OUTPUT_QUEUE_ENTRIES テーブル関数

OUTPUT_QUEUE_ENTRIES テーブル関数は、出力待ち行列内の各スプール・ファイルに対して 1 行を返します。

構文図を読む構文図をスキップする
>>-OUTPUT_QUEUE_ENTRIES--(--+----------------+--outq-lib--,----->
                            '-OUTQ_LIB-- => -'                

>--+-----------------+--outq-name--,---------------------------->
   '-OUTQ_NAME-- => -'                 

>--+---------------------+--detailed_info--)-------------------><
   '-DETAILED_INFO-- => -'                     

スキーマは QSYS2 です。
この関数を呼び出すには、呼び出し元は以下を備えている必要があります。
  • 出力待ち行列オブジェクトに対する読み取り権限、または
  • *JOBCTL 特殊権限、かつ出力待ち行列に OPRCTL(*YES) が設定されている、または
  • *SPLCTL特殊権限
outq-lib
outq-name が入っているライブラリーの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。このパラメーターがブランクの場合、デフォルトの *LIBL が使用されます。
outq-name
出力待ち行列の名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。
detailed-info
返す情報のタイプを識別する文字またはグラフィック・ストリング式。
*YES
出力待ち行列で使用可能なすべての情報が戻されます。
*NO
出力待ち行列の一般情報のみが返されます。 これは、ACCOUNTING_CODE 列の前の列にある情報です。

この関数の結果は、以下の表に示された形式の行を含むテーブルです。列はすべて NULL 可能です。

表 1. OUTPUT_QUEUE_ENTRIES テーブル関数
列名 データ・タイプ 説明
CREATE_TIMESTAMP TIMESTAMP ファイルが作成されたときのタイム・スタンプ。
SPOOLED_FILE_NAME VARCHAR(10) ファイルが作成されたときにユーザー・プログラムによって指定されたファイル名、またはこのファイルを作成するのに使用された装置ファイルの名前。
USER_NAME VARCHAR(10) ファイルを作成したユーザー・プロファイルの名前。
USER_DATA VARCHAR(10) このファイルを記述するユーザー指定データ。ユーザー指定データが存在しない場合は、NULL が入ります。
STATUS VARCHAR(15) スプール・ファイルの状況。
CLOSED
ファイルはプログラムによって完全に処理されましたが、SCHEDULE(*JOBEND) が指定されており、ファイルを作成したジョブがまだ終了していません。
DEFERRED
ファイルの印刷は据え置かれています。
削除
ファイルは削除されています。
HELD
ファイルは保留中です。
MESSAGE WAITING
このファイルには、応答または処置を必要とするメッセージがあります。
OPEN
ファイルは完全には処理されていないため、書き出しプログラムが選択できる状態にありません。
PENDING
このファイルは印刷のために保留中です。
PRINTING
このファイルは印刷装置に完全に送信されましたが、印刷完了状況が戻されていません。
READY
ファイルは書き出し可能な状態です。
保存
ファイルは印刷されて保存されました。このファイルは、解放されるまで保存されます。
SENDING
このファイルは送信中であるか、またはリモート・システムに送信されました。
WRITING
このファイルは、現在、書き出しプログラムによって作成中です。
SIZE INTEGER スプール・ファイルのサイズ (キロバイト)。
TOTAL_PAGES INTEGER ファイルの合計ページ数。
COPIES SMALLINT 印刷するコピーの残数。
FORM_TYPE VARCHAR(10) このファイルを印刷するために印刷装置にロードする必要がある用紙のタイプ。
JOB_NAME VARCHAR(28) ファイルを作成した修飾ジョブ名。
DEVICE_TYPE VARCHAR(10) ファイルを表すために使用されたデータ・ストリームのタイプ。
*AFPDS
拡張機能表示データ・ストリーム
*AFPDSLINE
AFPDS データと 1403 行データの混合
*IPDS
高機能印刷装置データ・ストリーム
*LINE
1403 行データ
*SCS
システム・ネットワーク体系 (SNA) 文字ストリーム
*USERASCII
ASCII データ
OUTPUT_PRIORITY SMALLINT スプール・ファイルの優先順位。
FILE_NUMBER INTEGER 指定したファイルのスプール・ファイル番号。
SYSTEM VARCHAR(8) スプール・ファイルを作成したジョブが実行されたシステムの名前。

