使用する

 Linux からコマンド・ライン・インターフェースを使用して LAN Over USB 設定を検査および設定するには、QRadar アプライアンスにインストールされている ASU64 アプリケーションまたは OneCLI アプリケーションを使用する必要があります。
  • ASU64 は QRadar 7.3.x および 7.4.x にインストールされています。インストール・ディレクトリーは /opt/lenovo/toolscenter/asu/ になります。ASU64 は、M3、M4 および M5 の IMM 設定で機能します。
  • OneCLI は、QRadar 7.4.0 Fix Pack 1 およびそれ以上にインストールされています。 インストール・ディレクトリーは /opt/lenovogy /lnvgy -utl-lxce-onecli/ になります。M6 の XCC との通信には OneCLI が必要となりますが、古い M4 および M5 の IMM 設定にも対応しています。
 LAN Over USB 設定を確認および更新するには、以下の手順を行います。
  1. SSH を使用して、QRadar System x または ThinkSystem アプライアンスにログインします。
  2. 該当するアプリケーションに応じたインストール・ディレクトリーに移動します。
    • 拡張設定ユーティリティー( ASU64 ): cd /opt/lenovo/toolscenter/asu
    • OneCLI アプリケーション: cd /opt/lenovo/lnvgy-utl-lxce-onecli
  3. IMM 構成を確認するには、以下いづれかのコマンドを入力します。
    • 拡張設定ユーティリティー( ASU64 ): ./asu64 show IMM --kcs | grep -i LanOverUsb
    • OneCLI アプリケーション: ./onecli config show IMM | grep -i LanOverUsb
  4. デフォルト設定が表示されます。
      IMM.LanOverUsb=Enabled  IMM.LanOverUsbIMMIP=169.254.95.118  IMM.LanOverUsbIMMNetmask=255.255.0.0  IMM.LanOverUsbHostIP=169.254.95.120
  5. アプライアンスのファームウェア更新を開始する、あるいはアップグレード中にいくつかのソフトウェア更新がインストールに失敗する以前に、 Lenovo アプライアンスは LAN Over USB を有効にする必要があります。
    • IMM.LanOverUsb=Enabled 」の場合、ファームウェア更新をインストールする準備ができています。
    • IMM.LanOverUsb=Disabled 」の場合、ファームウェア更新をインストールする前に IMM を有効にするため、asu ユーティリティーを使用する必要があります。
  6. LanOerUsUsb を有効にし、IP アドレスを構成するには、更新ユーティリティーに応じて以下のコマンドを使用します。
    拡張設定ユーティリティー( ASU64 ):
      ./asu64 set IMM.LanOverUsb Enabled --kcs  ./asu64 set IMM.LanOverUsbIMMIP "169.254.95.118" --kcs  ./asu64 set IMM.LanOverUsbIMMNetmask "255.255.0.0" --kcs  ./asu64 set IMM.LanOverUsbHostIP "169.254.95.120" --kcs
    OneCLI アプリケーション:
      ./onecli config set IMM.LanOverUsb Enabled  ./onecli config set IMM.LanOverUsbIMMIP "169.254.95.118"  ./onecli config set IMM.LanOverUsbIMMNetmask "255.255.0.0"  ./onecli config set IMM.LanOverUsbHostIP "169.254.95.120"
  7. LAN Over USB ステータスをリストするには、以下いづれかのコマンドを入力します。
    • 拡張設定ユーティリティー( ASU64 ): ./asu64 show IMM --kcs | grep -i LanOverUsb
    • OneCLI アプリケーション: ./onecli config show IMM | grep -i LanOverUsb

      結果:
      コマンド・ラインからの出力は、IMM.LanOverUsb=Enabled をリストし、デフォルトの IP アドレスとネットマスクを表示する必要があります。使用するアプライアンスのファームウェア・インストールを完了させるための準備ができます。ファームウェア更新の完了後、管理者はこの部分をセキュリティー・リスクと見なす場合に、Ethernet/LAN Over USB の設定を無効にすることができます。アプライアンスのファームウェア・バージョン一覧を確認するには、http://ibm.biz/qradarfirmware をご参照ください。
: ThinkSystem™ および SystemX® は Lenovo® 社の商標です。情報の詳細については、Lenovo web サイト( https://www.lenovo.com )をご参照ください。
 

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Document Information

Modified date:
01 December 2022

UID

ibm16558176