NETSTAT_ROUTE_INFO ビュー

NETSTAT_ROUTE_INFO ビューは、IPv4 および IPv6 経路に関する情報を戻します。

このビューの列に返される値は、List Network Routes API で返される値に密接に関連しています。詳しくは、API を参照してください。

次の表は、ビューの列について説明しています。 システム名は NS_ROUTE です。スキーマは QSYS2 です。

表 1. NETSTAT_ROUTE_INFO ビュー
列名 システム列名 データ・タイプ 説明
CONNECTION_TYPE CONN_TYPE CHAR(4) 接続のタイプ。
IPV4
この接続は IPv4 接続です。
IPV6
この接続は IPv6 接続です。
ROUTE_DESTINATION ROUTE_DEST VARCHAR(45) この経路で到達した最後の宛先の IP アドレス。
IPv4 の場合:
  • アドレスは、IPv4 アドレス・フォーマットで示されます。サブネット・マスクおよび TYPE OF SERVICE 値の組合わせで使用する時には、経路宛先はネットワークまたはシステムに対する経路を識別します。値 0.0.0.0 は、経路宛先がデフォルト経路であることを意味します。
IPv6 の場合:
  • アドレスは、IPv6 アドレス・フォーマットで示されます。接頭部の長さと一緒に使用すると、経路宛先はネットワークまたはホストへの経路を識別します。
SUBNET_MASK SUBNET_MSK VARCHAR(15)

NULL 可能

小数点表記法で表された、経路宛先のサブネット・マスクの実際の値。値 0.0.0.0 は、値が定義されていないことを意味します。

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

NEXT_HOP NEXT_HOP VARCHAR(45) ユーザーのシステムから経路宛先までの経路上の最初のシステムのIPアドレス。
IPv4 の場合:
  • アドレスは、IPv4 アドレス・フォーマットで示されます。
IPv6 の場合:
  • アドレスは、IPv6 アドレス・フォーマットで示されます。
次の特殊値を含めることができます。
*DIRECT
これは,自動的に作成される経路のネクスト・ホップ値です。
PREFIX_LENGTH PRE_LEN INTEGER

NULL 可能

接頭部の長さは、接頭部の経路宛先 IPv6 アドレスのビット数を定義します。これは、接頭部を構成するアドレスの左側のビットの数を示します。 接頭部の長さは,ネットワーク・アドレスおよびホスト・アドレスを生成するために使用されます。

これが IPv4 接続である場合には、NULL が入ります。

ROUTE_STATUS ROUTE_STS VARCHAR(10)

NULL 可能

経路の現在の状態。
IPv4 の場合:
YES
このインターフェースのネクスト・ホップ値によって指定される経路が使用可能です。
NO
このインターフェースのネクスト・ホップ値によって指定されるルーターが使用可能ではありません。
DOD
この経路はPOINT-TO-POINT (PPP)ダイヤル・オンデマンドに使用されています。 現在,このダイヤル・オンデマンド経路は使用できません。この経路が関連したインターフェースのダイヤル・オンデマンド・セッションが開始されると,この経路は使用できるようになります。
NO GATEWAY
このインターフェースのネクスト・ホップ値によって指定された経路は使用不可です。ルーターに問題がある可能性があります。
IPv6 の場合:
ACTIVE
この経路は現在,活動状態で,現行の経路検索パス内にあります。
INACTIVE
この経路は経路検索パスになく,使用されていません。

状態が不明である場合は、NULL が入ります。

ROUTE_MAXIMUM_
TRANSMISSION_UNIT

ROUTE_MTU VARCHAR(10) この経路の最大伝送単位 (MTU) の値 (バイト単位)。数値または次の特殊値のいずれかになります。
IPv4 の場合:
IFC
経路は現在活動状態でありませんが、*IFC として MTU が指定されています。
OTHER
インターネット・プロトコル(IP) OVER SNAインターフェース。
IPv6 の場合:
*IP6LINMTU
この経路はそのバインド先の回線のMTUを使用します。

CONFIGURED_ROUTE_
MAXIMUM_
TRANSMISSION_UNIT

CFG_RT_MTU VARCHAR(10)

NULL 可能

この経路の構成済みの最大伝送単位 (MTU) 値を表す数値 (バイト単位)。数値または次の特殊値になります。
*IP6LINMTU
経路 MTU は、*IP6LINMTU (この経路がバインドされる回線の MTU 値) として指定されました。

