物理ファイル変更 (CHGPF)

実行可能場所: すべての環境 (*ALL)
スレッド・セーフ: いいえ
パラメーター

エラー・メッセージ

物理ファイル変更(CHGPF)コマンドは,物理ファイルおよびそのすべてのメンバーの属性を変更します。追加操作にその他の値が指定されるか省略時値に設定されない限り,それ以後にファイルに追加されたすべてのメンバーに対して,変更された属性が使用されます。特定のメンバーの属性を変更するためには,物理ファイル変更(CHGPFM)コマンドを指定してください。

制約事項:


パラメーター

キーワード 記述 選択項目 ノーツ
FILE 物理ファイル 修飾オブジェクト名 必須, キー, 定位置 1
修飾子 1: 物理ファイル 名前
修飾子 2: ライブラリー 名前, *LIBL, *CURLIB
SYSTEM システム *LCL, *RMT, *FILETYPE オプショナル, キー
SRCFILE ソース・ファイル 単一値: *NONE
その他の値: 修飾オブジェクト名
オプショナル, キー
修飾子 1: ソース・ファイル 名前, QDDSSRC
修飾子 2: ライブラリー 名前, *LIBL, *CURLIB
SRCMBR ソース・メンバー 名前, *FILE オプショナル
OPTION ソース・リスト・オプション 値 (最大 3 回の繰り返し): *SRC, *NOSRC, *SOURCE, *NOSOURCE, *LIST, *NOLIST, *SECLVL, *NOSECLVL, *EVENTF, *NOEVENTF オプショナル
GENLVL 生成重大度レベル 0-30, 20 オプショナル
FLAG フラグづけ重大度レベル 0-30, 0 オプショナル
DLTDEPLF 従属論理ファイル削除 *NO, *YES オプショナル
RMVCST 制約の除去 *RESTRICT, *REMOVE オプショナル
EXPDATE メンバーの満了日 日付, *SAME, *NONE オプショナル
MAXMBRS メンバーの最大数 整数, *SAME, *NOMAX オプショナル
ACCPTHSIZ アクセス・パス・サイズ *SAME, *MAX4GB, *MAX1TB オプショナル
MAINT アクセス・パスの保守 *SAME, *IMMED, *REBLD, *DLY オプショナル
RECOVER アクセス・パス回復 *SAME, *NO, *AFTIPL, *IPL オプショナル
FRCACCPTH 強制キー順アクセス・パス *SAME, *NO, *YES オプショナル
SIZE メンバー・サイズ 単一値: *NOMAX
その他の値: 要素リスト
オプショナル
要素 1: 初期レコード数 1-2147483646, *SAME
要素 2: 増分レコード数 0-32767, *SAME
要素 3: 最大増分値 0-32767, *SAME
ALLOCATE 記憶域割り振り *NO, *YES, *SAME オプショナル
UNIT 入れたい記憶装置 1-255, *SAME, *ANY, *SSD オプショナル
FRCRATIO 強制書き出しレコード数 整数, *SAME, *NONE オプショナル
WAITFILE 最大ファイル待機時間 整数, *SAME, *IMMED, *CLS オプショナル
WAITRCD 最大レコード待機時間 整数, *SAME, *IMMED, *NOMAX オプショナル
SHARE オープン・データ・パス共用 *SAME, *NO, *YES オプショナル
DLTPCT 許される削除レコードの最大% 1-100, *NONE, *SAME オプショナル
REUSEDLT 削除済みレコードの再使用 *SAME, *YES, *NO オプショナル
SRTSEQ 分類順序 単一値: *SAME, *SRC, *JOB, *LANGIDSHR, *LANGIDUNQ, *HEX
その他の値: 修飾オブジェクト名
オプショナル
修飾子 1: 分類順序 名前
修飾子 2: ライブラリー 名前, *LIBL, *CURLIB
LANGID 言語ID 文字値, *JOB, *SAME オプショナル
LVLCHK レコード様式レベルの検査 *SAME, *YES, *NO オプショナル
KEEPINMEM メモリーに保管 *SAME, *NO, *YES オプショナル
NODGRP ノード・グループ 単一値: *NONE, *SAME
その他の値: 修飾オブジェクト名
オプショナル
修飾子 1: ノード・グループ 名前
修飾子 2: ライブラリー 名前, *LIBL, *CURLIB
PTNKEY 区画キー 単一値: *SAME
その他の値 (最大 300 回の繰り返し): 名前
オプショナル
TEXT テキスト'記述' 文字値, *SAME, *BLANK オプショナル
CCSID コード化文字セットID 1-65535, *SAME, *HEX オプショナル

