Troubleshooting
Problem
IBM MQ (旧 IBM WebSphere MQ) で問題が発生した場合に収集するべき資料を記述します。問題の種別により収集対象となる資料は変わりますが、当文書ではもっとも一般的な例を記述します。問題のシチュエーションやコンポーネント別の具体的な資料については、関連文書より「(英文)MustGather: Read first for WebSphere MQ」もあわせてご参考ください。
Resolving The Problem
ご使用いただいている IBM MQ で問題が発生した場合、下記に記載する情報について正確にお知らせいただくことで、より迅速で効果的な問題解決につながります。
問題情報の整理
環境情報
初期資料
手動での資料収集
runmqras コマンドによる資料収集
MQ詳細トレース
資料の送付方法
■問題情報の整理
もしも意図的な問題の再現が可能であれば、再現のための手順をお知らせください。
■環境情報
・OS バージョン、メンテナンス・レベル(Technology Level, Service Pack)
・IBM MQ バージョン、Fix Packレベル情報
dspmqver コマンドで確認できます。v7.1以降の複数インストール環境で、導入済みMQのバージョンを全てリストするためには -i オプションを使ってください。
個別修正(Ifix)の適用有無はコマンドでは確認できない場合があるため、個別修正の適用を行っている場合は該当のAPAR番号をお知らせください。
dspmqver実行例
$ dspmqver
Name: IBM MQ
Version: 9.2.0.5
Level: p920-005-220208
BuildType: IKAP - (Production)
Platform: IBM MQ for Linux (x86-64 platform)
Mode: 64-bit
O/S: Linux 4.18.0-425.13.1.el8_7.x86_64
O/S Details: Red Hat Enterprise Linux 8.7 (Ootpa)
InstName: Installation1
InstDesc:
Primary: Yes
InstPath: /opt/mqm
DataPath: /var/mqm
MaxCmdLevel: 920
LicenseType: Production
■初期資料
UNIX
1. MQ エラーログファイル
/var/mqm/errors/AMQERRnn.LOG
/var/mqm/qmgrs/Qmgrname/errors/AMQERRnn.LOG
2. FDC ファイル
/var/mqm/errors/AMQnnnnn.mm.FDC
3. キュー・マネージャー構成情報
/var/mqm/mqs.ini
/var/mqm/qmgrs/Qmgrname/qm.ini
Windows
1. MQ エラーログファイル
C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥Errors¥AMQERRnn.LOG
C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥qmgrs¥Qmgrname¥errors¥AMQERRnn.LOG
2. FDC ファイル
3. キュー・マネージャー構成情報
\\HKEY_LOCAL_MACINE\SOFTWARE\IBM\MQSeries 配下(レジストリに保管されます)
【 runmqras コマンドによる資料収集】
キュー・マネージャー QM_TESTの初期資料、オブジェクト定義情報を収集する
$ runmqras -qmlist QM_TEST -section defs
キュー・マネージャー QM_TEST の初期資料、オブジェクト定義情報、クラスター関連情報、トレースファイルを収集する場合
$ runmqras -qmlist QM_TEST -section defs,cluster,trace
全てのキュー・マネージャー情報の初期資料を収集し、case 番号 TS123456789 の資料としてFTPアップロードする場合
$ runmqras -ftp IBM ‑caseno TS123456789
注1) 出力先パスを指定しない場合、UNIX システムでは/tmp 、Windows では %temp% の下のディレクトリー配下に /runmqras_yyyymmdd_hhmmss/runmqras.zip という名称で作成されます。
出力先を指定したい場合は、-outputdir オプションで出力先ディレクトリを指定してください。
■MQ詳細トレース
サポート・センター担当者から依頼があった場合、下記手順を参考にしてトレースを取得してください。
注) 下記は一般的な取得例です。問題内容・状況によってはトレース・オプションが異なるケースもあります。最も適切なトレース取得手順については、サポート・センター担当者の指示に従ってください。
UNIX
1. トレースを開始します。QMgrName は該当キューマネージャー名を指定してください。
$ strmqtrc -m QMgrName -t detail -t all
2. ps -efの出力を保存します。
$ ps -ef > psef.out
3. 問題の再現を行います。
4. 問題の再現が確認できたら、即座にMQトレースを停止します。
$ endmqtrc -m QMgrName
5. トレースファイルは /var/mqm/trace ディレクトリー配下に関係する各プロセス毎に、AMQ*****.TRC(またはAMQ*****.TRS)のファイル名で作成されます。
このファイルはバイナリー形式のため、下記コマンドでテキスト形式にフォーマットしてください。フォーマットされたファイルは AMQ*****.FMT のファイル名で作成されます。
$ dspmqtrc *.TRC *.TRS
6. バイナリ/フォーマット済み両方のトレースファイルと、MQ初期資料(MQ エラーログ、FDC、キュー・マネージャー構成情報)をあわせて STSC にご提供ください。
Windows
1. トレースを開始します。QMgrName は該当キューマネージャー名を指定してください。
