tail - ファイルの末尾部分を表示する
構文
tail [-f | -r] [-b number | -c number | -k number |-n number] [file ...]
説明
tail ユーティリティーは、file (デフォルト設定では標準入力) の内容を標準出力に表示します。
表示は、入力の中の特定のバイト、行、512 バイト、または K バイト・ブロックの位置から始まります。 number の前に正符号 (+) を付けると、入力の始めを基準とする相対位置を指定できます。たとえば、-c +2 と入力すると、入力の 2 バイト目から表示されます。 number の前に負符号 (-) を付けるか、または符号を明記しなかった場合は、入力の終わりを基準とする相対位置となります。たとえば、-n 2 と指定すると、入力の最後の 2 行が表示されます。 デフォルトの開始位置は、-n 10、つまり入力の最後の 10 行です。
複数の file を指定した場合は、各 file の前に、==> XXX <== の形式のストリングから成るヘッダーが付けられます。XXX はファイルの名前です。
注:
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tail では、大きいファイル (サイズが 2GB を超えるファイル) は処置できません。 |
オプション
- -b number
- 位置は number 番目の 512 バイト・ブロックです。
- -c number
- 位置は number 番目のバイトです。
- -f
- ファイルの終わりに達しても tail は終了しないで、入力に後続のデータが追加されるのを待ちます。 -f オプションは、標準入力がパイプの場合は無視されますが、FIFO の場合は無視されません。
- -k number
- 位置は number 番目の K バイトです。
- -n number
- 位置は number 番目の行です。
- -r
- 入力は行単位で、逆の順序で表示されます。 さらに、このオプションを指定すると、-b、 -c、-n オプションの意味も変化します。 -r オプションを指定した場合、これらのオプションは、表示を開始する位置を入力の始めまたは終わりからのバイト数、行数、またはブロック数で指定するのではなく、表示するバイト数、行数、または 512 バイト・ブロック数を指定するものとなります。 -r オプションのデフォルト設定では、入力のすべてが表示されます。
終了状況
- 0 正常終了。
- >0 エラー発生。
例
ファイル donkeys の最後の 100 行を表示する場合:
ただし、ファイル donkeys が 100 行未満の場合、tail はファイル全体を表示します。
tail -n 100 donkeys