物理ファイル (FILE)

変更される物理ファイルを指定します。

注: 分散データ管理機能(DDM)ファイルが指定されている場合には,変更する物理ファイルの名前およびそのファイルを変更するリモート・システムの名前がそのDDMファイルに入っています。詳細については,このコマンドのシステム(SYSTEM)パラメーターを参照してください。

これは必須パラメーターです。

修飾子1: 物理ファイル

名前
物理ファイルの名前を指定してください。

修飾子2: ライブラリー

*LIBL
最初に一致するものが見つかるまで,現行スレッドのライブラリー・リスト内のすべてのライブラリーが検索されます。
*CURLIB
ファイルを見つけるためにスレッドの現行ライブラリーが使用されます。ジョブの現行ライブラリーとして指定されているライブラリーがない場合,QGPLライブラリーが使用されます。
名前
検索するライブラリーの名前を指定してください。

システム (SYSTEM)

物理ファイルをローカル・システムで変更するかあるいはリモート・システムで変更するか,そのいずれかを指定します。

*LCL
物理ファイルはローカル・システムで変更されます。
*RMT
物理ファイルは,分散データ管理機能(DDM)を使用するリモート・システム上で変更されます。物理ファイル(FILE)パラメーターに指定する物理ファイル名は,変更される物理ファイルの名前およびファイルの変更が行われるリモート・システムの名前を識別するDDMファイルの名前でなければなりません。
*FILETYPE
FILEパラメーターで指定された名前がDDMファイルである場合には,そのDDMファイルのリモート・ロケーション(RMTLOCNAME)パラメーターで指定されたリモート・システムで物理ファイルの変更が行われます。FILEパラメーターで指定された名前がDDMファイルでない場合には,ローカル・システムでその名前の物理ファイルの変更が行われます。

ソース・ファイル (SRCFILE)

物理ファイルの変更に使用されるソース・ファイルを指定します。ソース・ファイルには,レコード様式とそのフィールド,およびファイルとそのメンバーのアクセス・パスを記述する仕様が入っています。作成されるデータ記述仕様(DDS)については,IBM i Information Center(http://www.ibm.com/systems/i/infocenter/)の「データベース」カテゴリーおよびIBM i Information Center(http://www.ibm.com/systems/i/infocenter/)の「プログラミング」カテゴリーの「DDS」トピック・コレクションを参照してください。

形式属性を変更すると,既存のファイルのデータは新しい属性に変換されます。

重要:

アクセス・パスの属性を変更するか,あるいはこの形式のキー・フィールドのいずれかの属性を変更すると,新しいアクセス・パスを構築しなければならない場合があります。

注: データまたはアクセス・パスの属性を変更する場合には,ファイル変更操作が完了するまでに長時間を要することがあります。対話ユーザーに操作の進行状況を知らせるために状況メッセージが送られます。

単一値

*NONE
ソース・ファイルが指定されていません。このファイルの形式もアクセス・パスの属性も変更されません。

修飾子1: ソース・ファイル

QDDSSRC
物理ファイルの変更に使用するDDSはソース・ファイルQDDSSRCに入っています。
名前
物理ファイルの変更に使用するDDSが入っているソース・ファイルの名前を指定してください。

修飾子2: ライブラリー

*LIBL
最初に一致するものが見つかるまで,現行スレッドのライブラリー・リスト内のすべてのライブラリーが検索されます。
*CURLIB
スレッドの現行ライブラリーが検索されます。スレッドの現行ライブラリーとして指定されているライブラリーがない場合,QGPLライブラリーが検索されます。
名前
検索するライブラリーの名前を指定してください。

ソース・メンバー(SRCMBR)

