クライアントが Trivial File Transfer
Protocol (TFTP) サーバーを使用できるようにするには、それらのクライアントが TFTP サーバーを通じてアクセスするディレクトリーおよびファイルにアクセスする権限が QTFTP プロファイルに含まれるようにする必要があります。また、TFTP サーバーの属性を、必要なクライアント要求を許可するように設定することも必要です。
クライアントが使用するように TFTP を構成する場合は、
まず、クライアントが使用しているディレクトリーとファイルを調べます。
たとえば、クライアントは TFTP サーバーを使用して、
/netpc/bin/system ディレクトリーからファイルを読みます。
- 引数に /netpc を指定した、ディレクトリーの作成 (MKDIR) コマンドを使用して、ディレクトリー /netpc を作成します。
MKDIR (netpc)
- 引数に /netpc を指定した、オブジェクト・リンクの処理 (WRKLNK) コマンドを指定します。
WRKLNK (netpc)
- オプション 9 (権限の処理) を指定して、現行権限を表示します。
- *PUBLIC ユーザーの場合には、オプション 2 (ユーザー権限の変更) を指定し、「新しいデータ権限」に *NONE を指定します。
こうすると、ファイルが公開されなくなります。
- 「権限の処理」メニューにユーザーを追加するには、
最初の行にそれぞれ次の項目を指定します。すなわち、
「Opt」に 1、「ユーザー」に QTFTP、
「データ権限」に *RX。
実行キーを押してください。
- F5 (最新表示) を押して、メニューをリフレッシュします。 データ権限が *EXCLUDE のユーザー ID *PUBLIC、
データ権限が *RX のユーザー ID QTFTP、
およびデータ権限が *RWX の自分のユーザー ID が表示されます。
MKDIR コマンドを使用して、下記のディレクトリーを作成します。
/netpc/bin
/netpc/bin/system
各ディレクトリーは、親ディレクトリーの権限を継承し、
その所有者が *RWX 権限の付与されたユーザーとして暗黙のうちに追加されます。
クライアントが要求するすべてのファイルを、
netpc/bin/system サブディレクトリーにコピーします。
ファイルをコピーする方法には、COPY コマンド、ファイル転送プロトコル (FTP)、System i®Acces の使用といった、さまざまな方法があります。QTFTP プロファイルには、
クライアントの要求する各ファイルごとに *R 権限を含めるようにしてください。ファイルの権限を設定するには、
WRKLNK コマンドとオプション 9、「権限の処理」を使用します。
- TFTP 属性の変更 (CHGTFTPA) コマンドを指定するか、F4 (TFTP 属性の変更) を押します。
- 代替ソース・ディレクトリーを /netpc/bin/system に変更します。
こうすると、TFTP サーバーは適切な権限の設定を使用して、そのパスにあるディレクトリー
/netpc/bin/system を含む、すべてのファイルを読み取れるようになります。GET コマンドを使用して、完全修飾ディレクトリー・パスを指定しなくても、代替ソース・ディレクトリーからファイルを読み取ることができます。例えば、システム (ホスト名 Server2008) からファイル (Readme.txt) を読み取る場合は、コマンド行にコマンドを次のように入力します。
TFTP SERVER2008 GET README.TXT README.TXT
- 代替ターゲット・ディレクトリーを /netpc/bin/system に変更して、Enter キーを押します。
こうすると、TFTP サーバーは適切な権限の設定を使用して、そのパスにあるディレクトリー
/netpc/bin/system を含む、すべてのファイルを書き込めるようになります。PUT コマンドを使用して、完全修飾ディレクトリー・パスを指定しなくても、代替ターゲット・ディレクトリーにファイルを書き込むことができます。例えば、システム (ホスト名 Server2008) からファイル (Readme.txt) を書き込む場合は、コマンド行にコマンドを次のように入力します。
TFTP SERVER2008 PUT README.TXT README.TXT
- 加えた変更を有効にするには、ENDTCPSVR *TFTP コマンドで TFTP サーバーを停止してから、STRTCPSVR *TFTP コマンドを使用してそれを再始動してください。