DNS

ドメイン・ネーム・システム (DNS) は、 ホスト名およびそれに関連するインターネット・プロトコル (IP) アドレスを管理するための分散データベース・システムです。

DNS を使用すると、ユーザーがホストを見つけるときに IP アドレス (IPv4 の場合は 192.168.12.88 など、IPv6 の場合は 2001:D88::1 など) ではなく、www.jkltoys.com のような単純名を使用することができます。 1 つのサーバーは 1 つのゾーンのわずかな部分のホスト名と IP アドレスを知っているだけでよい場合がありますが、DNS サーバーは協同で働いてすべてのドメイン・ネームをそれぞれの IP アドレスにマップすることができます。 DNS サーバーが協同して機能することにより、コンピューターがインターネットを通じて通信できるようになります。

IBM® i 7.2 の場合、DNS サービスは Berkeley Internet Name Domain (BIND) バージョン 9 と呼ばれる業界標準による DNS インプリメンテーションを基にしています。前の IBM i リリースでは、DNS サービスはより古い BIND バージョン 9 または BIND バージョン 8 を基にしていました。 新しい BIND バージョン 9 の DNS サーバーを V7R2 で使用するには、 使用している IBM i に、IBM i オプション 31 (DNS) およびオプション 33 (ポータブル・アプリケーション・ソリューション環境 (PASE)) および 5733-SC1 オプション 1 (OpenSSH、OpenSSL、zlib) をインストールしておく必要があります。IBM i V6R1 以降、機密保護上の理由から、BIND 4 および 8 は BIND 9 に置き換えられました。 したがって、使用している DNS サーバーで BIND 9 へのマイグレーションは必須です。