変更される物理ファイルのDDSが入っているソース・ファイル・メンバーを指定します。

注: このパラメーターが有効となるのは,ソース・ファイル (SRCFILE)パラメーターにソース・ファイルが指定されたときだけです。

*FILE
ソース・ファイルのメンバー名は,変更する物理ファイルの名前と同じです。
名前
物理ファイルの変更に使用するソース・ファイルのメンバーの名前を指定してください。

ソース・リスト・オプション (OPTION)

ファイルの変更時に作成される出力のタイプを指定します。このパラメーターには,以下の値を4つまで任意の順序で指定することができます。オプションに両方の値を指定した場合,あるいはいずれの値も指定しなかった場合には,最初の値が使用されます。

:

ソース・リスト・オプション

*SRCまたは*SOURCE
ファイルの変更に使用するソース・ステートメント,および起こったエラーについて印刷出力が作成されます。
*NOSRCまたは*NOSOURCE
エラーが検出されない限り,ソース・ステートメントの印刷出力は作成されません。エラーが検出されると,エラーがそのエラーの原因となったキーワードまたはレコード様式と一緒にリストされます。

プログラム・リスト・オプション

*LIST
ソース・ステートメントおよび他のフィールド記述の参照から得られるファイル仕様の詳細リストを示す展開ソース印刷出力が作成されます。
*NOLIST
展開ソース印刷出力は作成されません。

2レベル・メッセージ・テキスト・オプション

*NOSECLVL
DDSの印刷出力のメッセージのセクションには,DDSの処理時に見つかったエラーの第2レベル・メッセージは入っていません。
*SECLVL
第2レベル・メッセージ・テキストがソース・リストに組み込まれます。

イベント・ファイル作成オプション

*NOEVENTF
コンパイラーは,連携開発環境 (コード)プロダクトのイベント・ファイルを作成しません。
*EVENTF
コンパイラーは,コードプロダクトで使用できるイベント・ファイルを作成します。イベント・ファイルは,オブジェクト・ライブラリーのファイルEVFEVENTの中にメンバーとして作成されます。コードプロダクトは,このファイルを使用して,コードエディターによって統合されたエラー・フィードバックを提供します。通常,この値はユーザーのためにコードプロダクトによって指定されます。

生成重大度レベル (GENLVL)

変更操作が正常に実行されないエラーの重大度レベルを指定します。重大度レベルがこの値に等しいかまたはそれより大きいエラーが起こると,操作は終了します。

:

20
20以上のエラー重大度レベルは,変更操作を終了します。
0から30
使用可能な最大の重大度レベルを指定してください。指定した重大度レベルが0の場合には,ファイルは変更されません。

フラグづけ重大度レベル (FLAG)

リストするメッセージの最小重大度レベルを指定します。

注: このパラメーターが有効となるのは,ソース・ファイル(SRCFILE)パラメーターにソース・ファイルが指定されたときだけです。

0
すべてのメッセージがリストされます。
0から30
リストするメッセージの最小重大度を示す数値を指定してください。指定する値は,生成重大度レベル (GENLVL)パラメーターで指定する値以上でなければなりません。

従属論理ファイル削除 (DLTDEPLF)

変更操作の一部としてフィールドがファイルから除去された場合に,そのフィールドに従属する論理ファイルおよび実体化されたQUERYテーブルが削除されるかどうかを指定します。フィールドは,その定義がソース・ファイルに示されたDDSに組み込まれていないとファイルから除去されます。

注: このパラメーターが有効となるのは,ソース・ファイル(SRCFILE)パラメーターにソース・ファイルが指定されたときだけです。

*NO
従属ファイルは削除されません。アクセス・パスが従属するフィールドは除去されず,ファイルは変更されません。コマンドは終了します。
*YES
ファイルから除去されるフィールドに従属するファイルは削除されます。

制約の除去 (RMVCST)

参照制約の親ファイルが削除される時に,関連する一連の従属ファイルで制約関係が除去されるかどうかを指定します。

注: このパラメーターが有効となるのは,従属論理ファイル削除(DLTDEPLF)パラメーターに*YESが指定された時だけです。

*RESTRICT
制約関係は除去されません。親ファイルは除去されず,ファイルは変更されません。コマンドは終了します。
*REMOVE
ファイルから除去されるフィールドに従属する制約は除去されます。固有の制約が除去されると,その固有の制約に従属する参照制約も除去されます。