$ strmqtrc -m QMgrName -t detail -t all
2. 問題の再現を行います。
3. 問題の再現が確認できたら、即座にMQトレースを停止します。
$ endmqtrc -m QMgrName
4. トレースファイルは C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥trace ディレクトリー配下に関係する各プロセス毎に、AMQ*****.TRC(またはAMQ*****.TRS)のファイル名で作成されます。
Windows ではこのファイルはテキスト形式ですので、フォーマットの必要はありません。
5. バイナリ/フォーマット済み両方のトレースファイルと、MQ初期資料(MQ エラーログ、FDC、キュー・マネージャー構成情報)をあわせてSTSCにご提供ください。
■資料の送付方法
収集した資料は IBM サポート・コミュニティ、または HTTPS もしくは FTPS にてアップロードいただくことが可能です。具体的な送付手順は下記ガイドをご参照ください。
IBM サポート・コミュニティ経由で資料を送付する手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg22010536
STSC へ HTTPS で資料を送付する手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21691967
STSC へ FTPS で資料を送付する手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21691962
■関連文書
英文:Read First: Collect IBM MQ MustGather data on Linux, UNIX, Windows and IBM i
Using the IBM MQ runmqras command to collect diagnostic data
IBM MQ V9.2 : runmqras
IBM パスポート・アドバンテージ・ オンライン(PA オンライン)
【お問い合わせ先】
技術的な内容に関して、サービス契約のあるお客様のお問い合わせ先は以下のページをご参照ください。
IBMサポートへのお問合せ方法
問題情報の整理
環境情報
初期資料
手動での資料収集
runmqras コマンドによる資料収集
MQ詳細トレース
資料の送付方法
■問題情報の整理
・問題の発生日時
・問題の発生頻度
・問題発生時のエラー・メッセージ、エラー番号
・問題の発生にいたった経緯、手順
もしも意図的な問題の再現が可能であれば、再現のための手順をお知らせください。
■環境情報
・OS バージョン、メンテナンス・レベル(Technology Level, Service Pack)
・IBM MQ バージョン、Fix Packレベル情報
dspmqver コマンドで確認できます。v7.1以降の複数インストール環境で、導入済みMQのバージョンを全てリストするためには -i オプションを使ってください。
個別修正(Ifix)の適用有無はコマンドでは確認できない場合があるため、個別修正の適用を行っている場合は該当のAPAR番号をお知らせください。
dspmqver実行例
$ dspmqver
Name: IBM MQ
Version: 9.2.0.5
Level: p920-005-220208
BuildType: IKAP - (Production)
Platform: IBM MQ for Linux (x86-64 platform)
Mode: 64-bit
O/S: Linux 4.18.0-425.13.1.el8_7.x86_64
O/S Details: Red Hat Enterprise Linux 8.7 (Ootpa)
InstName: Installation1
InstDesc:
Primary: Yes
InstPath: /opt/mqm
DataPath: /var/mqm
MaxCmdLevel: 920
LicenseType: Production
■初期資料
このガイドはデフォルトのインストールPATHおよびデータPATHを元に記述しています。異なるPATHに導入している場合は、ファイルのPATHを読みかえてください。
【手動での資料収集】問題発生時刻を含む以下のファイルを収集し、IBM システム・テクニカル・サービス・センター(STSC)にご提供ください。
Qmgrname はお客様が定義された任意のキュー・マネージャー名です。UNIX
1. MQ エラーログファイル
/var/mqm/errors/AMQERRnn.LOG
/var/mqm/qmgrs/Qmgrname/errors/AMQERRnn.LOG
2. FDC ファイル
/var/mqm/errors/AMQnnnnn.mm.FDC
3. キュー・マネージャー構成情報
/var/mqm/mqs.ini
/var/mqm/qmgrs/Qmgrname/qm.ini
Windows
1. MQ エラーログファイル
C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥Errors¥AMQERRnn.LOG
C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥qmgrs¥Qmgrname¥errors¥AMQERRnn.LOG
2. FDC ファイル
C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥Errors¥AMQnnnnn.mm.FDC
3. キュー・マネージャー構成情報
\\HKEY_LOCAL_MACINE\SOFTWARE\IBM\MQSeries 配下(レジストリに保管されます)
【 runmqras コマンドによる資料収集】
WMQ v7.5 , v7.1.0.1 もしくは v7.0.1.8 以降の環境では runmqras コマンドを使用することで、問題調査に必要な初期資料を自動で一括収集することが可能です。
runmqras 実行例キュー・マネージャー QM_TESTの初期資料、オブジェクト定義情報を収集する
$ runmqras -qmlist QM_TEST -section defs
