DISPLAY_JOURNAL テーブル関数

DISPLAY_JOURNAL テーブル関数は、ジャーナル項目に関する情報を戻します。

構文図を読む構文図をスキップする
>>-DISPLAY_JOURNAL--(------------------------------------------->

>--+-----------------------+--journal_library------------------->
   '-JOURNAL_LIBRARY-- => -'                    

>--,--+--------------------+--journal_name---------------------->
      '-JOURNAL_NAME-- => -'                 

>--+----------------------------------------------------------+-->
   '-,--+---------------------------------+--receiver-library-'   
        '-STARTING_RECEIVER_LIBRARY-- => -'                       

>--+----------------------------------------------------+------->
   '-,--+------------------------------+--receiver-name-'   
        '-STARTING_RECEIVER_NAME-- => -'                    

>--+-----------------------------------------------------+------>
   '-,--+--------------------------+--starting_timestamp-'   
        '-STARTING_TIMESTAMP-- => -'                         

>--+---------------------------------------------------+-------->
   '-,--+-------------------------+--starting-sequence-'   
        '-STARTING_SEQUENCE-- => -'                        

>--+-------------------------------------------+---------------->
   '-,--+---------------------+--journal-codes-'   
        '-JOURNAL_CODES-- => -'                    

>--+-------------------------------------------------+---------->
   '-,--+---------------------------+--journal-types-'   
        '-JOURNAL_ENTRY_TYPES-- => -'                    

>--+---------------------------------------------+-------------->
   '-,--+----------------------+--object-library-'   
        '-OBJECT_LIBRARY-- => -'                     

>--+---------------------------------------+-------------------->
   '-,--+-------------------+--object-name-'   
        '-OBJECT_NAME-- => -'                  

>--+------------------------------------------+----------------->
   '-,--+----------------------+--object-type-'   
        '-OBJECT_OBJTYPE-- => -'                  

>--+-------------------------------------------+---------------->
   '-,--+---------------------+--object-member-'   
        '-OBJECT_MEMBER-- => -'                    

>--+-------------------------+--+-----------------------+------->
   '-,--+------------+--user-'  '-,--+-----------+--job-'   
        '-USER-- => -'               '-JOB-- => -'          

>--+-------------------------------+--)------------------------><
   '-,--+---------------+--program-'      
        '-PROGRAM-- => -'                 

スキーマは QSYS2 です。
journal-library
ジャーナルを含むライブラリーの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。名前を *LIBL または *CURLIB にすることはできません。
journal-name
ジャーナルの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。
receiver-library
開始ジャーナル・レシーバー・ライブラリーの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。名前を *LIBL または *CURLIB にすることができます。
receiver-name
開始ジャーナル・レシーバーの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。特殊値 *CURRENT、*CURCHAIN および *CURAVLCHN のうちの 1 つが指定された場合、receiver-library の値は無視されます。それ以外の場合は、receiver-namereceiver-library は有効なジャーナル・レシーバーを識別する必要があります。

ジャーナル・レシーバーが指定されない場合は、*CURRENT が使用されます。終了ジャーナル・レシーバーを指定することはできず、常に *CURRENT です。

starting-timestamp
使用する開始タイム・スタンプを指定するタイム・スタンプ値。

starting-timestampstarting-sequence の両方に値を指定することはできません。

starting-sequence
使用する開始順序番号を識別する 10 進数の式。レシーバーの範囲に starting-sequence の値が見つからない場合は、エラーが戻されます。

starting-timestampstarting-sequence の両方に値を指定することはできません。

journal-codes
戻すジャーナル・コードをリストする文字またはグラフィック・ストリング式。ストリングには特殊値 *ALL または *CTL を含めることができます。あるいはストリングを 1 つ以上のジャーナル・コードのリストにすることもできます。ストリング内のジャーナル・コードは、1 つ以上の区切り記号で区切ることができます。区切り記号はブランクおよびコンマです。例えば、有効なストリングは 'RJ' または 'R J' または 'R,J' または 'R, J' です。

ストリングが指定されない場合は、*ALL が使用されます。

journal-types
戻すジャーナル項目タイプをリストする文字またはグラフィック・ストリング式。ストリングには特殊値 *ALL または *RCD を含めることができます。あるいはストリングを 1 つ以上のジャーナル項目タイプのリストにすることもできます。ストリング内のジャーナル項目タイプは、1 つ以上の区切り記号で区切ることができます。区切り記号はブランクおよびコンマです。例えば、有効なストリングは 'JFCT' または 'JF CT' または 'JF,CT' または 'JF, CT' です。

