tic コマンド

目的

terminfo 記述ファイルをソースからコンパイル済みのフォーマットに変換します。

構文

tic [ -v [Number] ] [-c] FileName

説明

tic コマンドは、terminfo ファイルをソースからコンパイルされたフォーマットに変換します。tic コマンドは、変換結果を /usr/share/lib/terminfo ディレクトリーに入れます。TERMINFO 環境変数が設定されていると、変換結果は /usr/share/lib/terminfo ディレクトリー内ではなく設定された場所に入れられます。

tic コマンドは、FileName 内のすべての terminfo 記述をコンパイルします。tic コマンドは use= エントリー -name フィールドを探す場合に、最初に現行ファイルを検索します。エントリー -name が見つからなければ、/usr/share/lib/terminfo 内のバイナリー・ファイルからエントリーを取得します。TERMINFO が設定されていれば、/usr/share/lib/terminfo の前に terminfo ディレクトリーが検索されます。

コンパイル済みのエントリーの合計は 4096 バイト以内、名前フィールドは 128 バイト以内でなければなりません。

フラグ

項目 説明
-v[Number] tic コマンドの進行に関するトレース情報を書き込みます。Number は 1 から 10 までの整数で、詳細レベルを順に高くします。Number を省略すると、デフォルト・レベルは 1 です。Number の値を大きくすると、出力される情報量が多くなります。
-c FileName にエラーがないかどうかのみを検査します。use=entry-name 内のエラーは検出されません。

ファイル

項目 説明
/usr/share/lib/terminfo/?/* コンパイル済みの端末機能データベースが入っています。