tpm_ownable コマンド

目的

Trusted Platform Module (TPM) が tpm_takeownership コマンドの実行を許可しているかどうかを検査します。

構文

tpm_ownable [ -a ] [ -h ] [ -l [ none | error | info | debug ] ] [ -p ] [ -s ] [ -u ] [ -v ] [ -z ]

説明

tpm_ownable コマンドは、TPM の所有が可能かどうかに関する TPM フラグの状況を報告します。これはデフォルトの動作であり、-s (または --status) オプションを使用してこの動作を指定することもできます。この状況のレポートを要求すると、所有者パスワードの入力を求めるプロンプトが出されます。 -a (または --allow) オプションは、tpm_takeownership 操作を許可するようにシステム TPM を設定します (TPM_SetOwnerInstall API により)。この操作を行うには、物理プレゼンスが必要です。

-p (または --prevent) オプションを指定すると、TPM が tpm_takeownership コマンドを受け入れなくなります (TPM_SetOwnerInstall API により)。 この操作を行うには、物理プレゼンスが必要です。 これらの操作は永続的で、tpm_takeownership コマンドを実行するには TPM が使用可能になっている必要があります。

フラグ

項目 説明
-a (または --allow) tpm_takeownership コマンドの実行を許可します。
-h (または --help) コマンド使用方法の情報を表示します。
-l (または --log) [ none | error | info | debug ] ロギング・レベルを指定のとおり none、error、info、または debug に設定します。
-p (または --prevent) tpm_takeownership コマンドを実行しないようにします。
-s (または --status) TPM の所有が可能かどうかに関するフラグの状況を報告します。
-u (または --unicode) TSS ポップアップ・ボックスを使用するアプリケーションに適合するように、パスワードに対して Trusted Computing Group Software Stack (TSS) UNICODE エンコードを使用します。
-v (または --version) コマンドのバージョン情報を表示します。
-z (または --well-known) 現行の所有者パスワードがすべてゼロ (20 バイトのゼロ) からなる秘密である場合に、パスワードを新しいものに変更します。 変更する必要があるパスワード (所有者またはストレージ・ルート・キー、あるいは両方) を指定する必要があります。