データ域の使用

データ域は、 システムで実行中の任意のジョブからアクセスできるデータを入れるために使用されるオブジェクトです。

データ域は、プロシージャーまたはファイルの有無に関係なく、 限定されたサイズの情報を保管させておきたい場合に使用することができます。 データ域の主な用法には次のものがあります。

ローカル・データ域またはグループ・データ域以外のデータ域を作成する場合には、 データ域作成 (CRTDTAARA) コマンドを使用します。 これを行うことにより、特定のライブラリーに独立したオブジェクトを作成して、 特定の値に初期設定することができます。 CL プロシージャーまたはプログラムでその値を使用する場合には、 データ域検索 (RTVDTAARA) コマンドを使用して、 その値をプロシージャーまたはプログラムの変数に入れます。 その値を CL プロシージャーまたはプログラムの中で変更し、 その新しい値をデータ域に戻したい場合には、 データ域変更 (CHGDTAARA) コマンドを使用します。

現行の値を表示したい場合には、データ域表示 (DSPDTAARA) コマンドを使用します。また、データ域削除 (DLTDTAARA) コマンドを使用すれば、データ域を削除することができます。

データ域をジャーナルすることができます。 これにより、異常な IPL または破損が起こったときにオブジェクトが変更アクションの途中であった場合であっても、オブジェクトを一貫性のある状態に回復することができます。 また、ジャーナル処理により、リモート・システムのデータ域ジャーナルの複製も行えます (例えば、リモート・ジャーナルを使用する)。 これにより、システムは、類似の環境にアクションを複製して、アプリケーション作業を複製することができます。