メンバーの満了日 (EXPDATE)

ファイルの全メンバーの満了日を指定します。満了日を指定した場合には,ファイルのすべてのメンバーが変更されます。このパラメーターを変更することにより,満了日を過ぎたメンバーに新しい満了日を指定することができます。満了日は,現在の日付と等しいかまたはそれより後でなければなりません。

*SAME
ファイルの満了日は変更されません。
*NONE
満了日が指定されていません。
日付
以後ファイル・メンバーが使用できなくなる日付を指定してください。日付はジョブ日付の形式で指定しなければなりません。

メンバーの最大数 (MAXMBRS)

一時点で物理ファイルに入れることができるメンバーの最大数を指定します。指定するメンバーの最大数は,ファイルのメンバーの現在数より大きいか等しくなければなりません。

*SAME
ファイル中のメンバーの最大数は変更されません。
*NOMAX
メンバーの数については最大数は指定されません。システムの最大数である1ファイルあたり32,767メンバーが使用されます。
整数
物理ファイルに入れることのできるメンバーの最大数を指定してください。有効な値の範囲は1から32767です。

アクセス・パス・サイズ (ACCPTHSIZ)

次の種類のアクセス・パスで占有できる補助記憶域の最大サイズを指定します。

このファイルの値を変更すると,そのファイルによって所有されているアクセス・パスが再作成されることになります。

注: このパラメーターは,ファイル中のデータを参照する照会用に作成されているアクセス・パスには適用されません。

パフォーマンスのヒント

最適なパフォーマンスのためには,このパラメーターを選択する時に,アクセス・パスのキーの競合が頻発するかどうかを考慮してください。

*SAME
値は変更されません。
*MAX4GB
このファイルと関連付けられるアクセス・パスは,最大4ギガバイト(4,294,966,272バイト)の補助記憶域を占有することができます。この値はオペレーティング・システムのバージョン3リリース6モディフィケーション0より前のリリースとの互換性を提供します。
*MAX1TB
このファイルと関連付けられるアクセス・パスは,最大1テラバイト(1,099,511,627,776バイト)の補助記憶域を占有することができます。

アクセス・パスの保守 (MAINT)

物理ファイルのすべてのメンバーに使用するアクセス・パスの保守のタイプを指定します。このパラメーターが有効になるのは,ファイルがキー順アクセス・パスを備えている場合だけです。

*SAME
ファイルのアクセス・パスのメインテナンスは変更されません。
*IMMED
各物理ファイル・メンバーについて,アクセス・パスの保守が継続的に(ただちに)行われます。レコードの変更,追加,または削除がメンバーで行われるたびに,パスが変更されます。挿入および変更が行われるたびに必ず固有性が確保できるようにするために,固有キーを必要とするすべてのファイルについて,*IMMEDを指定してください。
*REBLD
ファイル・メンバーがオープンされる時に,アクセス・パスが再作成されます。アクセス・パスは,メンバーがクローズされ,結果的にアクセス・パスワードのメインテナンスが終了するまで継続的にメインテナンスされます。*REBLDは,固有キー値を含むアクセス・パスには有効でありません。
*DLY
アクセス・パスの保守は,使用するためにメンバーがオープンされるまで遅延されます。ファイルが最後にクローズされてから追加,削除,または変更されたレコードのアクセス・パスだけが変更されます。(ファイルがオープンされている間は,基礎になっているメンバーに対して行ったすべての変更は,アクセス・パスの保守(MAINT)パラメーターに何が指定されていても,ただちに,オープンされたファイルのメンバーのアクセス・パスに反映されます。)ファイルのオープン時に時間のかかる再ビルドを行わないようにするためには,クローズ操作と次のオープン操作の間のアクセス・パスに対する変更の数が少ない場合(このアクセス・パスのレコードの中のキー・フィールドがほとんど変更されない場合)にのみ*DLYを指定しなければなりません。*DLYは固有のキー値が必要なアクセス・パスには正しくありません。