DETAILED_INFO パラメーターが *YES の場合、以下の列の値が返されます。それ以外の場合、これらの列には NULL 値が入ります。

ACCOUNTING_CODE VARCHAR(15) このファイルの書き出しに使用された資源を記録するためにシステムによって割り当てられた ID。
EXPIRATION_DATE DATE ファイルが満了スプール・ファイルの削除 (DLTEXPSPLF) コマンドによるシステムからの除去に適格になる日付。ファイルの有効期限がない場合は、NULL 値が入ります。
SAVE_AFTER_WRITE VARCHAR(4) このファイルが書き出し後に保存されるかどうかを示します。
*NO
このファイルは書き出し後に削除されます。
*YES
このファイルは書き出し後に保存状況に設定されます。
PAGE_LENGTH INTEGER スプール・ファイルで使用されているページの長さ (1 ページ当たりの行数)。
LINES_PER_INCH DECIMAL(5,1) 印刷出力ファイルに定義されている縦方向のインチ当たりの行数。
PAGE_WIDTH INTEGER スプール・ファイルで使用されているページ幅 (印刷行当たりの文字数)。
CHARACTERS_PER_INCH DECIMAL(5,1) 印刷出力ファイルに定義されている、横方向のインチ当たりの文字数。
PRINT_FIDELITY VARCHAR(8) 印刷時に実行されるエラー処理の種類。
*ABSOLUTE
このファイルは、データ・ストリームで指定されたとおりに正確に印刷できる場合のみ印刷されます。
*CONTENT
印刷はデータ・ストリームのエラーをオーバーライドし、コンテンツ精度に基づいて印刷装置の最高品質で印刷を続行します。
PAGE_ROTATION VARCHAR(5) 用紙が印刷装置にロードされる方向を基準とした、ページ上のテキストの回転角度。
*AUTO
出力が大きすぎて用紙に収まらない場合に、印刷品質に関係なく、コンピューター出力縮小が自動的に実行されます。
*DEVD
オペレーティング・システムは、装置の省略時の回転値を印刷 装置に送ります。ページ回転は、印刷装置の仕様次第です。
*COR
幅 13.2 インチ、長さ 11.0 インチの用紙用に作成された出力は、幅 11.0 インチ、長さ 8.5 インチの用紙で印刷されるように調整されます。
PRINT_BOTH_SIDES VARCHAR(7) 情報の印刷の仕方。
*FORMDF
ファイルは、ユーザー指定の書式定義を使用します。この値は、*LINE、*AFPDS、および *AFPDSLINE の各印刷装置の装置タイプ・ファイルの場合にのみ使用されます。
*NO
ページの印刷は、片面のみに行われます。
*YES
印刷はページの両面に行われ、各ページの上部が両面で揃えられます。
*TUMBLE
印刷が両面に行われ、印刷されたページの片面の上部が、その裏の印刷されたページの上部とは反対側になります。
FILE_AVAILABLE VARCHAR(8) このファイルが処理のために出力装置に対して使用可能となる時点。
*IMMED
このファイルは、ファイルがオープンされるとすぐに使用可能になります。
*FILEEND
このファイルは、ファイルがクローズされるとすぐに使用可能になります。
*JOBEND
このファイルは、ファイルを所有するジョブが完了した時点で使用可能になります。
STARTING_PAGE VARCHAR(10) ファイルの印刷を開始するページ。次の特殊値を含めることができます。
*ENDPAGE
印刷は、最終ページで始まります。
ENDING_PAGE VARCHAR(10) ファイルの印刷を終了するページ。次の特殊値を含めることができます。
*END
印刷は、最終ページで終わります。
DEVICE_FILE_LIBRARY VARCHAR(10) 装置ファイルが入っているライブラリーの名前。
DEVICE_FILE_NAME VARCHAR(10) スプール・ファイルを作成するのに使用される装置ファイルの名前。
PROGRAM_THAT_OPENED_FILE_LIBRARY VARCHAR(10) ファイルをオープンしたプログラムが入っているライブラリーの名前。プログラムが不明である場合、NULL が入ります。
PROGRAM_THAT_OPENED_FILE_NAME VARCHAR(10) スプール・ファイルをオープンしたプログラムの名前。プログラムが不明である場合、NULL が入ります。
FORM_DEFINITION_LIBRARY VARCHAR(10) 書式定義が入っているライブラリーの名前。FORM_DEFINITION_NAME が特殊値である場合、またはこのスプール・ファイルの書式定義が指定されていない場合は、NULL が入ります。
FORM_DEFINITION_NAME VARCHAR(10) この印刷要求に使用する書式定義の名前。次の特殊値のいずれかが含まれることがあります。
*DEVD
印刷装置の装置記述の書式定義が使用されます。
*INLINE
スプール・ファイル・データ・ストリームに定義されている書式定義が使用されます。
*INLINED
スプール・ファイル・データ・ストリームに定義されている書式定義が使用されます。書式定義が検出されない場合、印刷装置の装置記述の書式定義が使用されます。
F1DFLT
スプール・ファイル・データ・ストリームに定義されている書式定義が使用されます。
このスプール・ファイルに書式定義が指定されていない場合は、NULL が入ります。
PAGE_DEFINITION_LIBRARY VARCHAR(10) ページ定義が入っているライブラリーの名前。*LINE または *AFPDSLINE 印刷装置タイプ・ファイルの場合は、NULL 値が入ります。
PAGE_DEFINITION_NAME VARCHAR(10) ファイルに使用するページ定義の名前。*LINE または *AFPDSLINE 印刷装置タイプ・ファイルの場合は、NULL 値が入ります。
