IBM Support

【Information】IBM HTTP Server for WebSphere(IHS)のサポートについて

How To


Summary

WebSphere Application Server(以下WAS)とともに使用されるIBM HTTP Server for WebSphere(以下IHS)は、WASに対する「従プログラム」として提供されています。本Technical Flashでは、IHSのサポートされる構成について説明します。

Objective

WebSphere Application Server(以下WAS)とともに使用されるIBM HTTP Server for WebSphere(以下IHS)は、WASに対する「従プログラム」として提供され、「主プログラム」のライセンシーによる使用をサポートすることのみを目的に、導入し使用することができます。ライセンスについては以下をご確認ください。
そのため、以下のような構成でIHSを使用するケースはサポートされません。
  • HTTPサーバとしてのIHS単独での使用
  • WASプラグインによるIHSからWASへの接続のない構成での、mod_proxyなどを使用したプロキシとしてのIHSの使用
  • WASプラグインによるIHSからWASへの接続のない構成での、Sorryサーバーとしての使用
  • IHSとWASプラグイン、WASを同一Pod内に構成した1:1構成以外での、OpenshiftなどのKubenetes環境
具体例を以下に示します。
【IHS単独で使用するケース】
例1. WASが存在せずIHSを単独で使用する場合は、サポートされません。
tf-ihs-001
【WASの前段で使用するケース】
例2. IHSで受けたリクエストをWAS Pluginを介してWASに転送して実行する場合は,サポートされます。
tf-ihs-002
例3. IHSで受けたリクエストをWASプラグイン以外を介してWASに転送していると,サポートされません。
プロキシとしての使用は以下もご確認ください。
tf-ihs-003

【負荷分散装置からアクセスするケース】
例4. IHSとWASが使用不能であるときにのみリクエストが割り振られるサーバー(Sorryサーバー)への使用はサポートされます。
tf-ihs-004

例5. サポートされているIHSがあっても,独立したWebサーバーとして利用する構成はサポートされません。
tf-ihs-005

例6. Sorryサーバーとしての使用であっても、IHS/WAS構成がサポートされない使用方法で使われている場合はサポートされません。
tf-ihs-006
【複数の箇所でIHSを使用するケース】
例7. サポートされているIHS/WAS構成に、前段でリクエストを転送する用途でIHSを使用する構成はサポートされます。
tf-ihs-007
例8. WASにリクエストを転送する目的であっても、後段のIHS/WASがサポートされない構成である場合には,前段のIHSもサポートされません。
tf-ihs-008
例9. WAS上のアプリから別のシステムに接続する場合、WASの後段にプロキシとしてIHSを使用するケースはサポートされます。
tf-ihs-009
【OpenShift上のIHSの使用】
OpenShift上のIHSについては以下にFAQがございます。
https://publib.boulder.ibm.com/httpserv/ihsdiag/openshift.html
こちらに記載の通り、IHSやWASプラグインのような製品固有のリバースプロキシを追加せずとも、高可用性やルーティング、フェイルオーバー、SSLターミネーションの機能は、OpenShiftで提供されているため、OpenShiftのみならず、全てのKubenetesをもとにしたプラットフォームにおいて、IHSもWASプラグインの使用もサポートされていません。
OpenShiftやKubernetes環境で標準で提供しているHTTPプロキシや、外部ベンダーによるロードバランサー製品などをご利用ください。
ただし、IHSとWASプラグイン、WASを同一のPod内に構成したIHS:WAS=1:1構成の場合のみ、例外的にサポートされます。
tf-ihs-010

Document Location

Worldwide

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Document Information

Modified date:
25 October 2021

UID

ibm16508719