COVARIANCE
COVARIANCE 関数は、数値の組の集合に関する (集団) 共分散を戻します。
- expression1
- 任意の組み込み数値、文字ストリング、 またはグラフィック・ストリングのデータ・タイプの値を戻す式。 引数が文字ストリングまたはグラフィック・ストリングの場合、関数を評価する前に DECFLOAT(34) にキャストされます。
- expression2
- 任意の組み込み数値、文字ストリング、 またはグラフィック・ストリングのデータ・タイプの値を戻す式。 引数が文字ストリングまたはグラフィック・ストリングの場合、関数を評価する前に DECFLOAT(34) にキャストされます。
いずれかの引数が 10 進浮動小数点数の場合、関数の結果は DECFLOAT(34) となります。それ以外の場合は、関数の結果は倍精度浮動小数点数です。結果が、NULL になることもあります。
この関数は、引数の値から導出されたペアの集合 (expression1, expression2) から、 expression1 または expression2 のどちらかが NULL であるすべてのペアを除外したものに対して適用されます。
この関数が空のセットに適用されると、結果は NULL 値になります。 それ以外の場合、結果はそのセット内の値ペアの共分散になります。結果は、次のようにして割り出されます。
- avgexp1 を AVG(expression1) の結果に、 avgexp2 を AVG(expression2) の結果にします。
- COVARIANCE(expression1, expression2) の結果は以下になります。
AVG( (expression1 - avgexp1) * (expression2 - avgexp2) )
値を集計する順序は定義されていませんが、 すべての中間結果は結果のデータ・タイプの範囲内になければなりません。
注記
代替構文: COVAR または COVAR_POP は COVARIANCE のシノニムとして指定できます。
例
- EMPLOYEE 表を使用して、ホスト変数 COVARNCE を、部門 'A00' の従業員の給与と賞与の間に見られる共分散に設定します。
サンプル表を使用した場合、COVARNCE は 1743000.0000 に設定されます。SELECT COVARIANCE(SALARY, BONUS) INTO :COVARNCE FROM EMPLOYEE WHERE WORKDEPT = ‘A00’;