クローズ操作と次のオープン操作の間に行われた変更の数がアクセス・パスのサイズの約10%になった場合には,システムは変更の保管を停止し,アクセス・パスは次回にファイルがオープンされる時に完全に再作成されます。

アクセス・パス回復 (RECOVER)

アクセス・パスに即時メインテナンスまたは遅延メインテナンスをもつファイルについて,アクセス・パスの変更中にシステム障害が起こった場合にファイルの回復処理がいつ行われるかを指定します。このパラメーターは,キー順アクセス・パスが使用される場合にだけ有効です。

*SAME
ファイルの回復属性は変更されません。
*NO
ファイルのアクセス・パスは再作成されません。ファイルのアクセス・パスが正しくない場合には,ファイルのオープン時に再作成されます。
*AFTIPL
IPL操作が完了した後で,ファイルのアクセス・パスが再作成されます。このオプションにより,このファイルを使用しない他のジョブはIPLの完了後直ちに処理を開始することができます。
*IPL
IPL操作時にファイルのアクセス・パスが再作成されます。これにより,最初のユーザー・プログラムがこのファイルのアクセス・パスの使用を試みる前にこのファイルのアクセス・パスが再作成されますが,*IPLを指定するすべてのファイルのアクセス・パスが再作成されるまでジョブは開始されません。

強制キー順アクセス・パス (FRCACCPTH)

キー順アクセス・パスをもつファイルの場合のみ,アクセス・パスの変更がファイル中の関連レコードとともに補助記憶域に強制的に書き出されるかどうかを指定します。*YESを指定すると,異常終了によってアクセス・パスが損傷し,そのためにその後でアクセス・パスを再作成しなければならない公算が最小限に抑えられます(ただし,除去はされません)。

*SAME
ファイルの強制アクセス・パス属性は変更されません。
*NO
アクセス・パスが変更されても,変更済みアクセス・パスおよび変更済みレコードは補助記憶装置には強制書き出しされません。
*YES
アクセス・パスが変更されるたびに,変更済みアクセス・パスおよび変更済みレコードが補助記憶装置に強制書き出しされます。この値が指定された場合には,アクセス・パスの保守 (MAINT)パラメーターで*REBLDを指定してはなりません。

メンバー・サイズ (SIZE)

ファイルの各メンバーの初期レコード数,メンバーに追加される各増分のレコード数,および増分が自動的に適用される回数を指定します。各ファイル・メンバーのレコード数は,メンバーに入れることができるレコード数として指定します(この数には削除済みレコードが含まれます)。

メンバーの最大レコード数(初期レコード数+増分レコード数X最大増分値)は,メンバーの現行レコード数より大きくなければなりません。メンバーの現行レコード数より小さい場合には,エラー・メッセージが送られ,そのメンバーの最大レコード数は変更されません。

単一値

*NOMAX
ファイルの各メンバーに追加できるレコード数は,ユーザーによって制限されません。各メンバーの最大レコード数は,システムによって決定されます。物理ファイルのALLOCATE属性に*YESが効力をもっている場合には,このオプションを指定することはできません。

要素1: 初期レコード数

*SAME
値は変更されません。
1から2147483646
自動拡張が起こる前に挿入可能なレコード数を指定してください。自動拡張が必要でない場合には,リストの2番目および3番目の値にゼロを入力してください。

要素2: 増分レコード数

*SAME
値は変更されません。
0から32767
メンバーのレコード数が初期レコード数を超えるか,あるいは現行の増分レコード数を超える場合は,そのメンバーに追加される追加レコード数の値を指定します。

自動拡張しないようにするには,0値を入力してください。最大増分値が0の場合は,この値も0でなければなりません。

要素3: 最大増分値

*SAME
値は変更されません。
0から32767
メンバーに自動的に追加することのできる最大増分回数を指定します。自動拡張しないようにするには,0値を入力してください。増分レコード数の値が0の場合は,この値も0でなければなりません。

記憶域割り振り (ALLOCATE)

ファイルに各物理ファイル・メンバーが追加される時に,そのメンバーに初期記憶スペースを割り振るかどうかを指定します。この変更は,次回にファイルに新しいメンバーが追加される時,あるいは現行メンバーが消去,復元,または再編成される時に効力をもちます。

