本書の対象読者
本書は、IBM® i (以 前の OS/400®) システムの ILE COBOL プログラム言語について解説しています。 本書は、データ処理および COBOL プログラム言語の基礎を理解している方々を対象としています。
本書を読む際には、IBM i システムに関する下記の事柄について理解している必要があります。
- 使用するディスプレイ装置 (ワークステーションとも言う) およびその制御についての知識が必要です。
そのディスプレイ装置で稼働しているソフトウェアや接続されているハードウェアに関係なく、標準となっている表示画面のエレメントやキーボード上のキーもあります。
このようなキーの例を次に示します。
- カーソル移動キー
- コマンド・キー
- フィールド終了キー
- 挿入キーおよび削除キー
- エラー・リセット・キー
- ディスプレイ装置が IBM i システムと接続され、IBM i ソフトウェアを実行している場合の操作方法について知っておく必要があります。これは、次のようなことを行うために、IBM i オペレーティング・システムと制御言語 (CL) について理解するということになります。
- ディスプレイ装置のサインオンおよびサインオフ
- 表示画面との対話
- ヘルプの使用
- CL コマンドの入力
- ユーティリティーの呼び出し
- メッセージへの応答
このオペレーティング・システムおよびその制御言語について詳しくは、IBM i Information Centerのカテゴリー『プログラミング』のセクション『CL および API』を参照してください。資料「CL プログラミング」も参照することができます。
- Information Center の中の『データ管理機能』のトピックについての知識を必要とします。 このトピックでは、ユーザー・プログラムの外部にあるデータベース・ファイルや特定の装置ファイルを記述するために必要な、 記入項目とキーワードについての詳細説明を提供しています。
- Information Center マニュアルの中『DDS 解説書』のトピックについての知識を必要とします。
このトピックでは、データ管理機能サポートを使用し、
ファイルがアプリケーションで作動できるようにするための情報を提供しています。
この資料には、以下の情報が含まれています。
- システムのデータ管理機能サポートの基本的な構造と概念
- スプーリングだけでなく、ディスプレイ装置、プリンター、テープ、およびディスケットのデータ管理機能サポート
- 指定変更および宛先変更 (アプリケーションが実行しているときにファイルに一時的な変更を行うこと)
- データをある場所から別の場所にコピーするための、システム・コマンドを使用したファイルのコピー
- 2 バイト文字データを使用するシステムの調整
- IBM i システム上で使用可能な特定のユーティリティーの呼び出し方法と使用方法について、知っている必要があります。
- 画面設計機能 (SDA) は、画面の設計およびコーディングに使用します。 この情報は、「適用業務開発ツールセット AS/400 用 画面設計機能 (SDA)」に含まれています。
- 原始ステートメント入力ユーティリティー (SEU)。 これはソース・メンバーとプロシージャー・メンバーの入力および更新に使用できるフルスクリーン・エディターです。 この情報は、「適用業務開発ツールセット AS/400 用 原始ステートメント入力ユーティリティー 使用者の手引きと参照」に含まれています。
- プログラム開発管理 (PDM) ユーティリティーはリスト処理ツールであり、 ライブラリー、オブジェクト、メンバー、およびユーザー定義オプションのリストを処理するために使用できます。 この情報は、「ADTS/400: Programming Development Manager」に含まれています。
- IBM i オペレーティング・システムに付随するアプリケーション・プログラム・インターフェース (API) の使用方法について知っている必要があります。 この情報は「System API Programming」に記載されています。
- 表示メッセージや印刷メッセージの解釈の方法を知っている必要があります。 この情報は、 「IBM Rational® Development Studio for i: ILE COBOL プログラマーの手引き」に含まれています。
- Integrated Language Environment® の概念および用語についての知識が必要です。この情報は、資料「ILE 概念」に含まれています。