LEFT
LEFT 関数は、式 の左端から整数 個の文字を戻します。
expression が文字ストリングの場合は、結果は文字ストリングになります。 expression がグラフィック・ストリングの場合は、結果はグラフィック・ストリングになります。 expression が 2 進ストリングの場合は、結果は 2 進ストリングになります。
- expression
- 結果が導き出される元になるストリングを指定する式。
引数は、任意の組み込み数値、文字ストリング、グラフィック・ストリング、
または 2 進ストリング・データ・タイプの値を戻す式でなければなりません。
数値引数は、関数を評価する前に文字ストリングにキャストされます。
数値から文字ストリングへの変換の詳細については、VARCHARを参照してください。
式 のサブストリングは、式 のゼロ個以上の連続したバイトです。 expression が文字ストリングまたはグラフィック・ストリングの場合、1 文字は SBCS、DBCS、またはマルチバイト文字です。expression が 2 進ストリングの場合は、結果は、引数のバイト数です。
- integer
- 組み込み整数データ・タイプを戻す式。 整数は結果の長さを指定します。 整数 の値は、0 以上で n 以下でなければなりません。 n は式 の長さ属性です。
この関数の結果は、式 と同じ長さ属性を持つ 可変長ストリングで、データ・タイプは式 のデータ・タイプに応じて以下のようになります。
| 式 のデータ・タイプ | 結果のデータ・タイプ |
|---|---|
| CHAR または VARCHAR | VARCHAR |
| CLOB | CLOB |
| GRAPHIC または VARGRAPHIC | VARGRAPHIC |
| DBCLOB | DBCLOB |
| BINARY または VARBINARY | VARBINARY |
| BLOB | BLOB |
結果の実際の長さは整数 です。
引数のいずれかが NULL になる可能性がある場合、結果も NULL になる可能性があります。 引数のいずれかが NULL の場合、その結果は NULL 値です。
結果の CCSID は式 の CCSID と同じです。
例
- ホスト変数 NAME (VARCHAR(50)) は、'KATIE AUSTIN' という値を持ち、ホスト変数 FIRSTNAME_LEN (int) は、5 という値を持つと想定します。
値 'KATIE' が戻されます。SELECT LEFT(:NAME, :FIRSTNAME_LEN) FROM SYSIBM.SYSDUMMY1 - NAME は VARCHAR(128) の列で Unicode UTF-8 でエンコードされ、値 'Jürgen' を含むものと仮定します。
LEFT について値 'Jü' を、SUBSTR(NAME, 1, 2) について値 'JÊ' が戻されます。SELECT LEFT(NAME, 2), SUBSTR(NAME, 1, 2) FROM T1 WHERE NAME = 'Jürgen'