ODBC データ・ソースの手動による構成

GUI では設定できないデータ・ソース・オプションを手動で設定する方法を学習します。

ODBC データ・ソースのグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) には、最も一般的に使用される接続オプションのサブセットが組み込まれています。追加の接続オプションは、接続アプリケーションで、または .odbc.ini ファイルを編集することによって、指定します。

接続オプションを手動で構成する前に、トピック『接続ストリング・キーワード』を参照してください。

.odbc.ini ファイルに接続オプションを追加するには、以下の手順で行います。

  1. テキスト・エディターを使用して、ワークステーション上で .odbc.ini ファイルを開きます。
    • ユーザー・データ・ソースの場合、このファイルは、そのデータ・ソースを作成したユーザーのルート・ディレクトリーに入っています。例えば、ユーザー exampleUser のファイルは、/home/exampleUser/.odbc.ini です。
    • システム・データ・ソースの場合、.odbc.ini は、unixODBC ドライバー・マネージャーの導入方法に応じて、/etc/odbc.ini または /usr/local/etc/odbc.ini にあります。
  2. .odbc.ini ファイル 内に複数の ODBC データ・ソースがある場合、目的のデータ・ソースが含まれているファイルのセクション、つまり、構成する追加の接続オプションのターゲットを見付けます。
  3. データ・ソース内の最後の項目の後に新しい行を追加し、新しい接続オプションとその値を入力します。
    • 構文は keyword = value です。
    • 例えば、日付形式を、そのデフォルトの 5 (yyyy-mm-dd または *ISO) から 1 (mm/dd/yy または *MDY) に変更する場合、新しい行に DFT = 1 を追加します。
  4. ステップ 3 を繰り返して、その他の接続オプションをデータ・ソースに追加します。
  5. .odbc.ini ファイルを保管します。
図 1. .odbc.ini ファイル DSN 項目の例
[System i DSN]
Description = System i Access ODBC Driver DSN for i5/OS
Driver = System i Access ODBC Driver
System = SystemiName
UserID =
Password =
Naming = 0
DefaultLibraries = QGPL
Database =
ConnectionType = 0
CommitMode = 2
ExtendedDynamic = 0
DefaultPkgLibrary = QGPL
DefaultPackage = A/DEFAULT(IBM),2,0,1,0,512
AllowDataCompression = 1
LibraryView = 0
AllowUnsupportedChar = 0
ForceTranslation = 0
Trace = 0
注:
  1. 同じ接続について複数の項目を、特定のデータ・ソースの同じセクションに追加しないでください。この場合、動作が予測不能になります。
  2. レジストリーを手動で編集すると、ODBCConfig を使用して、データ・ソースを構成できます。
    注: unixODBC ドライバー・マネージャーの以前のバージョンでは、ODBCConfig を使用してデータ・ソースを構成すると、手動で追加されたオプションは odbc.ini ファイルから削除されました。この問題が起きた場合は、unixODBC ドライバー・マネージャーの新しいバージョンが必要です。
  3. 接続ストリングでアプリケーションによって指定されたオプションは、.odbc.ini ファイルに指定されたあらゆるオプションをオーバーライドします。
関連情報
接続ストリング・キーワード