*SAME
割り振り方式は変更されません。
*NO
新しいメンバーが追加されるか,あるいは既存のメンバーが消去または再編成される時には,システムが必要なスペースを決定して,その量を割り振ります。
*YES
新しいメンバーが追加されるたび,あるいは既存のメンバーが消去または再編成されるたびに,メンバー・サイズ(SIZE)パラメーターの最初の値に指定された容量の記憶域スペースが割り振られます。この容量の記憶スペースが使用可能でない場合には,メンバーは追加されず,メッセージがユーザーに送られます。このパラメーター値を使用した場合には,SIZEパラメーターには*NOMAXは有効となりません。

入れたい記憶装置 (UNIT)

ファイルの優先記憶媒体を指定します。

*ANY
どの記憶媒体も優先しません。記憶域は任意の使用可能な記憶媒体から割り振られます。
*SSD
ソリッド・ステート・ディスク記憶媒体を優先します。記憶域は,ソリッド・ステート・ディスク記憶媒体が使用可能な場合はその媒体から割り振られます。
整数
1から254の範囲の値を指定すると,*ANYを指定した場合と同じになります。255の値を指定すると,*SSDを指定した場合と同じになります。

強制書き出しレコード数 (FRCRATIO)

補助(永続)記憶域に強制書き出しする前に処理する挿入,変更,または削除済みレコードの数を指定します。物理ファイルをジャーナルに記録しようとしている場合には,より大きい強制書き出し率または*NONEを指定するようお奨めします。ジャーナル管理の詳細は,ISERIESバックアップおよび回復(SD88-5008)にあります。

*SAME
ファイルの強制書き出し率は変更されません。
*NONE
強制書き出し率はありません。レコードが補助記憶装置にいつ書き出されるかは,システムが決定します。
整数
補助記憶装置に強制的に書き出される前に処理される新しいレコードまたは変更されたレコードの数を指定してください。

最大ファイル待機時間 (WAITFILE)

ファイルのオープン時にファイル資源およびセッション資源が割り振られるか,あるいはファイルに対する獲得操作の実行時に装置資源またはセッション資源が割り振られるのを,プログラムが待機する秒数を指定します。指定された待機時間内にファイル資源が割り振られなかった場合には,プログラムにエラー・メッセージが送られます。

注: ファイルに対する獲得操作の実行時には,装置資源による装置の即時割り振りが必要です。

*SAME
ファイルの待機属性は変更されません。
*IMMED
プログラムは待機しません。ファイル資源の即時割り振りが必要です。
*CLS
クラス記述に指定された省略時の待機時間が,割り振られるファイル資源の待機時間として使用されます。
1から32767
プログラムがファイル資源の割り振りを待機する秒数を指定してください。

最大レコード待機時間 (WAITRCD)

プログラムが変更または削除されるレコードを待機する秒数を指定します。指定された待機時間内に当該レコードが割り振られない場合には,エラー・メッセージがプログラムに送られます。

*SAME
ファイルのレコード待機属性は変更されません。
*IMMED
プログラムは待機しません。レコードがロックされた時には,レコードの即時割り振りが必要です。
*NOMAX
待機時間は,システムによって許容された最大値(32,767秒)です。
1から32767
プログラムがファイル資源の割り振りを待機する秒数を指定してください。

オープン・データ・パス共用 (SHARE)

オープン・データ・パス(ODP)が同じルーティング・ステップの他のプログラムと共用するかどうかを指定します。ODPが共用される時には,ファイルにアクセスしているプログラムはファイル状況およびバッファーなどの機能を共用します。

*SAME
メンバーのODP共用値は変更されません。
*NO
ODPは,ルーティング・ステップ内の他のプログラムと共用されません。ファイルの新しいODPが作成され,プログラムがファイルをオープンするたびに使用されます。
*YES
ファイルをオープンする時に*YESも指定したジョブで,同じODPを各プログラムと共用することができます。

許される削除レコードの最大% (DLTPCT)

物理ファイルのすべてのメンバーに入れることができる削除済みレコードの最大パーセントを指定します。このパーセントは,メンバー中の削除済みレコードと合計レコード数の比率に基づいています。この変更は,次回にファイルがオープンされ,クローズされる時に効力をもちます。