これが IPv4 接続である場合には、NULL が入ります。

ROUTE_TYPE ROUTE_TYPE VARCHAR(8)

NULL 可能

経路のタイプ。
DFTROUTE
省略時の経路。
DIRECT
このシステムが直接物理接続をもつネットワークまたはサブネットワークへの経路。
HOST
特定のリモート・ホストへの経路。
NET
リモート・ネットワークへの間接経路。
SUBNET
リモート・サブネットワークへの間接経路。 このオプションは IPv4 接続の場合のみです。

経路のタイプが不明である場合は、NULL が入ります。

ROUTE_SOURCE ROUTE_SRC VARCHAR(18)

NULL 可能

この経路がどのようにルーティング・テーブルに追加されたのかを示します。
IPv4 の場合:
CFG
経路は,ローカル・システムの構成コマンドを使用して追加されました。
ICMP
経路は,インターネット制御メッセージ・プロトコル(ICMP)宛先変更メカニズムによって追加されました。
OTHER
経路はソケット入出力制御 (IOCtl) または他のメカニズムによって追加されました。
RIP
経路は,RIP (ROUTING INFORMATION PROTOCOL)によって追加されました。
SNMP
経路は単純なネットワーク管理プロトコル(SNMP)によって追加されました。
IPv6 の場合:
AUTOCONFIG
この経路はステートレスな自動構成によって追加されたインターフェースのために追加されました。
BGP
この経路は,BGP (BORDER GATEWAY PROTOCOL)によって追加されました。
CFGIFC
経路は,手動構成インターフェースであるために追加されました。
CFGRTE
経路は,手動で構成されました。
IDRP
この経路は,IDRP (INTER-DOMAIN ROUTING PROTOCOL)によって追加されました。
IGRP
この経路は,IGRP (INTERIOR GATEWAY ROUTING PROTOCOL)によって追加されました。
OSPF
経路は,OSPF (OPEN SHORTEST PATH FIRST)プロトコルによって追加されました。
RA_PREFIX_INFO
この経路は、システムが受信したルーター通知パケットに接頭部情報オプションが存在するために追加されました。
RA_ROUTE_INFO
この経路は、システムが受信したルーター通知パケットに経路情報オプションが存在するために追加されました。
RA_ROUTER_LIFETIME
この経路は、システムが受信したルーター通知パケットの「Router Lifetime」フィールドにゼロ以外の値が存在することによって追加されました。
REDIRECT
この経路は、ICMPv6 リダイレクト・メカニズムによって追加されました。
RIP
経路は,RIP (ROUTING INFORMATION PROTOCOL)によって追加されました。
ROUTING
この経路は,必要になると判断され,このシステムのTCP/IPスタックによって追加されました。
SNMP
この経路は,SIMPLE NETWORK MANAGEMENT PROTOCOL (SNMP)によって追加されました。

経路ソースが不明である場合は、NULL が入ります。

SERVICE_TYPE SRVC_TYPE VARCHAR(9)

NULL 可能

インターネット・ホストとルーターがスループット、遅延、信頼性、およびコストの間でトレードオフを行う方法を定義するサービスのタイプ。
MAXRLB
信頼性最大化指示をもつデータグラムには,転送を確認するためには総合的に高いレベルの努力が重要です。
MAXTHRPUT
スループット最大化指示をもつデータグラムには高いデータ速度が重要です。
MINCOST
原価最小化指示をもつデータグラムには低い原価が重要です。
MINDELAY
遅延最小化指示をもつデータグラムには転送のプロンプトが重要です。
NORMAL
データグラムの転送に通常のサービスが使用されます。
OTHER
インターネット・プロトコル(IP) OVER SNAインターフェース。

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

ROUTE_PROTOCOL ROUTE_PTCL VARCHAR(7)

NULL 可能

この経路を生成するために使用されたプロトコルを指定します。
BGP
BORDER GATEWAY PROTOCOL
IDRP
INTERDOMAIN ROUTINGプロトコル
IGRP
INTERGATEWAY ROUTINGプロトコル
LOCAL
ローカル構成
NDISC
隣接者探索
NETMGMT
ネットワーク管理プロトコル
OSPF
OPEN SHORTEST PATH FIRSTプロトコル
OTHER
上記にリストされた以外のプロトコル
RIP
ROUTING INFORMATION PROTOCOL

