エンタープライズ識別マッピング (EIM)

EIM (エンタープライズ識別マッピング) for System i® プラットフォームは、管理者およびアプリケーション開発者が企業全体の複数のユーザー・レジストリーを管理する際の問題を解決する、IBM® インフラストラクチャーの i5/OS® インプリメンテーションです。

ネットワークを使用する企業の大半は複数のユーザー・レジストリーの問題に直面しています。 企業内の各個人や各エンティティーが各レジストリーにユーザー ID を持つ必要があるためです。 複数のユーザー・レジストリーの必要性は、すぐに管理上の大きな問題になり、 ユーザーにも、管理者にも、アプリケーション開発者にも影響を与えます。 EIM は、企業内の複数のユーザー・レジストリーとユーザー ID の管理を容易にするソリューションを低費用で可能にするものです。

EIM により、企業内の個人のさまざまなユーザー・レジストリー内のさまざまなユーザー ID 間の、 アソシエーションと呼ばれる ID マッピングのシステムを作成できます。 EIM はまた、作成した ID マッピングを使用して、ユーザー ID 間の関係を検索できるアプリケーションを開発するために、 異種のプラットフォーム間で使用できる API の共通セットを提供します。 さらに、EIM をネットワーク認証サービス (Kerberos の i5/OS インプリメンテーション) と結合して使用し、シングル・サインオン環境を提供することができます。

EIM の構成および管理は、System i ナビゲーターという System i グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使って行えます。 System i プラットフォームでは EIM を使用して、i5/OS のインターフェースで ネットワーク認証サービスを用いたユーザー認証を行えるようにしています。 i5/OS だけでなくアプリケーションも Kerberos チケットを受け入れて、 EIM を使用して Kerberos チケットが表している個人と同じ個人を表すユーザー・プロファイルを検索することができます。

EIM がどのように作用するか、EIM の概念、 およびユーザーの企業内でどのように EIM を使用できるかについて詳しくは、以下を確認してください。