IBM i Access Family ライセンス・プログラム (5770-XW1) を使用するには、ライセンスの使用制限を判断し、IBM i プラットフォームで使用制限を更新して、ライセンス・キー情報を入力する必要があります。
次の機能を使用するには、
IBM i Access Family ライセンスおよび
IBM i ライセンスが必要です。
- 5250 ディスプレイおよび印刷エミュレーター
- データ転送
- IBM i Access for Web
重要: IBM i Access Family 5770-XW1 には、ソフトウェア・ライセンス・キーが必要です。IBM i Access Family は、特定のリリースを対象にした IBM i ソフトウェアのすべてのオーダーに同梱されているキー付きメディアに含まれています。5770-XW1 をオーダーした場合、ライセンス・キーが付与されます。5770-XW1 をオーダーしていない場合、キー付きメディアの製品を 70 日間評価 (試用) することができます。70 日間の評価期間が終了する時点で、まだ製品をオーダーしておらず、ソフトウェア・ライセンス・キーを受け取っていないと、製品は使用不可になります。ソフトウェア・ライセンス・キーは 18 桁の許可コードであり、指定された IBM i プラットフォーム上でキー付きメディアのソフトウェア製品や機能を使用できるようにするものです。
5250 ディスプレイ、印刷エミュレーター、およびデータ転送の機能以外のすべての機能については、IBM i ライセンスのみで使用できます。
ライセンスの使用制限
IBM i
Access Client ソリューションのクライアントは、IBM i プラットフォームにアクセスし、同時に活動状態となる PC の台数によってライセンスが交付されます。IBM i
Access Client ソリューションを実行する PC は、ライセンス交付を受けた機能の使用期間と IBM i
Access Client ソリューションの「設定」パネルで指定された追加時間を合算した期間、ライセンスを保持します。この期間が切れると、そのライセンスを他の PC が使用できるようになります。1 台の PC が複数の IBM i プラットフォーム上でライセンス・プログラムにアクセスする場合、その PC は、ライセンス交付を受けた機能を使用して接続する IBM i プラットフォームごとにライセンスが必要になります。
PC で IBM i
Access Client ソリューションを使用するとき、その PC 上で、IBM i プラットフォームへの複数のセッションを確立できます。ただし、使用される IBM i Access Family ライセンスは 1 つのみです。
例えば、複数の 5250 エミュレーションまたはデータ転送セッションを開始できますが、PC に必要なライセンスは 1 つのみです。
IBM i Access for Web (5770-XH2) も、IBM i Access Family のライセンスを必要とする製品です。IBM i Access for Web 製品を IBM i
Access Client ソリューションと同じ PC で使用する場合、製品ごとに別個のライセンスが使用されることに注意してください。したがって、両方の製品を使用するときには、1 台の PC で、少なくとも 2 つの IBM i Access Family ライセンスが必要です。IBM i Access for Web のライセンス使用について詳しくは、IBM i Access for Web のライセンス情報のトピックを参照してください。
ライセンス交付は、IBM i Access Family レベルで管理されます。
したがって、ライセンスの使用制限の範囲内であれば、IBM i
Access Client ソリューションおよび IBM i Access for Web のクライアントを任意の組み合わせで使用できます。
IBM i Access ライセンスの使用制限を判断するには、以下を実行します。
IBM i Access Family ライセンス・プログラムの使用
IBM i Access Family ライセンス・プログラム (5770-XW1) を使用するには、使用制限を更新して、ライセンス・キー情報を入力する必要があります。
- ご使用のシステム上の 5770-XW1 製品の使用制限を更新するには、次のようにします。
- 接続しようとする IBM i プラットフォームで WRKLICINF コマンドを入力します。製品のリストが表示されます。
- 製品「5770-XW1, Base」、機能「5050」の隣の入力フィールドに、2 と入力します。
IBM i Access 用に購入したライセンス数に使用制限を変更します。IBM i Access のプロセッサー・ベース・オプションを購入した場合、使用制限の値として *NOMAX を入力してください。購入した数を超える数を入力すると、IBM の使用許諾契約違反となります。
- ライセンス・キー情報を入力するには、次のようにします。
- 接続しようとする IBM i プラットフォームで WRKLICINF コマンドを入力します。製品のリストが表示されます。
- 製品「5770-XW1 オプション 1」、機能「5101」の隣の入力フィールドに 1 と入力します。
- ライセンス・キー情報を入力します。
注: 機能 5101 の「使用制限」および「プロセッサー・グループ」の ADDLICKEY 値:
- 機能 5101 の「使用制限」フィールドには、常に値 *NOMAX を入力してください。使用制限の値 *NOMAX は、ソフトウェア・キーの一部として必要です。値 *NOMAX は、ユーザー・ベース・ライセンスのもとでライセンス交付を受けたユーザー数を表すものではありません。
- ユーザー・ベース・ライセンスの場合、「プロセッサー・グループ」フィールドに値 *ANY を入力します。プロセッサー・ベース・ライセンスには、ライセンス交付を受けたプロセッサー・グループに対応するプロセッサー・グループの値があります。
ライセンス・キー情報を入力する方法については、インストールする必須プログラムとオプションのプログラムを参照してください。
注: 5770-XW1 製品をインストールし、ライセンス・キー情報を入力したら、セントラル・サーバー・ジョブ (QZSCSRVS) を再始動する必要があります。再始動が実行されない場合、後続のライセンス要求が失敗する可能性があります。QZSCSRVS ジョブは、「事前開始ジョブの開始 (STRPJ)」コマンドおよび「事前開始ジョブの終了 (ENDPJ)」コマンドを使用して制御できます。QUSRWRK サブシステムで実行されているセントラル・サーバー・ジョブ (QZSCSRVS) を終了および再始動する
IBM i コマンドは以下のとおりです。
- ENDPJ SBS(QUSRWRK) PGM(QSYS/QZSCSRVS) OPTION(*IMMED)
- STRPJ SBS(QUSRWRK) PGM(QSYS/QZSCSRVS)