以前の IBM® i オペレーティング・システムがインストールされている場合に IBM i V5R3 以降にアップグレードするには、時間帯を設定してからシステムを新規リリースにアップグレードする必要があります。
アップグレードの完了後に正しい時間帯がすぐに設定されますので、この方法を使用することをお勧めします。
アップグレード前に時間帯を設定するには、
サポートされている IBM i ソフトウェア・アップグレード用のリリースを取得している必要があります。
IBM i ソフトウェア・アップグレードの前に
システムの時間帯オブジェクトを定義するには、
システム (QSYS) ライブラリーに QWCTIMZON という名前のデータ域を作成します。
初期プログラム・ロード (IPL) を実行する際、
システムは時間帯 (QTIMZON) システム値のデフォルト値を判別する際にこのオブジェクトを使用します。
時間帯のデータ域を作成するには、次のステップを実行します。
- 5250 エミュレーター・セッションを使用してご使用のシステムサーバーにサインオンする。
- 次のコマンドを入力して F4 を押す。
CRTDTAARA
- データ域 (DTAARA) の名前に QWCTIMZON を指定する。
- データ域 (DTAARA) のライブラリーに QSYS を指定する。
- Type パラメーターに *CHAR を指定する。
- Enter を押す。
- Length パラメーターに 16 を指定する。
- 「初期値 (Initial Value)」には、以下のフォーマットを使用する。
バイト 1: |
UTC からの現在のオフセットの符号 (「+」または「-」のいずれか) |
バイト 2 から 3: |
UTC から現在オフセットされている時間 (00 から 12) |
バイト 4: |
時間の区切り記号 |
バイト 5 から 6: |
UTC から現在オフセットされている分数 (00 から 59) |
バイト 7 から 16: |
時間帯の記述名 (左寄せで、右側にはブランクを入れる。) |
表 1. 例バイト |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
|
- |
0 |
6 |
: |
0 |
0 |
Q |
N |
0 |
6 |
0 |
0 |
C |
S |
T |
|
- Enter を押して、データ域を作成する。
オペレーティング・システムのアップグレード中に、システムはこのデータ域を使用して、
時間帯 (QTIMZON) のシステム値を設定します。