キュー・マネージャー QM_TEST の初期資料、オブジェクト定義情報、クラスター関連情報、トレースファイルを収集する場合
$ runmqras -qmlist QM_TEST -section defs,cluster,trace
全てのキュー・マネージャー情報の初期資料を収集し、case 番号 TS123456789 の資料としてFTPアップロードする場合
$ runmqras -ftp IBM ‑caseno TS123456789
注1) 出力先パスを指定しない場合、UNIX システムでは/tmp 、Windows では %temp% の下のディレクトリー配下に /runmqras_yyyymmdd_hhmmss/runmqras.zip という名称で作成されます。
出力先を指定したい場合は、-outputdir オプションで出力先ディレクトリを指定してください。
■MQ詳細トレース
サポート・センター担当者から依頼があった場合、下記手順を参考にしてトレースを取得してください。
注) 下記は一般的な取得例です。問題内容・状況によってはトレース・オプションが異なるケースもあります。最も適切なトレース取得手順については、サポート・センター担当者の指示に従ってください。
UNIX
1. トレースを開始します。QMgrName は該当キューマネージャー名を指定してください。
$ strmqtrc -m QMgrName -t detail -t all
2. ps -efの出力を保存します。
$ ps -ef > psef.out
3. 問題の再現を行います。
4. 問題の再現が確認できたら、即座にMQトレースを停止します。
$ endmqtrc -m QMgrName
5. トレースファイルは /var/mqm/trace ディレクトリー配下に関係する各プロセス毎に、AMQ*****.TRC(またはAMQ*****.TRS)のファイル名で作成されます。
このファイルはバイナリー形式のため、下記コマンドでテキスト形式にフォーマットしてください。フォーマットされたファイルは AMQ*****.FMT のファイル名で作成されます。
$ dspmqtrc *.TRC *.TRS
6. バイナリ/フォーマット済み両方のトレースファイルと、MQ初期資料(MQ エラーログ、FDC、キュー・マネージャー構成情報)をあわせて STSC にご提供ください。
Windows
1. トレースを開始します。QMgrName は該当キューマネージャー名を指定してください。
$ strmqtrc -m QMgrName -t detail -t all
2. 問題の再現を行います。
3. 問題の再現が確認できたら、即座にMQトレースを停止します。
$ endmqtrc -m QMgrName
4. トレースファイルは C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥trace ディレクトリー配下に関係する各プロセス毎に、AMQ*****.TRC(またはAMQ*****.TRS)のファイル名で作成されます。
Windows ではこのファイルはテキスト形式ですので、フォーマットの必要はありません。
5. バイナリ/フォーマット済み両方のトレースファイルと、MQ初期資料(MQ エラーログ、FDC、キュー・マネージャー構成情報)をあわせてSTSCにご提供ください。
■資料の送付方法
収集した資料は IBM サポート・コミュニティ、または HTTPS もしくは FTPS にてアップロードいただくことが可能です。具体的な送付手順は下記ガイドをご参照ください。
IBM サポート・コミュニティ経由で資料を送付する手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg22010536
STSC へ HTTPS で資料を送付する手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21691967
STSC へ FTPS で資料を送付する手順
http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21691962
■関連文書
英文:Read First: Collect IBM MQ MustGather data on Linux, UNIX, Windows and IBM i
Using the IBM MQ runmqras command to collect diagnostic data
IBM MQ V9.2 : runmqras
IBM パスポート・アドバンテージ・ オンライン(PA オンライン)
【お問い合わせ先】
技術的な内容に関して、サービス契約のあるお客様のお問い合わせ先は以下のページをご参照ください。
IBMサポートへのお問合せ方法
[{"Type":"MASTER","Line of Business":{"code":"LOB45","label":"Automation"},"Business Unit":{"code":"BU059","label":"IBM Software w\/o TPS"},"Product":{"code":"SSYHRD","label":"IBM MQ"},"ARM Category":[{"code":"a8m50000000ClNjAAK","label":"Administration-\u003ESupport Statements"}],"ARM Case Number":"","Platform":[{"code":"PF002","label":"AIX"},{"code":"PF011","label":"HPE NonStop"},{"code":"PF012","label":"IBM i"},{"code":"PF016","label":"Linux"},{"code":"PF027","label":"Solaris"},{"code":"PF033","label":"Windows"}],"Version":"All Versions"}]
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Document Information
Modified date:
01 March 2023
UID
swg21627685