制限状態他のユーザーからの干渉を受けずに、i5/OS(TM) システムで作業を行いたい場合があります。 このような場合は、システムを制限状態にして作業を行います。 制限状態とは、i5/OS システムの全サブシステムが終了しており、制御サブシステムでユーザー・ジョブが 1 つだけアクティブになっている状態のことです。 制御サブシステムは、システムが始動したときに自動的に始動されるサブシステムであり、 制御サブシステム (QCTLSBSD) システム値により指定されています。IBM(R) は、制御サブシステムとして使用できる 2 つのサブシステム記述 QBASE および QCTL を出荷しています。 i5/OS Information Center のシステム出荷時のサブシステムに、追加情報が記載されています。 システム・コマンドの中には、例えば、システムや基本的なユーザー 補助記憶域プール (ASP) 用の システム保管 (SAVSYS) や 記憶域再利用 (RCLSTG) のように、 システムが制限状態でなければ実行できないものもあります。 制限状態により、システムからオブジェクトへのアクセスが他の機能の干渉を受けないこと、 およびシステム・コマンドの実行中にこれらのオブジェクトが変更されないことが保証されます。 さらに、電源遮断前にシステムを制限状態にすることができます。 こうすることで、確実にすべてのユーザー作業が終了してからシステムの電源がオフになります。 ユーザー・ジョブの終了中に問題が発生した場合は、システム・オペレーターは残りのアクティブ・ジョブから支援を提供できます。 これは、 システム電源遮断 (PWRDWNSYS) コマンドが先に呼び出された場合には、コマンド発行者のジョブが他のすべてのユーザー・ジョブと 一緒に終了してしまうため、実行できません。 システムが制限状態になるとき、サブシステムで実行中の他のすべてのジョブが終了するので、 それらのジョブで実行中の機能はこの間無効になります。 例えば、QSYSWRK サブシステムで実行中の TCP/IP サーバーは、システムが制限状態にある間は使用不可能になります。 重要なシステム機能を扱うため、制限状態の間もシステム・ジョブは活動中です。 ただし、システム・ジョブにより提供されているすべての機能が使用可能であるわけではありません。 例えば、QJOBSCD システム・ジョブは、システムが制限状態の間はジョブ・スケジュール・エントリーにジョブを投入しません。 制限状態に関する追加情報については、次のセクションを参照してください。
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