これが IPv4 接続である場合には、NULL が入ります。

ROUTE_PREFERENCE ROUTE_PREF VARCHAR(6)

NULL 可能

経路選択時のこの経路の優先度。
LOW
この経路は低い優先度をもちます。
MEDIUM
この経路は中間の優先度をもちます。
HIGH
この経路は高い優先度をもちます。

これが IPv4 接続である場合には、NULL が入ります。

LOCAL_BINDING_TYPE LOCALTYPE VARCHAR(7)

NULL 可能

この経路がバインドされる回線のタイプ。
  • DYNAMIC
  • STATIC

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

LOCAL_BINDING_INTERFACE LOCALIFC VARCHAR(15)

NULL 可能

この経路にバインドするためのIPインターフェース。

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

LOCAL_BINDING_INTERFACE_
STATUS

LOCALSTS VARCHAR(12)

NULL 可能

論理インターフェースの現在の状況。
ACTIVE
インターフェースは開始されて実行中です。
DOD
このインターフェースはPOINT-TO-POINT (PPP)ダイヤル・オンデマンドに使用されます。
DUPLICATE
LAN 上の別のホストが、この論理インターフェース宛てのパケットに応答しました。
ENDING
オペレーティング・システムは,このインターフェースを終了する要求を処理しているところです。
FAILED
このインターフェースと関連した回線記述が正常に実行されない状態に入りました。
FAILED (TCP)
IBM TCP/IPライセンス内部コードでエラーが検出されました。
INACTIVE
インターフェースは開始されていません。
RCYCNL
ハードウェアの障害が起こり,このインターフェースと関連した回線記述が回復取り消し(RCYCNL)状態になっています。
RCYPND
このインターフェースと関連した物理回線のエラーがシステムによって検出されました。 このインターフェースと関連した回線記述が回復保留状態(RCYPND)の状態になっています。
STARTING
オペレーティング・システムは,このインターフェースを開始する要求を処理しているところです。

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

LOCAL_BINDING_NETWORK_
ADDRESS

LOCALADDR VARCHAR(15)

NULL 可能

インターフェースが接続されている IP ネットワークまたはサブネットワークの、小数点表記法での IP アドレス。

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

LOCAL_BINDING_SUBNET_MASK LOCALMASK VARCHAR(15)

NULL 可能

インターフェースのサブネットワークを定義する、ローカル・バインディング・ネットワーク・アドレスのネットワーク、サブネット、およびホスト・アドレスの各フィールドのサブネット・マスク (ドット 10 進表記)。

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

LOCAL_BINDING_LINE_
DESCRIPTION

LOCALLINE VARCHAR(10) インターフェースに関連付けられるネットワークを識別する、通信回線記述または仮想回線 (L2TP) の名前。次の特殊値を含めることができます。
*LOOPBACK
これはループバック・インターフェースです。ループバック・インターフェースと関連した処理の実行は物理回線まで拡張されません。
*OPC
このインターフェースは光ディスク・バス (OPTICONNECT) に接続されます。
*VIRTUALIP
仮想インターフェースは回線のないインターフェースです。
LOCAL_BINDING_LINE_STATUS LOCALLSTS VARCHAR(8)

NULL 可能

この経路がバインドされる通信回線の現在の操作状況。
ACTIVE
回線は作動可能です。
FAILED
この回線の要求状態は「アクティブ」ですが、現在この回線は「非アクティブ」状態です。
INACTIVE
回線が操作可能ではありません。

