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暫定フィックス(ifix)の適用

How To


Summary

暫定フィックス(interim fix: ifix)は、お客様固有の問題を解決するために提供されるAIXの修正ファイルです。正式な単体フィックス(PTF)が出るまでの暫定提供という位置付けであり、正式なPTFはAIXのテクノロジー・レベルとサービス・パックで提供されます。

暫定フィックスを適用している環境に正式PTFを適用する際は、事前に暫定フィックスを削除する必要があります。暫定フィックスに関する操作は、emgrコマンドやsmitを使用します。

Steps

使用方法

暫定フィックスの適用/削除の方法について説明します。操作にはemgrコマンド、あるいはsmitを使用する2通りの方法があります。ここでは emgrコマンドを使用した例を用い、参考としてsmitのファストパスを記載します。emgrコマンドを使用した暫定フィックスの操作ログは、/var /adm/ras/emgr.logファイルに保管されます。

⇒ emgrコマンド

暫定フィックス適用

暫定フィックスはxxxxxxx.epkg.Zという名前で提供されます(xは任意の文字)。殆どの暫定フィックスでは、ファイル名の冒頭に問題番 号が付与されています。compress形式で圧縮されていますが、uncompressコマンドで解凍せずに、このままの状態で適用します。

【1:適用前のpreview】

暫定フィックスを任意のディレクトリーに置き、emgrコマンドで適用状況のプレビューを行います。Return Statusが「SUCCESS」になることを確認します。SUCCESSにならない場合は画面に表示されるメッセージで原因を確認します。

(例)# emgr -e xxxxxxx.epkg.Z -p

img_01

(参考)smitでは、ファストパス「smitty emgr_install」で表示されるメニューに暫定フィックスを指定し、「PREVIEW only?」を「Yes」にします。

【2:適用実施】

暫定フィックスを適用します。Return Statusが「SUCCESS」になることを確認します。再起動が必要かどうかは、「Setting efix state to」の項目で確認します。

(例)# emgr -e xxxxxxx.epkg.Z

この例では適用後に再起動が必要であるメッセージ(赤枠)が表示されています。

img_02

(参考)smitでは、ファストパス「smitty emgr_install」で表示されるメニューに暫定フィックスを指定し、「PREVIEW only?」を「No」にします。

【3:適用状態確認】

暫定フィックスの適用状態を確認します。出力項目「STATE」から、適用した暫定フィックスがシステムの再起動を必要とするかどうかを判別できます。また、項目「LABEL」が暫定フィックスを識別する名前になります。

(例)# emgr -l

img_03

(参考)smitでは、ファストパス「smitty emgr_list」メニューでデフォルト入力のままEnterキーを押します。

上記例では「STATE」が「Q」になっていることから再起動が必要なことがわかります。システムを再起動すると、「STATE」は「S」に変わります。

(例)再起動後の出力

img_04

Interim fix削除

emgr -lコマンドを使用して導入した暫定フィックスのラベル(LABEL)を確認します。確認したラベル名を指定して、次のコマンドを実行します。

# emgr -r -L LABEL_NAME

削除前にプレビューをする場合は、-pオプションを指定します。

(例)この例では、削除後にシステムの再起動が必要(赤枠)なことがわかります。

img_05

(参考)smitでは、ファストパス「smitty emgr_remove」メニューで暫定フィックスラベルを指定します。

複数の暫定フィックスを適用/削除をする場合

操作対象の暫定フィックスが複数ある場合は、-fオプションを指定して、ファイルに記述した暫定フィックス情報を読み込み適用/削除をすることができます。

テキストファイルへの記入内容

  • 適用時: 暫定フィックスパッケージの置いてあるロケーション(絶対パス/相対パス)を1行に1つずつ記入

  • 削除時: 削除する暫定フィックスのラベルのリストを1行に1つずつ記入

例1: /tmp/myfixes 内に暫定フィックスのロケーションを記述して適用をプレビューする場合

# emgr -f /tmp/myfiles -p

例2: /tmp/myfixes 内に暫定フィックスのラベルを記述して削除をプレビューする場合

# emgr -rp -f /tmp/myfiles

Document Location

Worldwide

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Document Information

Modified date:
03 May 2021

UID

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