*SAME
削除済みレコードのパーセントは変更されません。
*NONE
パーセントは指定されません。メンバーのクローズ時にファイル・メンバー中の削除済みレコードの数はチェックされません。
1から100
物理ファイルのすべてのメンバーに入れることができる削除済みレコードの最大パーセントを指定してください。この割合よりも値の方が大きい場合には,ファイルがクローズされる時にシステム・ヒストリー・ログ(QHST)にメッセージが送られます。

削除済みレコードの再使用 (REUSEDLT)

削除したデータ項目が使用していたスペースを将来の挿入要求で再利用するかどうかを指定します。

*SAME
設定値は変更されません。
*NO
ファイルは,削除したデータ項目が使用していたスペースを再利用しません。
*YES
ファイルは,削除したデータ項目が使用していたスペースを再利用します。削除したデータの再利用に使用されるアルゴリズムの詳細については,IBM i Information Center(http://www.ibm.com/systems/i/infocenter/)の「データベース」カテゴリーを参照してください。

注: 到着順序は,削除されたレコード・スペースを再使用するファイルにとって無意味になります。レコードはファイルの終わりに追加されない可能性があります。

分類順序 (SRTSEQ)

このファイルに使用する分類順序を指定します。分類順序の値は,LANGIDパラメーターと一緒に使用されて,どの分類順序テーブルを使用するかが判別されます。

注: このファイルの値を変更すると,そのファイルによって所有されているアクセス・パスが再作成されることになります。

単一値

*SAME
値は変更されません。
*SRC
データ記述仕様(DDS)のALTSEQキーワードに指定されたテーブルが使用されます。DDSにALTSEQキーワードが使用されていない場合には,この値の省略時の値としてこのパラメーターの*JOB値が使用されます。
*JOB
使用する分類順序値は,物理ファイルを変更するためにこのコマンドを出しているジョブの値です。
*LANGIDSHR
分類順序テーブルは,複数の文字に同じ重みを使用する,LANGIDパラメーターで指定した言語に関連付けられた同順位分類順序テーブルです。
*LANGIDUNQ
分類順序テーブルには,コード・ページのそれぞれの文字に対して固有の重みが入っていなければなりません。
*HEX
分類順序テーブルは使用されません。分類順序を決定するために,文字の16進数値が使用されます。

修飾子1: 分類順序

名前
使用する分類順序テーブルの名前を指定してください。

修飾子2: ライブラリー

*LIBL
最初に一致するものが見つかるまで,現行スレッドのライブラリー・リスト内のすべてのライブラリーが検索されます。
*CURLIB
スレッドの現行ライブラリーが検索されます。スレッドの現行ライブラリーとして指定されているライブラリーがない場合,QGPLライブラリーが検索されます。
名前
検索するライブラリーの名前を指定してください。

言語ID (LANGID)

分類順序 (SRTSEQ)パラメーターに*LANGIDSHRまたは*LANGIDUNQが指定された時に使用される言語IDを指定します。この言語IDとSRTSEQおよびコード化文字セットID (CCSID)パラメーターが一緒に使用されて,ファイルで使用される分類順序テーブルが決められます。

注: このファイルの値を変更すると,SRTSEQ属性が*HEXでない限り,ファイルが所有するアクセス・パスが再ビルドされます。

*SAME
値は変更されません。
*JOB
ジョブ記述に指定された言語IDが使用されます。
文字値
言語IDを指定してください。

レコード様式レベルの検査 (LVLCHK)

レコード様式IDのレベルを検査して,現行レコード様式IDが物理ファイルをオープンするプログラムに指定されているものと同じであることを確認するかどうかを指定します。

*SAME
メンバーのレベル検査の値は変更されません。
*YES
ファイルのオープン時にレコード様式のレベルIDが検査されます。レベルIDが一致しない場合には,オープンを要求したプログラムにエラー・メッセージが送られ,ファイルはオープンされません。
*NO
ファイルのオープン時にレベルIDは検査されません。

メモリーに保管 (KEEPINMEM)

パフォーマンス改善のためにファイル・メンバーのデータを照会で使用するとき,そのデータをSQL QUERY ENGINE (SQE)によって主記憶域プールに持ち込む必要があるかどうかを指定してください。

