VAR_POP または VARIANCE または VAR

VAR_POP 関数は、数値の集合のバイアス偏差 (/n) を戻します。

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                    .-ALL------.                          
>>-+-VAR_POP--+--(--+----------+--numeric-expression--)--------><
   +-VARIANCE-+     '-DISTINCT-'                          
   '-VAR------'                                           

バイアス偏差を計算するための数式は以下のとおりです。
   VAR_POP = SUM(X**2)/COUNT(X) - (SUM(X)/COUNT(X))**2
numeric-expression
変更の始まり任意の組み込み数値、文字ストリング、 またはグラフィック・ストリングのデータ・タイプの値を戻す式。 引数が文字ストリングまたはグラフィック・ストリングの場合、関数を評価する前に DECFLOAT(34) にキャストされます。変更の終わり

引数が DECFLOAT(n) である場合、関数の結果は DECFLOAT(34) です。それ以外の場合、結果のデータ・タイプは、倍精度の浮動小数点数になります。

この関数は、引数の値から NULL 値を除いた値の集合に対して適用されます。 DISTINCT が指定される場合は、重複する値は除かれます。

結果が、NULL になることもあります。値のセットが空の場合、結果は NULL 値になります。それ以外 の場合は、結果は集合の中の値の偏差になります。

値が加算される順序は未定義ですが、中間結果はすべて結果のデータ・タイプの範囲内になければなりません。

特殊値 DECFLOAT を含む結果: 引数のデータ・タイプが 10 進浮動小数点であり、特殊値 sNaN または -sNaN、もしくは +Infinity と -Infinity の両方が集約に含まれる場合、エラーまたは警告が戻されます。それ以外の場合、+NaN または -NaN が検出されれば、結果は +NaN または -NaN になります。+Infinity または -Infinity が検出されれば、結果は +Infinity または -Infinity になります。

代替構文: SQL 2003 規格に準拠して VAR_POP を使用する必要があります。

  • 表 EMPLOYEE を使用して、部門 A00 の従業員の給与の偏差を、ホスト変 数 VARNCE (倍精度浮動小数点数) にセットします。
         SELECT VAR_POP(SALARY)
           INTO :VARNCE
           FROM EMPLOYEE
           WHERE WORKDEPT = 'A00';
    上記の結果、VARNCE は約 94 915 000 にセットされます。