ストリングが指定されない場合は、*ALL が使用されます。

object-library
オブジェクト・ライブラリーの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。値 *LIBL および *CURLIB は使用できます。
object-name
オブジェクトの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。

object-name に特殊値 *ALL が含まれている場合、object-library にはライブラリー名、object-type には有効なオブジェクト・タイプが含まれている必要があります。それ以外の場合は、object-nameobject-libraryobject-type、および object-member は有効なオブジェクトを識別する必要があります。

object-type
オブジェクトのシステム・オブジェクト・タイプを識別する文字またはグラフィック・ストリング式。値は *DTAARA、*DTAQ、*FILE、または *LIB である必要があります。
object-member
メンバーの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。特殊値 *FIRST、*ALL、または *NONE、または有効なメンバー名にすることができます。オブジェクト・タイプが *FILE ではない場合は,メンバー名は無視されます。
user
有効なユーザー・プロファイル名を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。user が指定されない場合は、*ALL が使用されます。
job
ジョブの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。最初の 10 文字はジョブ名、次の 10 文字はユーザー名、最後の 6 文字はジョブ番号です。job が指定されない場合は、*ALL が使用されます。
program
プログラムの名前を識別する文字またはグラフィック・ストリング式。program が指定されない場合は、*ALL が使用されます。

