ログとジャーナル

データとシステム資源を保護することはオペレーティング・システムの重要な役割です。IBM® i オペレーティング・システムがその目標を達成するための 1 つの重要な方法は、 システム資源に対して行われた変更の詳細な記録を保持することです。 この記録はログまたはジャーナルと呼ばれ、システムの問題の解決や損傷したデータの回復に役立ちます。

ログ

ログはデータベース・ファイルであり、これにはバックアップ、アーカイブ、回復、および媒体管理操作のヒストリーが収められ、 オンラインで表示したり、あとで参照できるように印刷することができます。 ログはバックアップと回復の状況で使用されます。 ログには、ジョブの情報、一般的システム情報、および問題も含めることができます。

表 1. ログのタイプ
ログ 説明
ジョブ・ログ システムによって行われたジョブの記述、状況、およびアクションを追跡できます。
ヒストリー・ログ 装置の変更、オペレーター・メッセージ、ジョブ完了、 およびその他の活動などの一般的なシステム情報を入手できます。
問題ログ システム上で発生したシステムの問題の記録を検索できます。

ジャーナル

ジャーナルはシステム・オブジェクトであり、 これには他のシステム・オブジェクトに対して行われた変更に関する情報が収められます。 ジャーナルを使用して、データベース・ファイル、データ域、データ待ち行列、および統合ファイル・システム・オブジェクトをリカバリーすることができます。 ジャーナル処理を定期的に行えば、保管操作などの管理タスクを迅速に行えます。