ADD_NRG_LINK プロシージャー

ADD_NRG_LINK プロシージャーは、1 つまたはすべての Db2® Mirror ネットワーク冗長グループ (NRG) にリンクを追加します。ネットワーク冗長グループが存在しない場合は、作成されます。

権限: このステートメントの権限 ID が保持する特権には、*IOSYSCFG 特殊権限が含まれていなければなりません。

構文図を読む構文図をスキップする ADD_NRG_LINK ( NRG_NAME =>  nrg-name , SOURCE_ADDRESS =>  source-address , TARGET_ADDRESS =>  target-address , LINK_PRIORITY =>  link-priority ,INCREMENT_LOAD_BALANCE_LINK_COUNT => increment-load-balance-link-count,LINE_DESCRIPTION => line-description,VIRTUAL_LAN_ID => virtual-lan-id )

スキーマは QSYS2 です。

nrg-name
リンクの追加先の NRG の名前が含まれている文字ストリングまたはグラフィック・ストリング。NRG が存在しない場合は、作成されます。
有効な NRG 名と主な使用法は次のとおりです。
MIRROR_DATABASE
データベース関連のオブジェクトおよび操作の即時複製のための NRG。
MIRROR_ENGINE
Db2 Mirror 環境を管理するために Db2 Mirror エンジンによって使用される NRG。
MIRROR_IFS
統合ファイル・システム (IFS) データにアクセスするために使用される NRG。
MIRROR_OTHER
セキュリティー・オブジェクト、セキュリティー属性、および非データベース・オブジェクトや操作の即時複製のための NRG。
MIRROR_RESYNC
複製が中断されている間に変更されたオブジェクトおよびデータの再同期のための NRG。
次の特殊値も使用できます。
*MIRROR
このリンクは、すべての Db2 Mirror NRG に追加されます。
source-address
追加するリンクのローカル IP アドレスが含まれている文字ストリングまたはグラフィック・ストリング。IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを指定できます。
target-address
追加するリンクのリモート IP アドレスが含まれている文字ストリングまたはグラフィック・ストリング。IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを指定できます。
link-priority
リンクの優先順位として設定される整数値。優先順位の範囲は 1 から 16 であり、1 が最高の優先順位です。優先順位の値は固有である必要はありません。
increment-load-balance-link-count
ロード・バランス・リンク・カウントを増分するかどうかを指定する文字ストリングまたはグラフィック・ストリング。
NO
ロード・バランス・リンク・カウントは現行値のままになります。
YES
ロード・バランス・リンク・カウントは、1 増分されます。これはデフォルト値。
調整された後のロード・バランス・リンク・カウントは、1 から 16 までの値でなければなりません。

このパラメーターはオプションです。

line-description
このリンクに関連付けられているローカル・システム回線記述が含まれている文字ストリングまたはグラフィック・ストリング。source-address が IPv6 リンク・ローカル・アドレスであり、固有のローカル・インターフェースを識別するために使用される場合、このパラメーターは必須です。このパラメーターは、他のすべてのアドレスに関しては無視されます。
virtual-lan-id
このリンクに関連付けられているローカル仮想 LAN ID の整数値。source-address が IPv6 リンク・ローカル・アドレスであり、固有のローカル・インターフェースを識別するために使用される場合、このパラメーターは必須です。このパラメーターは、他のすべてのアドレスに関しては無視されます。

  • ソース・ノード上のすべてのネットワーク冗長グループにリンクを追加します。そのリンクに最高の優先順位を設定し、ロード・バランス・リンク・カウントを 1 増加させます。
    CALL QSYS2.ADD_NRG_LINK(NRG_NAME => '*MIRROR',
                            SOURCE_ADDRESS => '9.5.94.95',
                            TARGET_ADDRESS => '9.5.94.100',
                            LINK_PRIORITY => 1,
                            INCREMENT_LOAD_BALANCE_LINK_COUNT => 'YES');
  • ターゲット・ノード上のすべてのネットワーク冗長グループにリンクを追加します。そのリンクに最高の優先順位を設定し、ロード・バランス・リンク・カウントを 1 増加させます。プロシージャーへの呼び出しは、3 つの部分で構成される修飾名を指定してプロシージャーを呼び出すことによって、ソース・ノード上で行われます。修飾名の最初の部分は、ターゲット・ノードのリレーショナル・データベース名です。
    CALL REMOTESYS.QSYS2.ADD_NRG_LINK(NRG_NAME =>'*MIRROR',
                                      TARGET_ADDRESS => '9.5.94.95',
                                      SOURCE_ADDRESS => '9.5.94.100',
                                      LINK_PRIORITY => 1,
                                      INCREMENT_LOAD_BALANCE_LINK_COUNT => 'YES');
  • ソース・ノード上のすべてのネットワーク冗長グループにスタンバイ・リンクを追加します。そのリンクに最低の優先順位を設定し、ロード・バランス・リンク・カウントは変更しません。
    CALL REMOTESYS.QSYS2.ADD_NRG_LINK(NRG_NAME =>'*MIRROR',
                                      TARGET_ADDRESS => '9.5.94.96',
                                      SOURCE_ADDRESS => '9.5.94.101',
                                      LINK_PRIORITY => 16,
                                      INCREMENT_LOAD_BALANCE_LINK_COUNT => 'NO');