これが IPv4 接続である場合には、NULL が入ります。

LOCAL_BINDING_LINE_TYPE LOCALLTYPE VARCHAR(6) インターフェースで使用されている回線のタイプ。
ELAN
ETHERNETローカル・エリア・ネットワーク・プロトコル。
L2TP
Layer Two Tunneling Protocol。
PPP
POINT-TO-POINTプロトコル。
PPPOE
Point-to-Point over Ethernet プロトコル。
IPv4 の場合、以下の追加の値が返されることがあります。
ASYNC
非同期通信プロトコル。
DDI
分散データ・インターフェース・プロトコル。
FR
フレーム・リレー・ネットワーク・プロトコル。
OTHER
インターネット・プロトコル(IP) OVER SNAインターフェース。
TDLC
平衡型データ・リンク制御。平衡型を介したTCP/IPで使用されます。
TRLAN
トークンリング・ローカル・エリア・ネットワーク・プロトコル。
WLS
無線ローカル・エリア・ネットワーク・プロトコル。
X.25
X.25プロトコル。
以下の特殊値のいずれかが含まれることもあります。
ERROR
インターフェースのリンク・タイプを判別しようとしたときに NOTFND 以外のシステム・エラーを受信しました。
NONE
回線が定義されていません。この値は、*LOOPBACK、*VIRTUALIP、*OPC の各インターフェースに使用されます。 このインターフェースには回線タイプ値がありません。
NOTFND
見つからない。 このインターフェースの回線記述オブジェクトが見つかりません。

LOCAL_BINDING_VIRTUAL_
LAN_ID

LOCALLAN VARCHAR(4) この経路がバインドされる仮想 LAN。次の特殊値が入ることもあります。
NONE
仮想 LAN ID がバインディング回線に関連付けられていません。
ROUTE_PRECEDENCE ROUTE_PRCD INTEGER

NULL 可能

経路の優先順位。値は 1 から 10 までであり、最低優先順位は 1 です。

これが IPv6 接続である場合には、NULL が入ります。

ROUTE_TEXT LABEL VARGRAPHIC(50) CCSID(1200)

NULL 可能

経路に関連したテキスト記述。

記述がない場合は、NULL が入ります。

DUPLICATE DUPLICATE VARCHAR(6)

NULL 可能

この経路がルーティング・テーブル内の他の経路の重複経路であるどうか、またこの経路と重複する経路が存在するかどうかを示します。
NO
この経路は、他の経路の重複経路ではありませんが、重複が存在します。
UNIQUE
この経路は別の経路の重複経路ではなく、他に重複はありません。
YES
この経路は他の経路の重複です。

これが IPv4 接続である場合には、NULL が入ります。

EXPIRATION EXPIRATION TIMESTAMP(0)

NULL 可能

この経路の有効期限が切れる、または切れたタイム・スタンプ。タイム・スタンプが未来である場合、まだ経路の有効期限は切れていません。タイム・スタンプが過去の場合、この経路の有効期限は切れています。この経路は、存続期間が満了したために経路が機能しなくなったことを示すために、少しの間、引き続き返されています。

これが IPv4 接続である場合には、NULL が入ります。

PPP_CONFIGURATION_PROFILE PPPCFGPRF VARCHAR(10)

NULL 可能

この経路に関連した POINT-TO-POINT プロトコル (PPP) 構成プロファイルの名前。

これが IPv4 接続である場合、または POINT-TO-POINT プロトコルがこの経路で使用されていない場合は、NULL が入ります。

PPP_AUTHENTICATION_USER_ID PPPAUTUSR VARCHAR(24)

NULL 可能

この経路に関連した Point-to-Point プロトコル認証ユーザー ID。

これが IPv4 接続である場合、または POINT-TO-POINT プロトコルがこの経路で使用されていない場合は、NULL が入ります。

PPP_INTERNET_ADDRESS PPPINTADD VARCHAR(45)

NULL 可能

この Point-to-Point 経路がバインドされている IP アドレス (IPv6 アドレス・フォーマット)。

これが IPv4 接続である場合、または POINT-TO-POINT プロトコルがこの経路で使用されていない場合は、NULL が入ります。

PPP_DIAL_ON_DEMAND_
PROFILE

PPPDODPRF VARCHAR(10)

NULL 可能

この経路に関連した Dial-on-demand Remote Peer Enabled Point-to-Point プロファイルの名前。

これが IPv4 接続である場合、または POINT-TO-POINT プロトコルがこの経路で使用されていない場合は、NULL が入ります。

LAST_CHANGE_TIMESTAMP LASTCHG TIMESTAMP(0)

NULL 可能

プロトコル・スタックによって使用された動的テーブル中のこの経路に対する最新の変更のタイム・スタンプ。

インターフェースが変更されていない場合は、NULL が入ります。

使用できるすべての経路に関する情報を戻します。

SELECT * FROM QSYS2.NETSTAT_ROUTE_INFO
  WHERE ROUTE_STATUS = 'YES' OR ROUTE_STATUS = 'ACTIVE'