分散アプリケーション開発に Sun TI-RPC の使用

リモート・プロシージャー・コール (RPC) は高水準のパラダイムを提供しており、 分散アプリケーションを相互に通信させることができます。

Sun Microsystems 社が開発したオープン・ネットワーク・コンピューティング (ONC) RPC を使用すると、 クライアント・アプリケーションをサーバー・メカニズムから容易に分離して分散することができます。 トランスポート層に依存しないリモート・プロシージャー・コール (TI-RPC) または ONC+ RPC は、 リリースされている RPC の最新バージョンです。 TI-RPC では、ネットワーク層で使用される、 基礎となるプロトコルを抽出する方法を提供することにより、 プロトコル同士でより途切れの少ない伝送を行うことができます。

TI-RPC を使用して分散アプリケーションを設計、インプリメント、 および保守する方法についての詳細は、Sun Microsystems Documentation の Web サイト にある「ONC+ 開発ガイド」(Sun Microsystems, Inc. 著) を参照してください。

• 「分散アプリケーション開発に Sun TI-RPC の使用」の PDF ファイル
  この情報の PDF ファイルを表示および印刷することができます。
• rpcbind デーモンの使用
  クライアントがリモート・プロシージャー・コール (RPC) サービスへの接続を望む場合、 RPC は rpcbind デーモンと連絡を取り、サービスのアドレスを要求します。 このようにして、アドレッシングが動的にできるため、 クライアントはサービスが待機しているポートを知る必要がありません。
• rpcgen コンパイラーの使用
  RPCGEN コマンドは、 リモート・プロシージャー・コール言語 (RPCL) で書かれた入力ファイルから C コードを生成します。 生成された C コードを使用して、RPC プロトコルをインプリメントします。
• ネットワーク選択メカニズムの使用
  ネットワーク選択メカニズムにより、 アプリケーションが実行する際のトランスポートを選択することができます。
• データ変換サポートの使用
  i5/OS® オペレーティング・システム上で、トランスポート層に依存しないリモート・プロシージャー・コール (TI-RPC) のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) はすべて各国語サポート (NLS) に対応しています。
• 例: TI-RPC コードに基づいてサービス・アプリケーションを開発する
  トランスポート層に依存しないリモート・プロシージャー・コール (TI-RPC) プログラミングは、 i5/OS オペレーティング・システム上でクライアント/サーバー・ベースの分散アプリケーションを開発するための効率的な方法を提供します。
• 例: TI-RPC コードに基づいてクライアント・アプリケーションを開発する
  i5/OS オペレーティング・ システムでクライアント・アプリケーションを開発するには、ガイドラインとしてこのコード例を使用します。