削除済みレコード

DLTPCT パラメーターは、システムがシステム活動記録ログにメッセージを送る前に、 各物理ファイル・メンバーに含めることができる削除済みレコードのパーセントを指定します (CRTPF、 CHGPF、 CRTSRCPF、 および CHGSRCPF コマンド)。

ファイルがクローズするとき、システムは削除済みレコードのパーセントを 判別するためにメンバーを検査します。そのパーセントが DLTPCT パラメーターで 指定した値を超えている場合には、メッセージが活動記録ログに送られます。(活動記録ログの処理に関する詳細は、制御言語トピックの集合を参照してください。ファイル内の削除済みレコードが一定のパーセンテージに達したことを知る理由の 1 つは、 削除済みレコードに使用されていたスペースを再利用することです。削除済み レコードについてのメッセージを受け取った後、スペースを再使用するために 「物理ファイル・メンバーの再編成 (RGZPFM)」コマンドを使用することができます。また、DLTPCT パラメーターに *NONE 値を使用することによって、 削除済みレコードの検査を省略するよう指定することもできます。DLTPCT パラメーターの省略時は *NONE です。

REUSEDLT パラメーターには、削除済みレコードのスペースを、今後の書き込み操作で 再使用するかどうかを指定します (CRTPF および CHGPF コマンド)。REUSEDLT パラメーターに *YES と指定すると、そのファイルに対するすべて の挿入要求で、削除済みレコードのスペースが再使用が試行されます。削除済みレコードのスペースを再使用することによって、RGZPFM コマンドを出さなく ても、削除済みレコードで使われていたスペースを再使用することができます。CHGPF コマンドを使用して削除済みレコードを再使用するように ファイルを変更する場合、特にファイルが大きく、その中にすでに多くの 削除済みレコードがあると、コマンドの実行時間が長くなります。以下の点に注意しておくことは重要です。
  • 到着順 は、削除済みレコードのスペースを 再使用するファイルについては意味がなくなります。削除済みレコードのスペースが再使用されると、 レコードは必ずしもファイルの終わりに挿入されなくなります。
  • 削除済みレコードのスペース再使用属性を付けて新しい物理ファイルを作成 した場合に、そのファイルがキー順のときは、 FIFO または LIFO アクセス・パス属性をその物理ファイルに指定することはできません。また、FIFO または LIFO アクセス・パス属性を持つ どのようなキー順論理ファイルも、その物理ファイルを基として作成することはできません。
  • 重複キーについて FIFO または LIFO の順序付けが指定された物理ファイルを 基礎としている論理ファイルがある場合、または物理ファイルの 重複キーの順序付けが FIFO または LIFO である場合には、 その既存の物理ファイルを、削除済みレコードのスペースを再使用するように 変更することはできません。
  • 削除済みレコードのスペースは、直接ファイルとして処理されるファイル、 あるいは相対レコード番号を用いて処理されるファイルに指定してはなりません。