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[Db2] CLI トレースの取得方法

Question & Answer


Question

CLI トレースの取得方法について教えてください。

Answer

CLI トレース・ユーティリティーによって CLI ドライバーによって行われるすべての関数呼び出しをトレース・ファイルに記録できます。記録されたトレース・ファイルは、CLI ドライバーにアクセスするアプリケーションの問題判別に役立ちます。

以下の場所で問題が発生する場合に有効です。
  • CLI アプリケーション
  • ODBC アプリケーション ( ODBC アプリケーションが CLI インターフェースを使用して Db2 にアクセスした後 )
  • CLI ストアード・プロシージャー
CLI トレースは次の手順 A もしくは手順 B で取得してください。

手順A (推奨):
  1. CLI アプリケーションを実行するホストにインスタンス・オーナー (Linux/UNIX)、または管理者 (Windows) としてログインします。
  2. CLI トレースを有効化します。
    db2trc on -cli -f clitrc.dmp -t
  3. 問題を再現します。
    注:アプリケーションの再起動は不要です。
  4. CLI トレースを停止してフォーマットします。
    db2trc off
    db2trc fmt -cli clitrc.dmp clitrc.fmt
    サポートをご利用の場合、生成されたファイル (clitrc.*) をサポートにお送りください。
手順B (旧式の手順):
  1. CLI アプリケーションを実行するホストにインスタンス・オーナー (Linux/UNIX)、または管理者 (Windows) としてログインします。
  2. CLI トレースを有効化します。
    db2 update cli cfg for section common using tracepathname <pathname> ※1
    db2 update cli cfg for section common using traceflush 1
    db2 update cli cfg for section common using tracecomm 1
    db2 update cli cfg for section common using tracetimestamp 1
    db2 update cli cfg for section common using trace 1
    注:※1 の 'pathname' には、出力先のパスを指定してください。パスの対象ディレクトリーはあらかじめ作成されていること、全ユーザーから書き込み可能な状態である必要があります。
    設定値が正しく反映されているか、次の手順で確認してください。
  3. CLI トレースの設定を確認します。
    以下のコマンドを実行してください。
    db2 get cli cfg for section common
    出力例:
     セクション: common
     -------------------------------------------------
       trace=1
       tracetimestamp=1
       tracecomm=1
       traceflush=1
       tracepathname=/test/db2/output
    各パラメーターが指定通りの値になっているか、確認してください。
    CLI トレースの設定をした後、次の新規コネクションから、CLI トレースが有効になります。既存の接続に対しては有効ではありません。そのため、稼動中のアプリケーションは一度停止し再起動する必要があります。
  4. 問題を再現します。
    注:アプリケーションを再起動しないとトレースは有効になりません。
    指定したパスに cli という拡張子のファイルが生成されていることを確認します。
    例: p7798888t2057.cli
  5. CLI トレースを停止します。
    以下のように、trace=0 を設定すると CLI トレースは停止します。
    db2 update cli cfg for section common using trace 0
    結果を確認します。
    db2 get cli cfg for section common
    出力例:
     セクション: common
     -------------------------------------------------
       trace=0
       tracetimestamp=1
       tracecomm=1
       traceflush=1
       tracepathname=/test/db2/output
    サポートをご利用の場合、生成されたファイル (拡張子 *.cli) をサポートにお送りください。
 
注意事項:
  • この手順は、ODBC アプリケーションなどを使用しての障害の場合に必要となる CLI トレースの取得方法です。
  • 特に旧式の手順で CLI トレースを有効にすると、アプリケーションのパフォーマンスに大きな影響があります。
  • CLI トレースはアプリケーションを実行しているホスト上で取得してください。
 
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
26 October 2023

UID

swg21618585