trcevgrp コマンド

目的

トレース・イベント・グループを操作します。

構文

イベント・グループをリストします。

trcevgrp -l [ event-group [ ... ] ]

イベント・グループを除去します。

trcevgrp -r [ event-group [ ... ] ]

イベント・グループを追加します。

trcevgrp -a -d " group-description" -h "hook-list" event-group

イベント・グループを更新します。

trcevgrp -u [ -d "group-description " ] [ -h "hook-list" ] event-group ]

説明

trcevgrp コマンドは、 トレース・イベント・グループを操作するのに使用します。 トレース・イベント・グループの追加、削除、または変更を行うには、 そのシステム・グループ内にいなければなりません。 タイプが reserved であるイベント・グループの変更または削除はできません

AIX® 6.1 より古い AIX バージョンで指定できるのは、3 桁のフック ID のみです。 AIX 6.1 以降では、4 桁のフック ID を指定できます。

フラグ

項目 説明
-a [ -d group-description | -h hook-list ] 新しいイベント・グループを作成します。 指定できるイベント・グループ名は 1 つだけです。 -a フラグを使用する場合、-d description-h hook-list を両方とも指定しなければなりません。-d-h のどちらかを指定しなければ、 エラーが生成されます。
-d group-description フック記述を指定します。 すべての新しいグループに記述が必要です。
-h hook-list フック・リストはトレース・フック ID から成り立っています。 -a フラグを使用する場合、 -h フラグが必要です。 イベント・グループを更新する (-u フラグ) 場合、 フック・リスト (指定されている場合) には、 そのグループのすべてのフック ID が含まれていなければなりません。 リスト・パラメーター項目はコンマで区切るか、 または二重引用符で囲んでからコンマやブランクで区切ることができます。
-l event-group

指定されたグループは、標準出力に対してリストされます。 イベント・グループが指定されていない場合、 すべてがリストされます。 リスト作成のフォーマットは以下のとおりです。

group name - group-description (type) "hook list"

以下の例で、グループのリストを示します。
  • * -l tidhk - Hooks needed to display thread name (reserved)
    "106,10C,134,139,465"
  • * -l gka - GENERAL KERNEL ACTIVITY (files,execs,dispatches) (reserved)
    "106,10C,134,139,465,107,135,15b,12e,116,117,200,20E,20F" 
  • * -l mydriver - My Driver (files,execs,dispatches) (reserved)
    "106,1AB1,0AC0" 
-r event-group 指定したイベント・グループを除去します。
-u [ -d "group-description" | -h "hook-list" ] event-group イベント・グループに関する情報を更新するのに使用します。 -d description-h hook-list のいずれかを指定しなければなりません。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー 」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

  1. すべてのイベント・グループのリストを取得するには、 以下のコマンドを入力します。
    trcevgrp -l
  2. 新しいグループを追加するには、 以下のコマンドを入力します。
    trcevgrp -a -d "my group description" -h "500,501,502" mygrp

    これにより、mygrp というグループが追加され、 それに my group description という記述が与えられて、 500501、 および 502 のフックを持つようになります。

  3. mygrp に別のフックを追加するには、 以下のコマンドを入力します。
    trcevgrp -u -d "my group description" -h "500,501,502,503" mygrp
    注: すべてのフック ID を指定する必要があります。

    イベント・グループが現在保持されている SWserveAt ODM データベースのファイル。