エレクトロニック・サービス・エージェントの管理

エレクトロニック・サービス・エージェントの管理は、構成情報の更新、エレクトロニック・サービス・エージェントのアクティビティーの表示、IBM への接続およびアクセスの検査、およびエレクトロニック・サービス・エージェントの停止から構成されます。

サービス情報を表示するための権限をユーザーに与える

IBM に送信されたサービス情報を表示するための権限をユーザーに与えることができます。権限付与後に、サービス情報は、IBM Electronic ServicesInformation Center の外部へのリンク Web サイト上で表示することができます。

新規 IBM ID の登録

新規 IBM ID を登録するには、My IBM profileInformation Center の外部へのリンク Web サイトに進み、「Register」をクリックします。
重要: エレクトロニック・サービス・エージェントから IBM に送信される最初の IBM ID は、管理者用 ID になります。管理者は、IBM エレクトロニック・サービス Web サイトの機能を使用して IBM ID を管理する権限を持つ唯一の IBM ID を持ちます。

IBM ID の提供

セキュリティーおよびプライバシー上の理由で、IBM ID を特定のシステムに関連付ける必要があります。指定された ID を用いた場合にのみ、該当のシステムのサービス情報を表示することができます。1 つの要求につき最大 2 個の IBM ID を入力することができます。補足的な ID を追加するには、『IBM ID の管理』にある説明を参照してください。サービス情報を表示するための権限のユーザーへの付与は、エレクトロニック・サービス・エージェント・メニューまたはグラフィック・ユーザー・インターフェースを使用して行うことができます。

エレクトロニック・サービス・エージェントを使用して、サービス情報を表示するための権限をユーザーに与えるには、エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューからオプション 3 (サービス情報にアクセスするための権限をユーザーに与える) を選択します。

IBM ID の管理

お客様の IBM ID を管理する (新規 IBM ID のシステムとの関連付けまたは既存の IBM ID の除去を含む) には、IBM Electronic ServicesInformation Center の外部へのリンク Web サイトに進み、左側のナビゲーション・ペインで「Services administration」をクリックします。

エレクトロニック・サービス・エージェントの構成

エレクトロニック・サービス・エージェントの値 (例えば、操作上の設定値) を構成するには、以下のステップに従います。
  1. コマンド行に GO SERVICE と入力します。
  2. エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューでオプション 1 (サービス・エージェントの属性の変更) を選択します。

エレクトロニック・サービス・エージェントのアクティビティーの表示

エレクトロニック・サービス・エージェントを使用して、問題報告アクティビティー、サービス情報収集アクティビティー、および監査ログを表示することができます。

問題報告アクティビティーには、次の情報が含まれます。
  • エレクトロニック・サービス・エージェントによって処理される問題の状況
  • サービス割り当て番号
  • 再試行情報、およびサービス情報に問題が付随しているかどうかの情報
  • 問題に関するサービス情報が送信されたかどうかの情報

サービス情報収集には、収集されて IBM に送信されたサービス情報のタイプ、ならびにサービス情報が収集および送信された日時が含まれます。

監査ログには、検出されたエレクトロニック・サービス・エージェントのアクティビティーおよびエラーに関する情報が含まれます。

エレクトロニック・サービス・エージェントのアクティビティーを表示するには、次のようにします。
  • 問題報告情報を表示するには、エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューで、オプション 4 (問題報告情報の表示) を選択します。
  • サービス情報収集アクティビティーを表示するには、エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューで、オプション 5 (サービス情報収集の表示) を選択します。
  • 監査ログを表示するには、エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューで、オプション 14 (監査ログの表示) を選択します。

テストに関する問題の送信

問題報告機能が正しく機能しているかどうかを判別するには、テストに関する問題を IBM に送信します。テストに関する問題を送信するには、エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューで、オプション 15 (テストに関する問題の送信) を選択します。

ソフトウェア問題の報告

エレクトロニック・サービス・エージェントは、i5/OS Service Monitor に よって検出されるソフトウェア問題を報告します。Service Monitor は、特定の状態のシステムをモニターするサービス機能です。エレクトロニック・サービス・エージェントは、問題報告だけでなく、1 次的なサービス情報を自動的に IBM に送信します。 2 次的なサービス情報は、手動で IBM に送信できます。

2 次的なサービス情報を手動で送信するには、以下のステップに従います。
  1. エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューで、オプション 2 (サービス情報収集の実行) を選択します。
  2. 「情報収集 (Collect information)」フィールドで、*YES を指定します。
  3. 「情報送信 (Send information)」フィールドで、*YES を指定します。
  4. 「サービス情報 (Service information)」フィールドで、*PRBID を指定します。
  5. Enter キーを押します。
  6. 「問題 ID (Problem identifier)」フィールドで、2 次的なサービス情報の送信に使用する問題ログの問題 ID を指定します。
  7. 「問題に関する情報 (Information for a problem)」フィールドで、*SECONDARY を指定します。

エレクトロニック・サービス・エージェントの停止および開始

エレクトロニック・サービス・エージェントは、活動化プロセスの完了時に自動的に開始されます。ただし、エレクトロニック・サービス・エージェントを停止または開始する必要が生じる場合もあります。

エレクトロニック・サービス・エージェントの問題検出モニターを停止または開始するには、エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューの「ジョブ」グループから、オプション 8 (ジョブの終了)、オプション 9 (ジョブの開始)、またはオプション 10 (ジョブの処理) を選択します。エレクトロニック・サービス・エージェントは、オプション 8 (ジョブの終了) を使用して停止された場合は、システムまたは論理区画のリブート後に自動的に開始されます。

サービス・エージェントを停止および開始するもう一つの方法は、「Enable」設定を用いた方法です。つまり、エレクトロニック・サービス・エージェントを使用可能にする場合は *YES、使用不可にする場合は *NO を指定します。 エレクトロニック・サービス・エージェントは、「Enable」設定を使用して停止された場合は、システムまたは論理区画のリブート後も停止されたままになります。サービス・エージェントを再始動するには、「Enable」設定を *YES に設定してください。

IBM への接続のテスト

システムまたは論理区画と IBM との間のサービス・エージェント接続が機能していることを確認するには、エレクトロニック・サービス・エージェント・メインメニューで、オプション 17 (サービス・エージェント接続の確認) を選択します。