*SAME
メモリー内保持属性は変更されません。
*NO
メンバーのデータを主記憶域プールに持ち込みません。
*YES
メンバーのデータを主記憶域プールに持ち込むことができます。

注: QUERYオプション・ファイル(QAQQINI)パラメーターMEMORY_POOL_PREFERENCEを使って,使用すべき優先主記憶域プールを指定することができます。

ノード・グループ (NODGRP)

ファイルの配布に使用されるノード・グループの名前を指定します。

単一値

*SAME
値は変更されません。
*NONE
ファイルは分散ファイルでありません。ファイルと関連したすべてのデータは,ローカル・システムにあります。

修飾子1: ノード・グループ

名前
このファイルに関連したノード・グループの名前を指定してください。

修飾子2: ライブラリー

*LIBL
最初に一致するものが見つかるまで,現行スレッドのライブラリー・リスト内のすべてのライブラリーが検索されます。
*CURLIB
スレッドの現行ライブラリーが検索されます。スレッドの現行ライブラリーとして指定されているライブラリーがない場合,QGPLライブラリーが検索されます。
名前
検索するライブラリーの名前を指定してください。

区画キー (PTNKEY)

データ配布のための区分キーとして使用されるフィールドまたはフィールドのセットを指定します。

注: NODGRP(*NONE)が指定されていると,このパラメーターは無効です。ノード・グループ名(NODGRPパラメーター)が指定されている場合には,1つ以上のフィールド名を指定しなければなりません。

単一値

*SAME
値は変更されません。

その他の値(最大300個指定可能)

名前
区分キーを定義するために使用されるフィールドの名前を指定してください。

テキスト'記述' (TEXT)

オブジェクトを簡単に記述したテキストを指定します。

*SAME
ファイルを記述するテキストは変更されません。
*BLANK
テキストは指定されません。
文字値
50文字を超えないテキストを,アポストロフィで囲んで指定してください。

コード化文字セットID (CCSID)

ファイルのフィールドに文字データを記述するために使用するコード化文字セットID (CCSID)を指定します。

:

*SAME
CCSIDは変更されません。
*HEX
CCSID 65535が使用されます。これは,フィールドの文字データがビット・データとして扱われ,変換されないことを示します。
1から65535
使用するCCSIDを指定してください。

DBCSフィールドが物理ファイルの中にある場合には,指定するCCSIDには対応する混合CCSIDが入っていなければなりません。有効なCCSIDの詳細は,iSeries Information Center(http://www.ibm.com/eserver/iseries/infocenter)にあるグローバリゼーション情報にあります。


1:すべてのメンバーの満了日の変更

CHGPF   FILE(QGPL/INV)  EXPDATE('10/31/89')

このコマンドは,物理ファイルINV中のすべてのメンバーの満了日を1989年10月31日に変更します。

2:ファイル・サイズの変更

CHGPF   FILE(QGPL/DDMF)  SIZE(*NOMAX)  SYSTEM(*RMT)

このコマンドは,リモート・システム上のQGPLライブラリーにあるファイルINVのサイズを変更します。上記のコマンドを指定する場合には,その前にこのユーザーがコマンドCRTDDMF FILE(QGPL/DDMF) RMTFILE(QGPL/INV) RMTLOCNAME(AS400)を指定してDDMファイルを作成しています。

3:フィールドの追加,除去,および変更

CHGPF   FILE(QGPL/T1)  SRCFILE(QDDSSRC)

このコマンドは,ソース・ファイルQDDSSRC中のソース・ファイル・メンバーT1のDDSに基づいてフィールドを追加,フィールドを除去,およびフィールド属性を変更します。上記のコマンドを指定する前に,ユーザーはソース・メンバーを編集しています。


エラー・メッセージ

*ESCAPE メッセージ

CPF326A
ライブラリー&2のファイル&1の操作が正常に行われていない。
CPF327F
ライブラリー&2のファイル&1の操作が正常に行われていない。
CPF7304
&2のファイル&1は変更されなかった。
CPF7305
&2のファイル&1は変更されたが,分散要求は正しく実行されなかった。