関数引数でサポートされる特殊値は、ジャーナルの表示 (DSPJRN) CL コマンドと同じです。

この関数の結果は、以下の表に示された形式の行を含むテーブルです。列はすべて NULL 可能です。
表 1. DISPLAY_JOURNAL テーブル関数
列名 データ・タイプ 説明
ENTRY_TIMESTAMP TIMESTAMP ジャーナル項目がジャーナル・レシーバーに追加された時点のシステム日付および時刻。
SEQUENCE_NUMBER DECIMAL(21,0) システムが各ジャーナル項目に割り当てた番号。
JOURNAL_CODE CHAR(1) ジャーナル項目の 1 次カテゴリー。
JOURNAL_ENTRY_TYPE CHAR(2) ユーザー作成またはシステム作成項目のタイプをさらに特定します。
COUNT_OR_RRN BIGINT ジャーナル項目の元になったレコードの相対レコード番号 (RRN) または特定タイプのジャーナル項目に関係するカウントのいずれかを含みます。
ENTRY_DATA BLOB(2G) このジャーナル項目に戻された項目固有のデータ。
NULL_VALUE_INDICATORS VARCHAR(8000) このジャーナル項目に戻された NULL 値標識。
OBJECT VARCHAR (30) ジャーナル項目が追加されたオブジェクトの名前。
OBJECT_TYPE VARCHAR(10) 項目内のオブジェクトのタイプ。
OBJECT_TYPE_INDICATOR CHAR(1) オブジェクト・フィールド内の情報に関する標識。
FILE_TYPE_INDICATOR CHAR(1) このジャーナル項目が論理ファイルと関連付けられているかどうかを識別します。
JOURNAL_IDENTIFIER VARCHAR(10) オブジェクトのジャーナル ID (JID)。
CURRENT_USER VARCHAR(10) 項目の作成時にジョブを実行していた有効なユーザー・プロファイルの名前。
JOB_NAME VARCHAR(10) 項目を追加したジョブの名前。
JOB_USER VARCHAR(10) ジョブを開始したユーザーのユーザー・プロファイル名。
JOB_NUMBER VARCHAR(6) 項目を追加したジョブのジョブ番号。
THREAD BIGINT ジャーナル項目を追加したプロセス内のスレッドを識別します。
PROGRAM_NAME VARCHAR(10) 項目を追加したプログラムの名前。
PROGRAM_LIBRARY VARCHAR(10) ジャーナル項目を追加したプログラムが入っているライブラリーの名前。
PROGRAM_LIBRARY_ASP_DEVICE VARCHAR(10) プログラムが入っている ASP 装置の名前。
PROGRAM_LIBRARY_ASP_NUMBER INTEGER ジャーナル項目を追加したプログラムが入っている補助記憶域プールの番号。
COMMIT_CYCLE DECIMAL(21,0) コミット・サイクルを識別する番号。
NESTED_COMMIT_LEVEL BIGINT オブジェクト・レベル変更を表すジャーナル項目を入れたときにオープンされたコミット・サイクルのネスト・レベルを示します。
XID VARCHAR(140) Open Group の XA 規格で定義された、XA トランザクション・ブランチに関連するコミット・サイクルのトランザクション ID。
LUW VARCHAR(39) 指定された作業単位に関連付けられた項目を識別する作業論理単位。
REMOTE_PORT INTEGER このジャーナル項目と関連付けられたリモート・アドレスのポート番号。
REMOTE_ADDRESS VARCHAR(46) ジャーナル項目に関連付けられたリモート・アドレス。
SYSTEM_NAME VARCHAR(8) 項目が検索されているシステムの名前。
SYSTEM_SEQUENCE_NUMBER DECIMAL(21,0) システム順序番号は,このジャーナル項目がジャーナルに入れられたときの相対順序を示します。
REFERENTIAL_CONSTRAINT CHAR(1) この項目が、参照制約の一部であるレコードに対して行われた処置について記録されたかどうか。
TRIGGER CHAR(1) この項目がトリガー・プログラムの結果として作成されたかどうか。
IGNORE_ON_APPLY CHAR(1) ジャーナル処理済み変更適用 (APYJRNCHG) またはジャーナル処理済み変更除去 (RMVJRNCHG) コマンド中に、この項目が無視されるかどうか。
MINIMIZED_ENTRY_DATA CHAR(1) 項目のオブジェクト・タイプに MINENTDTA を指定したジャーナルの結果として、この項目が項目固有のデータを最小化したかどうか。
MINIMIZED_ON_FIELD_BOUNDARY CHAR(1) ジャーナルが MINENTDTA(*FLDBDY) で指定された結果として、この項目がフィールド境界で項目固有のデータを最小化したかどうか。
INDICATOR_FLAG CHAR(1) 操作の標識。
RECEIVER_NAME VARCHAR(10) ジャーナル項目を保持しているレシーバーの名前。
RECEIVER_LIBRARY VARCHAR(10) ジャーナル項目を保持しているレシーバーが入っているライブラリーの名前。
RECEIVER_ASP_DEVICE VARCHAR(10) ジャーナル項目を保持しているレシーバーが入っている ASP 装置の名前。
RECEIVER_ASP_NUMBER INTEGER ジャーナル項目を保持しているレシーバーが入っている補助記憶域プールの番号。
ARM_NUMBER INTEGER ジャーナル項目が入っているディスク・アームの番号。
OBJECT_ASP_DEVICE VARCHAR(10) ASP 装置名。
OBJECT_ASP_NUMBER INTEGER ASP 番号。
PARENT_FILE_ID BINARY(16) 親ディレクトリーのファイル ID。
OBJECT_FILE_ID BINARY(16) オブジェクトのファイル ID。
RELATIVE_DIRECTORY_FILE_ID BINARY(16) PATH_NAME にオブジェクトを含むディレクトリーのファイル ID。
OBJECT_FILE_NAME

VARGRAPHIC(2002)
CCSID 1200

オブジェクト名。
PATH_NAME

DBCLOB(16M)
CCSID 1200

IFS パスの名前。
DLO_NAME VARCHAR(12) DLO 名。
FOLDER_PATH VARCHAR(63) DLO フォルダー・パス。

  • ジャーナル TESTLIB/QSQJRN の *CURRENT レシーバーからすべての項目を選択します。
    SELECT * FROM TABLE (
                     DISPLAY_JOURNAL( 'TESTLIB', 'QSQJRN')) AS JT;
  • PRODDATA/SALES テーブルに対して SUPERUSER により行われたすべての変更を検出します。最初の 2 つの引数は、関数の最初の 2 つのパラメーターに対応するため、名前なしで渡されます。他の 4 つの引数は、必要とされていないパラメーターの値を指定しないように、パラメーター名前構文を使用して渡されます。
    SELECT journal_code, journal_entry_type, object, object_type, X.* 
    FROM TABLE (
      QSYS2.Display_Journal(
                'PRODDATA', 'QSQJRN', -- Journal library and name
                OBJECT_LIBRARY=>'PRODDATA', OBJECT_NAME=>'SALES',
                OBJECT_OBJTYPE=>'*FILE', OBJECT_MEMBER=>'SALES' 
        ) ) AS X
    WHERE journal_entry_type in ('DL', 'PT', 'PX', 'UP') AND "CURRENT_USER" = 'SUPERUSER'
    ORDER BY entry_timestamp DESC