高可用性概要

業務の継続性 とは、業務が停止を持ちこたえて、 事前に定めたサービス・レベルの合意に従い、重要なサービスを正常かつ中断せずに行える能力のことを言います。 必要な一定レベルの業務の継続性を達成するには、サービス、ソフトウェア、ハードウェア、および手順の集合体を選択し、 これを文書化された計画に記述して、インプリメントし、正しく実践する必要があります。 業務の継続性のソリューションは、データ、作動環境、アプリケーション、アプリケーション・ホスティング環境、およびエンド・ユーザー・インターフェースに対応するものでなければなりません。良質で完全な業務の継続性のソリューションを提供するには、これらすべてが使用可能でなければなりません。

業務継続性には、災害時回復 (DR) と高可用性 (HA) が含まれます。 高可用性とは、あらゆる停止 (計画、計画外、および災害によるもの) に耐え、重要なアプリケーションの処理をすべて続行できる能力のことです。 最終目標は、停止時間を総サービス時間の .001% 未満にすることです。高可用性環境では通常、災害時回復のシナリオと比べて、目標リカバリー時間が短く (数秒から数分単位に) 設定されています。また、目標リカバリー・ポイントも「エンド・ユーザーの混乱がないようにすること」と、厳しいものになっています。

高可用性ソリューションは、バックアップ・システムへの完全自動フェイルオーバーを行い、 ユーザーとアプリケーションが混乱なく作業を継続できるようにします。 HA ソリューションは、即時リカバリー・ポイントを提供する機能を備えていなければなりません。 同時に、これらのソリューションは、非 HA ソリューション・トポロジーにおけるリカバリー時間と比べて、 はるかに優れたリカバリー時間機能を提供する必要があります。