CLOB

CLOB 関数は、次のものの文字ストリング表現を戻します。

• 整数 (最初の引数が SMALLINT、INTEGER、または BIGINT の場合)
• 10 進数 (最初の引数がパックまたはゾーン 10 進数の場合)
• 倍精度浮動小数点数 (最初の引数が DOUBLE または REAL の場合)
• 最初の引数が DECFLOAT である場合は 10 進浮動小数点数。
• 文字ストリング (最初の引数が任意のタイプの文字ストリングの場合)
• グラフィック・ストリング (最初の引数が Unicode グラフィック・ストリング・ストリングの場合)
• 日付値 (最初の引数が DATE の場合)
• 時刻値 (最初の引数が TIME の場合)
• タイム・スタンプ値 (最初の引数が TIMESTAMP)

この関数の結果は、CLOB になります。最初の引数がヌルである可能性がある場合は、結果もヌルになる可能性があります。最初の引数がヌルの場合は、結果は NULL 値になります。

整数から CLOB に

integer-expression

組み込み整数データ・タイプ (SMALLINT、INTEGER、または BIGINT) の値を戻す式。

結果は、SQL 整数定数の形式で引数を表現した可変長文字ストリングです。 結果は、引数の値を表す n 文字の有効数字から成ります。引数が負数の場合は、負符号が前に付きます。 結果は左寄せにされます。

• 引数が短整数の場合は、結果の長さ属性は 6
• 引数が長整数の場合は、結果の長さ属性は 11
• 引数が 64 ビット整数の場合は、結果の長さ属性は 20

結果の実際の長さは、引数の値を表すために使用できる最小文字数です。 先行ゼロは含まれません。引数が負数の場合は、結果の最初の文字は負符号になります。 負符号でなければ、最初の文字は数字または decimal-character です。

結果の CCSID は、現行サーバーのデフォルトの SBCS CCSID になります。

10 進数から CLOB に

decimal-expression

組み込み 10 進数データ・タイプ (DECIMAL または NUMERIC) の値を戻す式。 精度や位取りを変えたい場合は、DECIMAL スカラー関数を使用して変更することができます。

decimal-character

結果の文字ストリングにおいて、小数点以下を区切るために使用する 1 バイト文字の定数を指定します。 この文字は、ピリオドかコンマとする必要があります。 2 番目の引数を指定しなかった場合は、デフォルトの小数点が使用されます。 詳しくは、小数点を参照してください。

結果は、引数を可変長文字ストリングで表現したものになります。 この結果には、1 文字の小数点文字と p 桁までの数字が含まれます。 p は 10 進数式 の精度で、引数が負数の場合は負符号が先頭に付きます。 先行ゼロは戻されません。後続ゼロは戻されます。decimal-expression の位取りがゼロの場合、小数点文字は戻されません。

結果の長さ属性は 2+p です (p は decimal-expression の精度)。 結果の実際の長さは、引数の値を表すために使用できる最小文字数ですが、ただし、後書き文字も含まれます。 先行ゼロは含まれません。引数が負数の場合は、結果の最初の文字は負符号になります。 負符号でなければ、結果の最初の文字は数字または decimal-character になります。

結果の CCSID は、現行サーバーのデフォルトの SBCS CCSID になります。

浮動小数点から CLOB に

浮動小数点数式

組み込み浮動小数点データ・タイプ (DOUBLE または REAL) の値を戻す式。

decimal-character

結果の文字ストリングにおいて、小数点以下を区切るために使用する 1 バイト文字の定数を指定します。 この文字は、ピリオドかコンマとする必要があります。 2 番目の引数を指定しなかった場合は、デフォルトの小数点が使用されます。 詳しくは、小数点を参照してください。

結果は、浮動小数点定数の形式で引数を可変長文字ストリングで表現したものになります。

結果の長さ属性は、24 です。結果の実際の長さは、ゼロ以外の 1 桁の数字、その後ろに 1 つの小数点文字 と一連の数字が続く小数部の引数の値を表す最小文字数です。 引数が負数の場合は、結果の最初の文字は負符号になります。負数でなければ、最初の文字は数字または decimal-character です。 引数がゼロであると、結果は 0E0 になります。

結果の CCSID は、現行サーバーのデフォルトの SBCS CCSID になります。

10 進浮動小数点から CLOB に

decimal floating-point expression

組み込みの 10 進浮動小数点データ・タイプの値を返す式。

decimal-character

結果の文字ストリングにおいて、小数点以下を区切るために使用する 1 バイト文字の定数を指定します。 この文字は、ピリオドかコンマとする必要があります。 2 番目の引数を指定しなかった場合は、デフォルトの小数点が使用されます。 詳しくは、小数点を参照してください。

結果は、10 進浮動小数点定数の形式で引数を可変長文字ストリングで表現したものになります。

結果の長さ属性は、42 です。 結果の実際の長さは、記号、数字、および decimal-character を含む、引数の値を表す最小文字数です。 後続ゼロは有効数字です。引数が負数の場合は、結果の最初の文字は負符号になります。負数でなければ、最初の文字は数字または decimal-character です。 引数がゼロであると、結果は 0 になります。

DECFLOAT 値が Infinity、sNaN、または NaN の場合、それぞれストリング 'INFINITY'、'SNAN'、および 'NAN' が返されます。特殊値が負の場合、負符号 (-) がそのストリングの最初の文字となります。 DECFLOAT 特殊値 sNaN を使用しても、ストリングへの変換時に例外は発生しません。