FRONT_OVERLAY_LIBRARY VARCHAR(10) 前面オーバーレイが入っているライブラリーの名前。次の特殊値のいずれかが含まれることがあります。
*CURLIB
現在のライブラリーで、前面オーバーレイを検索します。
*LIBL
ライブラリー・リストを使用して、前面オーバーレイを検索します。
FRONT_OVERLAY_NAME が *NONE の場合には、NULL が入ります。
FRONT_OVERLAY_NAME VARCHAR(10) 前面オーバーレイの名前。 次の特殊値を含めることができます。
*NONE
ファイルは前面オーバーレイを使用しません。
BACK_OVERLAY_LIBRARY VARCHAR(10) 背面オーバーレイが入っているライブラリーの名前。BACK_OVERLAY_NAME が特殊値の場合は、NULL が入ります。
BACK_OVERLAY_NAME VARCHAR(10) 背面オーバーレイの名前。次の特殊値を含めることができます。
*FRONTOVL
背面オーバーレイは前面オーバーレイと同じです。
*NONE
ファイルは前面オーバーレイを使用しません。
CHARACTER_SET_LIBRARY VARCHAR(10) フォント文字セット・オブジェクトを含むライブラリーの名前。次の特殊値のいずれかが含まれることがあります。
*CURLIB
現行ライブラリーで、フォント文字セット・オブジェクトが検索されます。
*LIBL
ライブラリー・リストを使用して、フォント文字セット・オブジェクトを検索します。
CHARACTER_SET_NAME が *FONT の場合は、NULL が入ります。
CHARACTER_SET_NAME VARCHAR(10) このファイルを印刷するために使用されるフォント文字セット・オブジェクトの名前。次の特殊値を含めることができます。
*FONT
フォント・パラメーターに指定されている情報が、フォント文字セットおよびコード・ページの代わりに使用されます。
CODE_PAGE_LIBRARY VARCHAR(10) このスプール・ファイルを印刷するために使用されるコード・ページが入っているライブラリーの名前。次の特殊値のいずれかが含まれることがあります。
*CURLIB
現行ライブラリーでコード・ページ名が検索されます。
*LIBL
コード・ページ名を検索するためにライブラリー・リストが使用されます。
このスプール・ファイルにコード・ページが指定されていない場合は、NULL が入ります。
CODE_PAGE_NAME VARCHAR(10) このスプール・ファイルを印刷するために使用されるコード・ページの名前。このスプール・ファイルにコード・ページが指定されていない場合は、NULL が入ります。
CHARACTER_SET_POINTSIZE DECIMAL(5,1) このファイルの文字 (CHARACTER_SET で定義) を印刷するポイント・サイズ。文字セットにポイント・サイズが設定されていない場合は、NULL が入ります。
CODED_FONT_LIBRARY VARCHAR(10) このスプール・ファイルを印刷するために使用されるコード化フォントが入っているライブラリーの名前。次の特殊値のいずれかが含まれることがあります。
*CURLIB
現行ライブラリーでコード化フォントが検索されます。
*LIBL
コード化フォントを見つけるためにライブラリー・リストが使用されます。
CODED_FONT_NAME が *FNTCHRSET の場合は、NULL が入ります。
CODED_FONT_NAME VARCHAR(10) このスプール・ファイルを印刷するために使用されるコード化フォントの名前。次の特殊値を含めることができます。
*FNTCHRSET
使用される値は、文字セット名、ライブラリー名、コード・ページ名、およびライブラリー名の各フィールドで指定されている値です。
CODED_FONT_POINTSIZE DECIMAL(5,1) このファイルの文字 (CODED_FONT で定義) を印刷するポイント・サイズ。コード化フォントにポイント・サイズが設定されていない場合は、NULL が入ります。
MULTIBYTE_DATA VARCHAR(10) ファイルに 2 バイト文字セット (DBCS) データを含めることができるのか、Unicode データを含めることができるのか、それともその両方を含めることができるのか。値は *YES と *NO です。
DBCS_CODED_FONT_LIBRARY VARCHAR(10) DBCS コード化フォントが入っているライブラリーの名前。次の特殊値のいずれかが含まれることがあります。
*CURLIB
現行ライブラリーで DBCS コード化フォントが検索されます。
*LIBL
DBCS コード化フォントを検索するために、ライブラリー・リストが使用されます。
DBCS_CODED_FONT_NAME が *SYSVAL の場合は、NULL が入ります。
DBCS_CODED_FONT_NAME VARCHAR(10) AFP(*YES)として構成された印刷装置 で DBCS コード化データを印刷するために使用される DBCS コード化フォントの名前。次の特殊値を含めることができます。
*SYSVAL
システム値で指定されている DBCS コード化フォントが使用されます。
DBCS_CODED_FONT_POINTSIZE DECIMAL(5,1) このファイルの DCBS 文字 (DBCS_CODED_FONT で定義) を印刷するポイント・サイズ。DBCS コード化フォントにポイント・サイズが設定されていない場合は、NULL が入ります。

QEZJOBLOG 出力待ち行列内に入っている、最大で 100 個のスプール・ファイルを検索します。詳細情報は不要であるため、*NO を指定して追加処理を回避します。

SELECT * 
  FROM TABLE(QSYS2.OUTPUT_QUEUE_ENTRIES('*LIBL', 'QEZJOBLOG', '*NO')) A
  ORDER BY SIZE DESC
  FETCH FIRST 100 ROWS ONLY