MQREADCLOB

MQREADCLOB 関数は、キューからメッセージを除去せずに、指定された MQSeries® ロケーション (CLOB の戻り値) からメッセージを戻します。


>>-MQREADCLOB--(--+----------------------------------------------------------+--)-><
                  '-receive-service--+-------------------------------------+-'      
                                     '-,--service-policy--+--------------+-'        
                                                          '-,--correl-id-'

MQREADCLOB 関数は、service-policy で定義されたサービス品質ポリシーを使って、receive-service で指定された MQSeries ロケーションからメッセージを戻します。この処理を実行しても、receive-service で関連付けられたキューからメッセージは除去されず、その代わりにメッセージはキューの先頭に戻されます。

receive-service

LOB 以外の組み込みの文字ストリング・データ・タイプまたはグラフィック・ストリング・データ・タイプの値を戻す式。式の値は、空ストリング、または末尾ブランクを含むストリングであってはなりません。式の実際の長さは、48 バイトを超えてはなりません。この式の値は、SYSIBM.MQSERVICE 表に定義されたサービス・ポイントを参照している必要があります。サービス・ポイントは、メッセージの送信元または受信相手側の論理エンドポイントです。サービス・ポイントの定義には、MQSeries キュー・マネージャーの名前およびキューの名前が含まれます。 MQSeries Application Messaging について詳しくは、「SQL プログラミング」を参照してください。

receive-service が指定されていないか NULL 値である場合、DB2®.DEFAULT.SERVICE が使用されます。

service-policy

LOB 以外の組み込みの文字ストリング・データ・タイプまたはグラフィック・ストリング・データ・タイプの値を戻す式。式の値は、空ストリング、または末尾ブランクを含むストリングであってはなりません。式の実際の長さは、48 バイトを超えてはなりません。この式の値は、SYSIBM.MQPOLICY 表に定義されたサービス・ポリシーを参照している必要があります。サービス・ポリシーは、このメッセージ処理に適用されるサービス品質オプションのセットを指定します。これらのオプションには、メッセージ優先順位やメッセージ持続性などがあります。MQSeries Application Messaging について詳しくは、「SQL プログラミング」を参照してください。

service-policy が指定されていないか NULL 値である場合、DB2.DEFAULT.POLICY が使用されます。

correl-id

LOB 以外の組み込みの文字ストリング・データ・タイプまたはグラフィック・ストリング・データ・タイプの値を戻す式。式の実際の長さは、24 バイトを超えてはなりません。式の値は、このメッセージに関連付けられている相関 ID を指定します。相関 ID は、しばしば、要求を応答に関連付けるために「要求と応答」シナリオで指定されます。相関 ID が一致した最初のメッセージが戻されます。 MQSeries Application Messaging について詳しくは、「SQL プログラミング」を参照してください。

末尾ブランクを含む固定長ストリングは、有効な値として扱われます。ただし、correl-id を MQSEND など他の要求で指定する場合、一致していると認識されるためには、同じ correl-id を指定する必要があります。例えば、前の MQSEND 要求時に「test」(末尾ブランクがある) という correl-id 値を指定し、MQRECEIVE の correl-id に「test」という値を指定しても一致しません。

correl-id が、指定されていない、空ストリングである、または NULL 値である場合、相関 ID は使用されず、キューの先頭のメッセージが戻されます。

この関数の結果は、長さ属性 2 MB の CLOB です。結果が、NULL になることもあります。戻されるメッセージがない場合、結果は NULL 値です。

結果の CCSID は、現行サーバーにおけるデフォルト CCSID です。

注

前提条件: MQSeries の機能を使用するためには、IBM® MQSeries for IBM i がインストールおよび構成され、作動可能である必要があります。

例

この例は、デフォルト・サービス (DB2.DEFAULT.SERVICE) によって指定された、デフォルト・ポリシー (DB2.DEFAULT.POLICY) を使用するキューの先頭にあるメッセージを読み取ります。
```
  SELECT MQREADCLOB ()
   FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
    
```
この例は、サービス「MYSERVICE」によって指定された、デフォルト・ポリシー (DB2.DEFAULT.POLICY) を使用するキューの先頭にあるメッセージを読み取ります。
```
   SELECT MQREADCLOB ('MYSERVICE')
    FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
     
```
この例は、サービス「MYSERVICE」によって指定された、ポリシー「MYPOLICY」を使用するキューの先頭にあるメッセージを読み取ります。
```
   SELECT MQREADCLOB ('MYSERVICE','MYPOLICY')
    FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
     
```
この例は、サービス「MYSERVICE」によって指定された、ポリシー「MYPOLICY」を使用するキューの先頭から、「1234」と一致する相関 ID をもつ最初のメッセージを読み取ります。
```
   SELECT MQREADCLOB ('MYSERVICE','MYPOLICY','1234')
    FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
     
```