結果の CCSID は、現行サーバーのデフォルトの SBCS CCSID になります。

文字から CLOB に

character-expression

組み込み文字ストリング・データ・タイプである値を戻す式。

length

結果の可変長文字ストリングの長さ属性を指定する整数定数。 値 は 1 から 2 147 483 647 でなければなりません。最初の引数が混合データである場合は、2 番目の引数は 4 より小さくてはなりません。

2 番目の引数が指定されないか DEFAULT が指定された場合は、次のようになります。

• 文字式 が空ストリング定数の場合は、結果の長さ属性は 1。
• 空ストリング定数でない場合は、結果の長さ属性は、最初の引数の長さ属性と同じ。

結果の実際の長さは、結果の長さ属性と character-expression の実際の長さのうち、小さい方になります。文字式 の長さが結果の長さ属性よりも大きい場合は、切り捨てが行われます。 切り捨てられた文字がすべてブランクであった場合以外は、警告 (SQLSTATE 01004) が戻されます。

integer

結果の CCSID を指定する整数定数。 これは有効な SBCS CCSID または混合データ CCSID とする必要があります。 3 番目の引数が SBCS CCSID の場合は、結果は SBCS データになります。 3 番目の引数が混合 CCSID の場合は、結果は混合データになります。 3 番目の引数が SBCS CCSID の場合は、最初の引数が DBCS 択一 または DBCS 専用のストリングであることはありません。3 番目の引数を 65535 とすることはできません。

3 番目の引数の指定がない場合は、最初の引数の CCSID は 65535 であってはなりません。

• 最初の引数がビット・データの場合は、エラーが戻されます。
• 最初の引数が SBCS データであれば、結果は SBCS データになる。結果の CCSID は、最初の引数の CCSID と同一です。
• 最初の引数が混合データ (DBCS 混用、DBCS 専用、または DBCS 択一) であれば、結果は混合データになる。 結果の CCSID は、最初の引数の CCSID と同一です。

グラフィックから CLOB に

graphic-expression

組み込みグラフィック・ストリング・データ・タイプである値を戻す式。 最初の引数は、DBCS グラフィック・データであってはなりません。

length

結果の可変長文字ストリングの長さ属性を指定する整数定数。 値 は 1 から 2 147 483 647 でなければなりません。結果が混合データの場合は、2 番目の引数は 4 より小さくてはなりません。

2 番目の引数が指定されていないか、または DEFAULT が指定されている場合は、結果の長さ属性は、次のように決まります。(ただし、n は最初の引数の長さ属性です。)

• グラフィック式 が空グラフィック・ストリング定数の場合は、結果の長さ属性は 1 になる。
• 結果が SBCS データの場合、結果の長さは n です。
• 結果が混合データであれば、結果の長さは (2.5*(n -1)) + 4 になる。

結果の実際の長さは、結果の長さ属性と graphic-expression の実際の長さのうち、小さい方になります。グラフィック式 の長さが結果の長さ属性よりも大きい場合は、切り捨てが行われます。 切り捨てられた文字がすべてブランクであった場合以外は、警告 (SQLSTATE 01004) が戻されます。

integer

結果の CCSID を指定する整数定数。 これは有効な SBCS CCSID または混合データ CCSID とする必要があります。 3 番目の引数が SBCS CCSID の場合は、結果は SBCS データになります。 3 番目の引数が混合 CCSID の場合は、結果は混合データになります。 3 番目の引数を 65535 とすることはできません。

3 番目の引数が指定されていない場合は、結果の CCSID は現行サーバーのデフォルト CCSID になります。 デフォルト CCSID が混合データの場合は、結果は混合データになります。 デフォルト CCSID が SBCS データの場合は、結果は SBCS データになります。

日時から CLOB に

datetime-expression

次の 3 つの組み込みデータ・タイプのいずれかである式。

日付

結果は、2 番目の引数によって指定された形式の日付の可変長文字文字ストリング表記になります。 2 番目の引数を指定しなかった場合は、デフォルトの日付形式が使用 されます。 形式として ISO、USA、 EUR、または JIS を指定すると、結果の長さは 10 になります。 その他の場合は、結果の長さはデフォルトの日付形式の長さになります。 詳しくは、日付/時刻の値のストリング表記を参照してください。

時刻

結果は、2 番目の引数によって指定された形式の時刻の可変長文字文字ストリング表記になります。 2 番目の引数を指定しなかった場合は、デフォルトの時刻形式が使用されます。 結果の長さは 8 です。詳しくは、日付/時刻の値のストリング表記を参照してください。

timestamp

2 番目の引数は適用されないので、指定してはなりません。

結果は、そのタイム・スタンプを可変長文字ストリング表現したものとなります。datetime-expression が TIMESTAMP(0) である場合、結果の長さは 19 になります。datetime-expression のデータ・タイプが TIMESTAMP(n) の場合、結果の長さは 20+n です。 これ以外の場合、結果の長さは 26 となります。

結果の CCSID は、現行サーバーのデフォルトの SBCS CCSID になります。

ISO、EUR、USA、または JIS

結果の文字ストリングの日付形式または時刻形式を指定します。 詳しくは、日付/時刻の値のストリング表記を参照してください。

LOCAL

結果の文字ストリングの日付または時刻の形式を、 現行サーバーのジョブの DATFMT、DATSEP、 TIMFMT、および TIMSEP 属性から取る必要があることを指定します。

注記

代替構文: 最初の引数がストリングで、長さ属性を指定する場合、アプリケーションの移植性を拡張するには、CAST 指定を使用します。 詳しくは、CAST の指定を参照してください。